人間・正義の十闘士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 00:40 UTC 版)
「デジモンフロンティア」の記事における「人間・正義の十闘士」の解説
謎のメールにより導かれ、トレイルモンに乗ってデジタルワールドに来た子ども達。輝一以外は携帯電話がディースキャナ(デジヴァイス)となり、それを通じて十闘士の力を受け継いだハイブリッド体デジモンへと進化する(輝一のデジヴァイスは輝二のデジヴァイスが2つに分かれて生じた物である)。 神原 拓也(かんばら たくや) 声 - 竹内順子 本作の主人公。10歳。小学5年生。8月生まれ。赤&黒の色のディースキャナ(途中で同色の新型になる)と「炎」のスピリットを手に入れる。 正義感が強く明るい熱血漢。運動神経抜群で、サッカーが得意。自由が丘に住んでおり、家族構成は父・母・弟の信也。拓也がオファニモンからメールを受け取った日は信也の誕生日だった。 携帯電話に届いたオファニモンからの「未来を決めるゲーム」のメールに呼ばれ、そのメールの指示に従って渋谷駅に向かう途中で輝二と出会い、デジタルワールドに向かうトレイルモンの中で純平、泉、友樹と出会う。そして「炎の街」でボコモン・ネーモンと出会い、「炎」のスピリットを手に入れてアグニモンに進化した。 常に前向きで物怖じしない性格で、旅の中では常に仲間達の先頭に立って行動をしており、たまに(仲間を思っての事だが)自分の意見を強引に通そうとすることも。それが災いすることもあり、そのため正反対の性格の輝二とは衝突することもしばしばあった。その一方で最終話ではルーチェモン・サタンモードの強さに絶望して泣き出すといった涙もろい一面も見せた。料理のセンスは皆無であり、同レベルの腕前を持つ輝二と争ったこともある。 ダスクモンに負けたことによって自信喪失してしまったことがあり、現れた闇のトレイルモンに乗って一度1人だけで過去の現実世界に戻り、その際にフレイモンの姿になってしまう。ダスクモンの影に怯える拓也は運命を変えるために過去の自分を追い、その途中で輝二の後を追いかける輝一を目撃する。止めようとするも次第に冒険を始めた時のことを思い出していき、地下鉄で踏み止まる自分を後押しする。自分の弱さを乗り越えたことでアグニモンの姿に戻り、デジタルワールドに帰還した。そして悪の五闘士達に捕らえられた仲間を助け、デジタルワールドの自然の力を感じ取り、味方に付けて敵を撃退したことでデジモン(アグニモン)の能力を改めて実感した。 兄弟に関しては勘が鋭く協力的で、兄弟のことでは何かと(友樹のことを信也と重ねて常に気にかけたり、純平が一人っ子であることを見抜いたり、輝二に友樹のことを弟のように思うように話したり、輝一のことを知り思い悩む輝二を叱咤・助言したり、と)頼りになる一面がある。自分自身も信也の良き兄になりたいと思っている。 46話にて光のエリアにあるオファニモンの城でエリアのデータを封印するキーを探していた途中、泉に告白じみたことを言いかけたが、結局有耶無耶に終わってしまった。 敵のデータをスキャンする時のキメ台詞は「汚れた悪の魂よ、このデジヴァイスが浄化する!」。ケルビモン(悪)のデータをスキャンした際は「悪に染まりし魂を、このデジヴァイスが浄化する!」。ルーチェモン・フォールダウンモードのデータをスキャンした際は「ルーチェモン…憎しみと恨みに満ち溢れた、その邪悪な心を消し去るがいい!今こそ怨念のエネルギーを、浄化する!」。各国の日本国外名 英語:タクヤ・カンバラ(Takuya Kanbara) 韓国語:ウ・ジョンフン/ウ・ゾンフン(ハングル:우정훈) アグニモン 「炎」のヒューマンスピリットで拓也が進化した姿。拓也が最初に進化したデジモンでもある。第1話で初進化した。