14人の王子
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「HUNTER×HUNTERの登場人物」の記事における「14人の王子」の解説
ナスビー王と8人の正室の間に生まれた子供たち。カキン帝国では王の子は男女を問わず「王子」の称号で呼ばれ、全員が同等な王位継承権を有する。 ベンジャミン=ホイコーロ 第1王子。ウンマ王妃の第一子。BW号1001号室に陣営を構える。 筋骨隆々の巨体の男性。カキンの軍事最高副顧問。一人称は「オレ」「オレ様」。 レスリング技でライオンを絞め殺し、また拳銃で撃たれても無傷で済むほど強力なオーラを纏っている。直情型な性格だが、部下の進言を受け入れ、適宜に方針を転換できる柔軟性も併せ持つ。 継承戦は他の全王子を殺害して武力制圧するという方針。即位後の政治目標も軍備増強と世界制覇にある。 同母弟のツェリードニヒとは特に仲が悪く、継承戦決定直後に「直々に殺す」と宣戦布告する。守護霊獣(亜人型) 頭部に大きな歯茎を剥き出しにした口がサイズ違いで縦に2つ付いた姿をしている。 星を継ぐもの(ベンジャミンバトン) 死んだ他人の念能力を継承する。候補者の条件は、カキン国王軍学校を卒業しており、彼の私設兵団に属し、忠誠を誓っていること。能力を受け継ぐと、手の指に星型のマークが現れる。殉職したビンセントとムッセの分を含めて少なくとも3個の星マークがあることが判明している。 カミーラ=ホイコーロ 第2王子。ドゥアズル王妃の第一子。BW号1002号室に陣営を構える。 妖艶な雰囲気の美女。自分の思う通りにならなければ我慢ならない高慢な性格で、母親にも命令調で接する。一人称は「私」「カミーラ(カミィ)」。 「他王子達はカミーラに王位を譲って自らは死を選ぶべき」と思っており、思っただけではその通りにならない現実に苛立っている。自ら他王子排除に動くという方針。 被差別階級である不可持民を私設兵として取り立てており、彼等からは絶大な支持を受けている。守護霊獣(異形の樹木状) 上部には枝の代わりに房のようなものが多数ついている。殺気立つと、中からドス黒い顔が出てくる。操作系能力。 百万回生きた猫(ネコノナマエ) カミーラの死をトリガーに発動する念。完全に死んだ後に、巨大な黒猫型の念獣が出現し、カミーラを殺した相手を握り潰し、その命でカミーラを蘇生させる。「死によってより強まる念」ゆえに、念獣は非常に強い力を持つ。 チョウライ=ホイコーロ 第3王子。トウチョウレイ王妃の子。BW号1003号室に陣営を構える。 王族然とした小柄な男性。色黒の肌をしている。 王族らしく贅沢な生活をし、態度も尊大かつ冷徹であるが、荒事は好まない常識的な性格。本人も自覚する程の慎重派で、継承戦序盤において、少なくとも建前上は「兄弟での殺し合いは本意ではない」と言い、協調路線をとっている。勢力に念を知る者がおらず、ワブル王子と休戦協定を結び、クラピカから情報を得ようとする。三大マフィアのシュウ=ウ一家(オニオール)と懇意。モノローグにてオニオールを「父さん」と呼んでおり、出生に秘密がある模様だが、詳細不明。守護霊獣(中央に顔の付いた車輪状) 具現化系複合型の能力。1日に1つ、数字の付いたコインを吐き出す。霊獣と異なり、コインは完全に具現化され実体化している。コインはチョウライ自身が持っても何も起こらず、他の人物が持つことでのみ効果を発揮し、その人物が何かしらの条件を満たすと様々な能力を発動する。コインの数字は対象者によって変化している模様。チョウライ自身は自分が王となった後に真価を発揮すると推測しており、継承戦では役に立たないと判断している。 