富栄養化とは? わかりやすく解説

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ふえいよう‐か〔フエイヤウクワ〕【富栄養化】

読み方:ふえいようか

湖沼内湾などに、地表水等の流入により燐(りん)・窒素などの栄養物質が蓄積すること。限度超えるプランクトンが異常繁殖して汚染や腐水化が起こる。


富栄養化

水域での生物繁殖活発になる現象一般に富栄養化といい,この現象淡水海水問わず水中栄養塩類窒素,りん等)の流入増加により起こるとされています。富栄養化自体は,水産業等にとって生産力増加するなど好影響与える面もありますが,実際に水質が不安定となり,海域では赤潮発生による魚介類へい死や,湖沼ではアオコ発生による水の着臭原因となることもあります

富栄養化 (ふえいようか)


富栄養化

汚水などの流入により、閉鎖系水域内の栄養塩類濃度が高まることで、植物性プランクトン異常発生し、次第水質汚染進行していく現象で、赤潮湖沼アオコ異常増殖起こします。富栄養化を防ぐためには、窒素リン除去不可欠です。

富栄養化 (ふえいようか)

 生物成育・生活をするために外から取り込む必要のある塩類栄養塩類いいます植物では土中などに溶けている栄養塩類が体の表面や根などから、動物では主に餌に含まれ体内取り込まれます。
 湖沼などについて、水中栄養塩類豊富になることを富栄養化といいます。富栄養化が進行すると、そのほか条件相まって水中プランクトン増殖し水質汚濁の原因となります。富栄養化で問題となる代表的な栄養塩類としては、窒素(N)リン(P)あります

富栄養化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/03 15:06 UTC 版)

富栄養化(ふえいようか、英語: eutrophication)とは、湖沼河川などの水域が、貧栄養状態から富栄養状態へと移行する現象を言う。ここで「栄養」とは水中の栄養塩(窒素化合物やリンなど)であり、植物プランクトンにとって水面付近で光合成し繁殖するために必要な栄養のことを指す[1]


  1. ^ 栄養塩濃度が高くとも、日光が届かない状態や、生物が生育できない強酸性などでは植物プランクトンはほとんど生育できない。
  2. ^ 小島貞男「富栄養化対策としての湖水人口循環法―その原理と実績―」『日本水処理生物学会誌』24巻1号p.9-23、1988年
  3. ^ 宮永洋一「貯水池における水理学的富栄養化対策の可能性に関する検討」『水理学会講演論文集』28巻p.297-302、1984年


「富栄養化」の続きの解説一覧

富栄養化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 16:39 UTC 版)

水質汚濁」の記事における「富栄養化」の解説

過剰な有機物排出が富栄養化を招き生態系混乱させる窒素リンといった栄養塩類過剰に存在すると、藻類プランクトン爆発的に繁殖する閉鎖性海域では、繁殖したプランクトン時に有毒そのものによる赤潮発生し、またそれらがバクテリアにより酸化分解される過程水中溶存酸素濃度低下し好気性水生生物生存できなくなる。これがさらに進行した場合嫌気性微生物しか生存できなくなり硫化水素などの毒性物質生成する。それらは青潮呼ばれ大規模な漁業被害が現在も発生している。また、湖沼では藍藻類の大繁殖によるアオコ生じさせ、類似の被害招いている。

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富栄養化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/12 00:13 UTC 版)

デッドゾーン (エコロジー)」の記事における「富栄養化」の解説

富栄養化により植物プランクトンを含む多くプランクトン増加するが、光合成出来ない夜では酸素消費大きくなる

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富栄養化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 02:40 UTC 版)

農業」の記事における「富栄養化」の解説

富栄養化は水中生態系過剰な栄養を持つようになることで、藻類繁茂し水中酸素濃度低下する。そのため魚類生息できなくなり生物多様性失われ、その飲用工業用適さなくなる。耕作地への過剰な栄養肥料投与家畜過剰な飼料与えることが窒素リンといった栄養素表面流出浸出を招く。これらの栄養素水中生態系の富栄養化を引き起こす主要な非特定汚染源負荷である。

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富栄養化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 06:38 UTC 版)

サンゴ礁」の記事における「富栄養化」の解説

サンゴ礁はもともと外洋面しており、光合成必要な無機塩類乏し環境なので、海藻植物プランクトン少ない。サンゴ体内褐虫藻ライバル少な環境で、サンゴが出す老廃物利用して光合成行いひいては宿主サンゴも養うことができる。

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