最終話で実体化し、拓也と共に戦った。炎と格闘技を駆使した技を繰り出す。必殺技は「バーニングサラマンダー」、得意技は「ファイアーダーツ」「サラマンダーブレイク」。各国の日本国外名 英語:アグニモン(Agunimon) 韓国語:アグニモン(ハングル:아그니몬) ヴリトラモン 「炎」のビーストスピリットで拓也が進化した姿。最初はビーストスピリットの野性の本能に振り回されて暴走してガルムモン、ブリッツモンを襲い森を火事にしてしまったが、友樹の励ましによってスピリットの制御に成功。ギガスモンを一騎打ちで倒す活躍を見せた。必殺技は「フレイムストーム」、「コロナブラスター」。各国の日本国外名 英語:バーニンググレイモン(BurningGreymon) 韓国語:ブイトゥラモン(ハングル:브이트라몬) アルダモン ダブルスピリットエボリューションで拓也がセラフィモンの力を授かり進化した姿。セフィロトモンとの戦いでは自分たちの技を無効化され苦戦したが、仲間たちを叱咤激励し逆転勝利をするきっかけを作った。必殺技は「ブラフマシル」「ブラスマストラ」。また、『デジモンクロスウォーズ~時をかける少年ハンターたち』にも登場し、声も竹内が演じた。各国の日本国外名 英語:アルダモン(Aldamon) 韓国語:アルダモン(ハングル:아르다몬) カイゼルグレイモン ハイパースピリットエボリューションで拓也がオファニモンの力を授かり進化した姿。炎・氷・風・土・木のスピリットが集まって進化し、胸の紋章は「炎」と読める物に変化している。究極体クラスの力を持ち、マグナガルルモンとともにケルビモンを打ち破った。続くロイヤルナイツとの戦いでは当初デュナスモンに圧倒されるも、諦めずにデジタルワールドを救おうという想いから次第に実力を高めていき、47話でついにデュナスモンを倒すことに成功する。必殺技は「九頭龍陣(くずりゅうじん)」「炎龍撃(えんりゅうげき)」。各国の日本国外名 英語:エンペラーグレイモン(EmperorGreymon) 韓国語:カイゼルグレイモン(ハングル:카이젤그레이몬) スサノオモン エンシェントスピリットエボリューションで進化した姿。初進化時は拓也と輝二の2人による進化だったが、人間界に侵攻するルーチェモン・サタンモードを止める最後の進化は純平、泉、友樹も入れ5人で進化した。その強さは凄まじく、必殺技の一つはデジタルワールドのダークエリアを真っ二つにするほどで、デジタルワールドの全てを焼き尽くすルーチェモン・サタンモードの必殺技にも数刻耐え、ルーチェモン・フォールダウンモードの必殺技やラルバの不意打ちをも魂とスピリットに分離し、避けるなどの荒技を見せた。主人公達が進化する中で唯一のハイブリッド体ではなく、究極体のデジモンである。必殺技は「天羽々斬(あまのはばきり)」「八雷神(やくさのいかずち)」。『デジモンクロスウォーズ~時をかける少年ハンターたち』にも登場した。各国の日本国外名 英語:スサノオモン(Susanoomon) 韓国語:スサノオモン(ハングル:스사노오몬) 源 輝二(みなもと こうじ) 声 - 神谷浩史 11歳。小学5年生。白&紺の色のディースキャナ(途中で青&黒の色の新型になる)と「光」のスピリットを手に入れる。 冷静で無口な一匹狼だが、シャイな部分も。拓也と違って先走った行動を取らない。長い髪を後ろで1つに束ね、頭にバンダナを巻いている。料理のセンスは拓也と同レベル。家族構成は父・継母(3年前に再婚した)の3人暮らしだが、本当は赤ん坊の頃に離婚して死んだと聞かされていた母親に引き取られた双子の兄・輝一がいる。デジタルワールドに旅立った日は輝二の両親の結婚記念日で、継母に送る花束を選んでいる途中だった。 渋谷駅行きの電車に慌てて乗った拓也と出会うも気にかけずにオファニモンの示す場所に向かった。