ツェリードニヒ=ホイコーロ 第4王子。ウンマ王妃の第二子。BW号1004号室に陣営を構える。特質系能力者。 表向きは知的で博学な雰囲気の青年。 残虐でサディスティックな本性を持ち、独自の美学に則って若い女性、その中でも聡明な者を虐殺する事を好む殺人鬼。人体蒐集家でもあり、緋の眼を大量に保持する。全王子の中でも一際邪悪な人間性の持ち主で、念にも反映されている。 内心では他の王子達をゴミと見下し、継承戦に意欲的。本性を知る者は私設兵・実兄ベンジャミン・ミザイストムなどごく一部で、ハルケンブルグ王子には認められ、ツベッパ王子には共闘を要請され承諾する。 三大マフィアのエイ=イ一家と懇意だが、新組長モレナとはうまく連携がとれていない。 並外れた念の才を秘めており、修行を始めてからわずか1週間で四大行をマスターする。水見式ではコップ内の水と葉が悪臭を放ち腐敗する。守護霊獣(人面の牝馬) 自在に伸縮する首と鋭い歯を持つ口、更にその口の中にも2つに割れた舌と人間の頭部を持つ、禍々しい容貌をしている。能力発動の条件は3段階ある模様で、ツェリードニヒに嘘をつくと、1度目で傷を付け、2度目で傷を病変拡大させて警告を喋る。3度目でどうなるかは不明だが、完全に支配されることが確実視される。 念獣 ツェリードニヒ自身の念獣。クリーチャーを思わせる悍ましい外見をしており、腹部には「666」の刻み数字がある。固有能力を決めて創ったものではなく、四大行の応用の修行を行っている際に無意識に創り出していた。能力の詳細は不明。 予知夢(仮称) 特質系能力。目を閉じて絶を行うと、10秒先までの未来の映像を視ることができる。10秒から先は、予知夢を視続けながら、最初の10秒の予知夢で視た出来事を追体験する。 最初の予知夢10秒は、現実時間では刹那(ほぼ0秒)の時間しか経過しない。10秒を超えると、現実でも時間が進み始める。予知夢11秒だと現実では1秒経過し、予知夢20秒(2度目を見終わる)だと現実では10秒が経過している。そして、ツェリードニヒが目を開けると、ツェリードニヒは自由に行動できるが、周囲の人物は予知夢通りの行動を10秒間とり続ける。そのため現実で10秒が過ぎたとき、周囲の人物は誤認させられていた状況を唐突に打ち切られて現実に戻され、混乱に陥る。 ツベッパ=ホイコーロ 第5王子。ドゥアズル王妃の第二子。BW号1005号室に陣営を構える。 研究者風の女性。なかなかの長身。 カキンの国王制に対して批判的で、ベンジャミン、カミーラ、チョウライは粛正すべきであるといい、彼等が王位に即くことを阻止するという政治目標のもと継承戦に参加している。 継承戦について事実上は上位5王子の戦いという認識を語り、ツェリードニヒに共闘を持ち掛ける。念の情報と引き換えにワブル王子とは休戦協定を結び、さらにはクラピカを仲間に取り込みたいと考えている。守護霊獣(カエルの六輪車) ツベッパの用心深さを反映してか、ベンジャミン私設兵の監視の前では全く姿を現さない。パートナーを得ることで様々な薬品を作り出す共存型。変化系能力。 タイソン=ホイコーロ 第6王子。カットローノ王妃の子。BW号1006号室に陣営を構える。イズナビと契約している。 小柄な身長に対しやたらと頭の大きい女性。愛を唱えるタイソン教典の著者(中身は有名なラブソングを盗用したもの)。護衛に好みの男性をそろえ、ホストのような扱いをしている。 楽天的な性格で、継承戦でも愛は勝つと語るが、具体的な行動は示していない。守護霊獣(二対の翼をもった単眼のハート型) メダマジャクシなる子供を生み出し、教典を受け取った人間に憑依させる。 