またこの時に同じ電車に輝一も乗っていたのだが、本人(と拓也)は気づかずに拓也と共に地下に向かった。それでも輝一の身に異常が起きたことは無意識ながらも伝わっていた。 拓也達より少し遅れてデジタルワールドに到着した輝二はオファニモンからスピリットと自分に課せられた謎(輝一と実母の事。なぜオファニモンが知っていたのかは不明)のことを聞いた後、デジヴァイスが示す方向に向かい、地下迷宮で「光」のスピリットを手に入れてヴォルフモンに進化する。 また冷静なあまり、(周りから見れば)冷淡な発言をすることも多く、時々仲間(主に拓也)と衝突してしまうこともあった。冷たい印象が強いが、本当はシャイで仲間思いの優しい心の持ち主で、自分の危険を顧みずに仲間を助ける良い所もある。冷静な判断力は子供たちの中でも飛び抜けており、時に拓也と対立しながらも仲間たちを危険から守っていった。 「闇の大陸」でダスクモンと遭遇してからは、お互いの存在を意識しながらも対立していき、そのたびに自分と似た容姿の少年(輝一)の面影を感知していた。そして記憶を呼び覚ましたダスクモンによってその正体が双子の兄であることが明らかになり、その事実を知った途端、輝二は戦う事を躊躇したが後から駆けつけた拓也に叱咤されたことによって戦う気持ちを取り戻し、ベオウルフモンに進化して輝一に植え付けられた闇のスピリットをスキャンした。輝一と対面してこれまでの事を全て聞き、改めて真実を悟るも自分に兄弟がいたことに戸惑い、輝一とは気まずい雰囲気が続いて会話もろくにできなかったが、拓也達の助言を受けてお互いの事を理解し合い、輝一のことを気にかけるようになる。またその時から以前のような冷淡さも緩和されていき、拓也達と常に行動を共にするようになる。父親が再婚した継母を「母さん」と呼べずにいたが、2人の結婚記念日を気に態度を改めようと考えていた。その後デジタルワールドでの冒険の中で成長し、それを克服した。 格闘の心得もあるようで、第2話で無数のパグモン相手に棒術を披露している。 デジタルワールドから帰還してからは両親の結婚記念日を祝った後に輝一の頼みで本当の母親と再会し、輝一と連絡を取り合うようになった。また継母とも良好な関係を築いている(ドラマCDにて)。 敵のデータをスキャンする時のキメ台詞は「闇に蠢く魂よ、聖なる光で浄化する!」。各国の日本国外名 英語:コジ・ミナモト(Koji Minamoto) 韓国語:ソンウ・ヒョン(ハングル:선우현) ヴォルフモン 「光」のヒューマンスピリットで輝二が進化した姿。輝二が最初に進化したデジモンでもある。最終話で実体化し、輝二と共に戦った。光の剣で戦う。必殺技は「リヒト・ズィーガー」、得意技は「ツヴァイ・ツイーガー」「リヒト・クーゲル」。 ガルムモン 「光」のビーストスピリットで輝二が進化した姿。最初は野生の本能に振り回されてうまく制御できなかった。脚についたローラーで高速で移動することも可能。必殺技は「スピードスター」、得意技は「ソーラーレーザー」。 ベオウルフモン ダブルスピリットエボリューションで輝二がセラフィモンの力を授かり進化した姿。ダスクモンと互角に渡り合う力を持ち2枚刃の剣で戦う。必殺技は「ツヴァイハンダー」、「リフトアングリフ」。 マグナガルルモン ハイパースピリットエボリューションで輝二がオファニモンの力を授かり進化した姿。光・雷・闇・鋼・水のスピリットが集まって進化し、胸の紋章は「晃」と読める物に変化している。究極体クラスの力を持ち、カイゼルグレイモンとともにケルビモンを打ち破った。続くロイヤルナイツとの戦いでは当初ロードナイトモンに圧倒されるも、諦めずにデジタルワールドを救おうという想いから次第に実力を高めていき、47話でついにロードナイトモンを倒すことに成功する。必殺技は「スターライトベロシティ」、「マシンガンデストロイ」。 スサノオモン 拓也のスサノオモンを参照。 織本 泉(おりもと いずみ) 声 - 石毛佐和 10歳。小学5年生。紅一点。5月生まれであり、2話では拓也に対して自分の方が3ヶ月年上であると自慢していた。紫&ピンクの色のディースキャナと「風」のスピリットを手に入れる。 イタリアからの帰国子女で、1年前にイタリアから日本に帰国してきた。会話にもイタリア語を多用する。基本的に強気で勝気な性格だが、女の子らしい優しさも併せ持つ。 人間界からデジタルワールドに向かうトレイルモンの中で拓也、友樹、純平と出会い、「そよかぜ村」で「風」のスピリットを手に入れてフェアリモンに進化した。 本来は優しく明るい性格なのだが、帰国子女だからという理由と、自分の意見をはっきり言い過ぎるところがあるため、クラスメイトに距離を置かれていたのと、他人に合わせるのを嫌う性格で、また疎外もされていたため、仲間の輪にうまく入れない孤独感を誰よりも理解している。そのため友達が作れず、デジモン小学校で1人浮いていたツノモンに共感したこともあり、輝二にうまく接することができない輝一を励ましたこともある。心の中ではもっと強く、優しくなって、友達をたくさん作りたいと願っていた。謎のメールに応じてゲームに参加することを決めた理由は、そんな日常の中で「面白そう」だったから。 小学校の遠足の時に一度だけ仲良くなった女の子に約束を破られたことを強く責めたことがあり、セフィロトモンのエリアの中で、その時のことをラーナモンの罠によって利用されてしまうが、今より良くなりたいという思いで強い気持ちを取り戻した。冒険の中で真に強く優しい女の子へと成長し、彼女達と和解する。第15話にて小学生離れした発育の良いスタイルを披露した。また大食いな面があり(その食欲は純平以上で、食べ物絡みの勝負になると目の色を変える)、「アキバマーケット」でカレー30皿を軽く平らげるほど。 旅の中で仲間と一緒にいられることの楽しさを知り、周りに合わせることの大切さも理解していく。 純平に好意を寄せられており、本人もそれを自覚しているが、泉自身が誰に想いを寄せているか作中では明らかにされていない(前述のように終盤の46話で拓也から告白じみたことを言われかけたことがあったが、その際は有耶無耶に終わっている)。紫と青を基調とした猫耳型の帽子を被り、臍部が開いた服装を着ている。家族構成は父・母・泉の3人家族。 敵のデータをスキャンする時のキメ台詞は「爽やかな風に乗せ、このデジヴァイスが美しくピュアな心に浄化する!」。また、スキャンしたのは1回だけである。各国の日本国外名 英語:ゾー・オリモト(Zoe Orimoto) 韓国語:ゴ・ウンビ(ハングル:고은비) フェアリモン 「風」のヒューマンスピリットを用いて、泉が最初に進化したデジモン。背中に生えている羽で空を飛び、戦闘では掌から風を起こし、キックを主体とした肉弾戦を行う。得意技は両手の篭手から風を飛ばす「ブレッザ・ペタロ」、連続蹴りを見舞う「ロゼオ・テンポラーレ」、ヒップアタックで相手を見惚れさせ動きを一時的に止める「カリーノ・アンカ」。必殺技は逆立ちして旋風脚を繰り出す「トルネード・ガンバ」。 薄紫のランジェリーのような衣装を身に付けたデジモンで露出度が高い。劇場版では、「トルナード・ガンバ」と「カリーノ・アンカ」の連携攻撃を仕掛けた際に、ムルムクスモンの一人称視点で、下半身がズームアップがされるなど、お色気キャラとして扱われた。 初めて進化した第4話ではマッシュモン3体を圧倒したものの、合体して誕生したウッドモンに技が効かず反撃をまともに喰らい敗北、変身解除してしまった。第5話では仲間達が基地に潜入する間、囮役を担い多数のゴブリモン達を相手に奮闘するが、多勢に無勢で動きが鈍った所に顔面へ棍棒の一撃が直撃し周りを囲まれ始める。