放出系能力。信者からオーラを徴収し、教典の熟読度に応じて幸福を授ける。ただし、唯一の禁忌を破ると罰が与えられる。 ルズールス=ホイコーロ 第7王子。ドゥアズル王妃の第三子。BW号1007号室に陣営を構える。バショウと契約している。 左右横アフロの髪型と無精髭が特徴的な男性。ドラッグを嗜む。護衛をハンター試験に送り込むも全員不合格とされた。 荒っぽい言動で頭もあまり良く無いが、無能の自覚はある。継承戦ではとりあえずとしてツベッパに与して、立ち回りでの長期戦に臨む。三大マフィアのシャ=ア一家(ブロッコ)と懇意。同母の姉弟が母王妃所属兵を必要としていないため、彼の元に集中している。守護霊獣(巨大な虫型) 具現化系能力。罠を張る能力であるらしい。 サレサレ=ホイコーロ 第8王子。スィンコスィンコ王妃の子。BW号1008号室に陣営を構える。 肥満体形の男性。享楽的な性格の遊び人。 ラッパーであるらしく、「晩餐会のライブで世界を変える」と宣言していた。だがその前に、ベンジャミン王子に派遣されたリハンの「異邦人」に守護霊獣を喰われ、続いて交代したウショウヒによって暗殺される。死亡したことは公表されていない。 従者6人は恋人達で、兵士役も兼ねた女性。兵隊長は王妃所属。守護霊獣(複数の口がついた球体) 操作系の拡散・誘導型の能力で、口から絶えずガスを吐き出し、そのガスを一定量吸ったものを彼の信奉者とする。さらに信奉者の頭上には霊獣の分身が憑りついて、どんどん感染増殖していく。能力をリハンに見破られ、「異邦人」に喰われて消滅する。 ハルケンブルグ=ホイコーロ 第9王子。ドゥアズル王妃の第四子。BW号1009号室に陣営を構える。 清廉な理想主義者の青年。親族と折り合いが悪いことを公言している。 文武ともに優れた才覚の持ち主で、15歳で世界最高峰とされる大学へ入学し物理学を修め、さらにアーチェリーの世界大会で銀メダルを獲得している。 カキンの王族政治を変えることを志しており、国の内外から支援者を集め、カキンにおける一大勢力となっている。それゆえ政敵が多く、勢力への加入者に対しては慎重で、継承戦に際しても最初から護衛ハンターを募集していない。 B・W出航初日の晩餐会で継承戦への不参加を表明。現実に死者が発生してしまった事態を受けて、父王に継承戦中止を要請する。セキュリティの隙を突いて父王に単身接近し、クーデターを試みるも失敗し、自害も念獣に阻止される。改めて継承戦への参戦を決意し、発にも覚醒する。守護霊獣(羽毛に覆われた一ツ目の牛のような怪物) 強化系・相互協力型の能力。羽を打ち込んで刻印した者をチームにする。彼らが統一された意志のもとに行動することで、オーラ量を大幅に増大させる。王子&私設兵14人&念獣での合計念出力は、推定で「直径5メートルの火球の超音速射出」に相当し、この量のオーラで後述の鎧・矢・弩を作る。 羽を打ち込まれると操作系の特性である「記憶操作」が発生し、意識を失い直前の記憶を失う。羽の刻印は彼に忠誠を誓う者でなければすぐに消滅する。 オーラの弩(仮) ハルケンブルグの念能力。念獣によって強化増幅した、臣下のオーラで鎧と矢を、自分のオーラで弩(いしゆみ)を作る。そして臣下一名の魂を籠めた矢を放ち、撃ち抜いた者を乗っ取る。回避も迎撃も不可能とされる強力な念攻撃である。ハルケンブルグの戦争に対する哲学を反映している。 カチョウ=ホイコーロ 第10王子。セイコ王妃の第一子。BW号1010号室に陣営を構える。センリツと契約している。 強い意志力を持った少女。フウゲツの双子の姉。護衛をルックスで選ぶことで知られ、不細工な容貌の人物をそろえている。 