空中を飛んで一旦距離を離そうとするが、ゴブリストライクの弾幕を躱すことが出来ず被弾、体力の限界を感じ戦線から離脱する。第10話ではギガスモンの攻撃からチャックモンを庇ってスピリットを奪われてしまい、第14話でスピリットを取り返すまで進化不能になる、第15話では、一人でカルマーラモンに果敢に立ち向かうものの触手の一振りで地面に叩き落され、「タイタニックチャージ」でトドメを刺されそうになるが、初進化したカルマーラモンが技の制御に失敗した事により命拾いする。第16話のラーナモンとの一騎打ちでは海辺で相手の戦闘力が上がっていることも災いし苦戦、レインストリームが直撃し海に落とされ、変身が解除される。第19話では、カメレモンを「カリーノ・アンカ」で撃退するが、死角から別の個体に舌で絡め取られ、地上に引き摺り落とされる。第35話では、オファニモン救出の際、皆で光の壁を壊すため一斉に攻撃している中「カリーノ・アンカ」で攻撃を行うが一人だけ壁に弾かれてしまう。以上のようにこの姿では、格上の相手には攻撃が通じず、格下の相手には数で押されるなど、苦戦することや拓也がカイゼルグレイモンに初進化する際に拓也の呼びかけに応えられることが多かった。最終話で実体化し、泉と共に戦った。 シューツモン 「風」のビーストスピリットで泉が進化した姿。仲間の中で唯一(輝一を除く)野生の本能に振り回される事なくビーストスピリットの制御に成功している。必殺技は「ウィンドオブペイン」得意技は「ギルガメッシュスライサー」。 柴山 純平(しばやま じゅんぺい) 声 - 天田真人(現・四反田マイケル) 12歳。小学6年生、最年長。青&黄の色のディースキャナと「雷」のスピリットを手に入れる。 金持ちの家で育った。手先が器用で手品が得意。他にも様々な知識を持っており、筏の設計図なども作ったことがある。また好物のチョコレートをいくつも服の中に持っており、どこからともなく取り出す。明るく、だがどこかおっちょこちょいなムードメーカーだが、時々最年長らしく冷静な意見を出すこともある。雷が苦手だが、ここ一番の時には平気らしい。渋谷駅の地下で見かけた泉に一目惚れし、彼女や拓也、無理矢理乗せられた友樹と同じトレイルモンに同乗、以降想いを寄せているが、デジタルワールドでの冒険でその想いが報われることはなかった。無実だが、15話では泉の着替えを覗いた犯人と疑われたことがある。 人間界からデジタルワールドに向かうトレイルモンの中で拓也、友樹、泉と出会い、「風のファクトリー」で「雷」のスピリットを手に入れてブリッツモンに進化した。 最初はいささか自己中心的な態度が目立っていたが、仲間達がデジモンに進化していく中で1人だけスピリットを持たず進化もできない自分の無力さを痛感したことをきっかけに、自分のできる事で仲間の力になろうと行動するようになり、スピリットを手に入れた後も仲間を信頼するようになる。特定の友達を作れず悩んでいたが、冒険の中で成長し、みんなの輪の中に入ることができるようになった。 特技は手品で、それは純平がクラスの中で自分をアピールするために身につけたもの。しかし友情を何かと交換しようとする卑屈な態度がかえって周囲との壁となってしまい、今まで本当の友達と呼べる仲間はできなかった。デジタルワールドでの冒険を通じ、本気で助け合える仲間を得たことにより自信を身に着けていく。 家族構成は不明だが、一人っ子である。 敵のデータをスキャンする時のキメ台詞は「悪に染まりし魂を、我が雷が浄化する!」。各国の日本国外名 英語:ジュンペー・"ジェー.ピー."・シバヤマ(Junpei "J.P." Shibayama) 韓国語:アン・ドヨン(ハングル:안도영) ブリッツモン 「雷」のヒューマンスピリットで純平が進化した姿。純平が最初に進化したデジモンでもある。最終話で実体化し、純平と共に戦った。仲間の中で一番パワーがあり、雷の技を使う。レアモンの臭気であっさり戦闘不能になったこともあったが拓也と輝二を除くメンバーの中だと戦闘面での活躍は高い。必殺技は「トールハンマー」、得意技は「ミョルニルサンダー」「ライトニング・ボンバー」。 ボルグモン 「雷」のビーストスピリットで純平が進化した姿。最初はビーストスピリットの野生の本能に振り回されて制御できなかった。ドラマCDによると純平曰くこの姿の時は頭が冴えているようで、月からデジタルワールドへ帰ろうとした時本格的なロケットの設計図を描いた。必殺技は「フィールドデストロイヤー」、得意技は「アルティメットサンダー」。 氷見 友樹(ひみ ともき) 声 - 渡辺久美子 9歳。小学3年生、最年少。水色&緑の色のディースキャナと「氷」のスピリットを手に入れる。 泣き虫で臆病だが、いざという時の勇気と行動力、それに誰とでも仲良くなれる優しさも持っている。デジタルワールドに来たのは勝春たちによって無理矢理トレイルモンに押し込まれたのが原因だった。 人間界からデジタルワールドに向かうトレイルモンの中で拓也、純平、泉と出会い、十闘士の壁画の近くで「氷」のスピリットを手に入れてチャックモンに進化した。 最初は元の世界に帰りたがっていたが、拓也がアグニモンに進化したのをきっかけに、自分も強くなっていじめっ子達を懲らしめたいと思うようになり(正義のヒーローに対する憧れも強かった)、その思いをケルビモン(悪)に洗脳されたバクモンに利用されてしまったこともある。だがテレビの森で仕返しは勇気とは違うと拓也に諭されたことで懲らしめるだけが正義ではないと知る。甘えん坊で泣き虫だったため学校ではいじめられっ子で、またいつも両親に頼りがちだったため年の離れた兄に厳しく扱われてばかりだったが、冒険の中で強く逞しく成長し、セフィロトモンの体内での戦いを経て、兄の想いも理解でき、鋼のエリアで再会した勝春たちと和解した。 家族構成は父・母・大学生の兄。家の中では優しい両親に甘えてわがままな面を見せる一方、外ではいつもおどおどと人の陰に隠れていることも多かった。 何かと自分のことを気にかけてくれる拓也を「拓也お兄ちゃん」と呼び、兄のように慕っている。基本的に他のメンバーも「さん」付けで呼んでいるが、進化している時は拓也を含めて呼び捨てで呼ぶことも。 遊ぶことが大好きで、テレビゲームは大の得意。 敵のデータをスキャンする時のキメ台詞は「いじめ、いじわる許さない!このデジヴァイスが氷のように勇気を固めて浄化する!」。また、スキャンしたのは2回だけである。各国の日本国外名 英語:トマス・"トミー"・ヒミ(Thomas "Tommy" Himi) 韓国語:ジン・ガラム(ハングル:진가람) チャックモン 「氷」のヒューマンスピリットで友樹が進化した姿。友樹が最初に進化したデジモンでもある。最終話で実体化し、友樹と共に戦った。体を変幻自在に凍らせて戦う。必殺技は「スノーボンバー」、得意技は「ツララララ〜」「カチカチコッチン」。また、『デジモンクロスウォーズ~時をかける少年ハンターたち』にもチャックモンの姿で登場し、声も渡辺が演じたが、渡辺が別役(ガムドラモン)でレギュラー出演していたためにノンクレジット。 ブリザーモン 「氷」のビーストスピリットで友樹が進化した姿。最初はビーストスピリットの野生の本能に振り回されて制御できず、その際に普段の友樹の性格からは想像できないようなやんちゃぶりを見せる。必殺技は「アヴァランチステップ」「グレッチャートルペイド」。 木村 輝一(きむら こういち) 声 - 鈴村健一 11歳。小学5年生。輝二の双子の兄。黒&灰の色のディースキャナと「闇」のスピリットを手に入れる。 本編ではどんな性格かは分かりづらかったが、ブックレットによれば思いやりが深い性格である。 