嫌われ役を演じつつ妹に共闘を持ち掛けたが、実際の目的は妹を守ること。センリツとの交流を経て方針を変え、妹と2人で継承戦離脱を目指すようになる。 第一回日曜晩餐会の際に、センリツとキーニの協力を得て救命ボートに乗り船からの離脱を図るが、無数の手のような念に襲われ、最期は妹を庇って救命ボート内で死亡する。遺体は救命ボートに取り残されたが、守護霊獣の能力が発動してカチョウに成り代わったので、表向きはまだ生きているとされ、脱走未遂で司法局に拘留中。守護霊獣(無形)・2人セゾン(キミガイナイ) カチョウ、フウゲツのどちらかが死亡した際に発動する。念獣が死亡した側の者に変身し、残されたもう片方の者を死ぬまで護る。 フウゲツ=ホイコーロ 第11王子。セイコ王妃の第二子。BW号1011号室に陣営を構える。 穏やかな人柄の少女。カチョウの双子の妹。 継承戦に参加する意思はなく、姉から共闘を持ち掛けられたが特に行動は示していない。詳細不明の魔法(念)を会得したことで、姉救助のために能力を調べる。第一回日曜晩餐会の際に船からの脱出に失敗した後、カチョウ(2人セゾン)と共に脱走未遂で司法局に拘留中。守護霊獣(ワーム状)・秘密の扉(マジカルワーム) 空間移動能力者。往路の扉はフウゲツ、復路の扉はカチョウでないと作り出すことができない。使用できるのは1日1回のみ。他の守護霊獣と異なり、フウゲツの意思によって能力を使用することができる。幼い頃に遊んでいた「魔法の抜け道(マジックワーム)」という遊具を模した形状をしている。 モモゼ=ホイコーロ 第12王子。セヴァンチ王妃の第一子。BW号1012号室に陣営を構える。ハンゾーと契約している。 淑やかな少女。自分こそ王であるという自負が強く、余裕がある。趣味は編み物。 付き人は警護兵6名、全員が上位王妃からのスパイ。 B・W出航初日の夜にタフディーの分身体に絞殺され、継承戦最初の脱落者となった。遺体は特製の棺へと納棺され、1012号室は閉鎖された。守護霊獣(巨大なネズミ) 条件を満たした相手の体内にさらに小型の念獣(補修された熊のぬいぐるみの頭をした蜘蛛型)を寄生させる。小型の念獣は、寄生された者にしか視認できず、ウザく話しかけてつきまとう。うっかり応対してしまったが最後、自由を奪われて強制的に殺し屋役にされてしまう。 マラヤーム=ホイコーロ 第13王子。セヴァンチ王妃の第二子。BW号1013号室に陣営を構える。ビスケと契約している。 あどけない男児。母親から溺愛されている。常にハムスターを籠に入れて連れている。 付き人はハンターと警護兵合わせた警備18名、従事者6名。モモゼの警護を取り込むことで防衛力を増強されている。 継承戦が行われている状況に対して、表には出していないが強いストレスを感じており、守護霊獣にも反映されている。守護霊獣(ドラゴン) マラヤームの心理状態などに合わせて形態を変化させている。部分に植物的な性質もみられる。詳細不明だが、固有能力を用いて1013号室を実と虚の二重空間にすることでマラヤームを防御している。 ワブル=ホイコーロ 第14王子。オイト王妃の子。BW号1014号室に陣営を構える。クラピカと契約している。 生まれて間もない赤子。言葉は発さないが、クラピカには信頼を示しているようである。 付き人は、初期は一般警護兵7名(7王妃からの監視役)、契約ハンター4名(クラピカ含)、侍女4名。守護霊獣(不明) 王子の守護霊獣が勢揃いするシーンでクラゲ形の念獣の姿が見受けられるも、ワブルとの関連性は明らかにされていない。
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