赤ん坊の頃両親が離婚し、母親に引き取られた。その後は母と祖母の3人で暮らしていたが、祖母の死ぬ間際の言葉により、双子の弟・輝二の存在を知る。それ以来母親に内緒で何度も輝二に会おうとしたがなかなか出て行くことができず、オファニモンのメールに導かれ渋谷駅の地下ホームへ向かった輝二を追って自らも向かうが、その途中階段から転落し、意識だけの状態でデジタルワールドへ迷い込む。その時、本当の母親のことも彼女の苦労も知らずに何一つ不自由のないように見える輝二の生活を見るうちに徐々に暗い気持ちが芽生え、ケルビモンによって闇の闘士ダスクモンのスピリットを植え付けられる。 輝一としての自分の記憶を封じられて徹底した非情にして冷酷な性格となり、悪の五闘士の1人として拓也達の前に立ちはだかるが、自分の攻撃で倒れた輝二を見て混乱し、力を暴走させた後でその場から姿を消す。それからはことあるごとに輝二と何度も対決するようになり、そのたびに本来の自分の記憶が蘇っていった。オファニモンの力によって記憶を取り戻すが、源家を憎んでいた記憶も甦り再び輝二とあい見えることになる。戦いの末ベオウルフモン(輝二)に「闇」のスピリットをスキャンされ、自らを取り戻し、輝二達にこれまでの事を全て話した。その後、襲ってきた分身のケルビモンに心の闇を指摘されながらも、自らの過ちを認め、もう二度と闇に負けないと決意し、その強い思いに反応して真の力を取り戻した「闇」のスピリットでレーベモンに進化し、正式に拓也達の仲間となった。 最初はダスクモンの時の罪悪感もあって輝二にうまく接することができなかったが、仲間の励ましもあってお互いを理解しあうようになり、輝二の事を気にかけるようになる。 旅をしている間は自分が精神体であることに気づいていなかったが、ダメージを受けてもデジコードが出ない自分に違和感を覚えていき、45話でロードナイトモンの言葉によりその事実を知ることになる。その後は戸惑いながらも、その真実を仲間に伏せていた(ボコモンとネーモンは真実を知った時にそばにいたので最初からわかっていたが、輝一に口止めされており、また輝二は事情こそ把握しなかったものの、輝一の様子には気づいていた)。その後、ルーチェモンとの決戦前に輝二に自分の母親に会うよう約束させ、輝二へ「闇」のスピリットを託し、自らはルーチェモンによって魂のデータをスキャンされたが、拓也たちが現実世界へ帰還する際のレーベモンの通信により、輝一は階段から落ちて意識不明のまま生存していることが判明。急いで病院へ駆け付けた輝二の涙と拓也たちのデジヴァイスの光により意識を取り戻す。 デジタルワールドから帰還してからは輝二と母親を再会させ、輝二と連絡を取り合うようになった(ドラマCDにて)。 また、最終話の進化時にいないはずの輝一の手があるという矛盾点がある。 敵のデータをスキャンする時のキメ台詞は「乱されし邪悪な心よ、闇に埋もれて眠るがいい!このデジヴァイスで浄化する!」。各国の日本国外名 韓国語:ソンウ・ユン(ハングル:선우윤) レーベモン 「闇」のヒューマンスピリットで輝一が進化した姿。輝一の思いに反応して真の力を目覚めさせた本来の姿。最終話で実体化し、別れ際に輝二に輝一の生存を伝えた。闇の力を操り、破邪の槍と盾で戦う。必殺技は「エーヴィッヒ・シュラーフ」、得意技は「エントリヒ・メテオール」。 カイザーレオモン 「闇」のビーストスピリットで輝一が進化した姿。しかし、直接このデジモンに進化したことはない。輝一の思いに反応して真の力を目覚めさせた本来の姿。最初からビーストスピリットの制御に成功している。必殺技は「シュヴァルツ・ドンナー」、得意技は「シュヴァルツ・ケーニッヒ」。
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