ティーボール【teeball】
ティーボール
歴史と沿革
“ティーボール”は、野球やソフトボールに極めて類似したゲームです。ティーボールが野球やソフトボールと大きく異なるところは、本塁プレートの後方に置いたバッティングティーにボールを載せ、止まったボールを打者が打つことからゲームが始まることです。したがって、投手はいません。
このゲームは1988年に、IBA(国際野球連盟)とISF(国際ソフトボール連盟)が協力して、野球やソフトボール入門期の子どもたちのために考案しました。現在、アメリカやカナダ、オーストラリアなどの子どもたちの間でも着実に普及しています。
日本においては、大学スローピッチソフトボール研究会(1981年5月創設)が中心となり、1993年11月に「日本ティーボール協会」が発足しました。同協会は健康医学、スポーツ科学、野球、ソフトボール、学校関係などの研究者や指導者が協力して組織した団体であり、アメリカのルールを参考にして日本式ティーボールを考案し、ルールを成文化しました。
以来、日本レクリエーション協会にも加盟し、老若男女を問わず「いつでも、どこでも、誰でも」が楽しめる野球型スポーツとして、全国各地の小学生を中心に加速度的に普及しています。全国各地域で開催される「ティーボール大会」も年々増加しており、その集大成として毎年1回西武ドーで開催される「全国小学生(3・4年生)ティーボール選手権大会」は、各地の予選会を勝ち抜いた40チームが参加する大きな大会で、ティーボールを楽しむ子どもたちの大きな目標になりつつあります。
競技方法
全国大会や地区大会などでは、日本ティーボール協会が制定した「公式規則」でプレーします。ただし、競技者の年齢や性別、グラウンドの広さ、技術差などを考慮して用具などを工夫し、誰でもが平等にプレーできることを大切にしています。
ルール
○競技者は1チーム10名~15名とし、うち10名が守備者となる。
○残りの選手(最大5名)はエキストラヒッター(打つだけの選手)となる。
○一般的に、全員打撃制(登録選手全員が打ち終ったら攻守交代)が採用されている。
*この他のルールや詳細に関しては、日本ティーボール協会公式サイト「ティーボール競技規則」を参照ください。
道具、コートなどの説明
★道具:
○バッティングティー: 合成ゴム製。高さ調節可能
○バット: 表皮/ポリウレタン、芯/グラスファイバー。サイズ各種
○ボール: ポリウレタン製、または表皮天然ゴム・内部カポック芯製。サイズ各種
○ベースセット: 各種
*用具類の詳細や購入、また各種書籍等の情報については、日本ティーボール協会公式サイトをご参照ください。
ティーボール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 07:05 UTC 版)
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ティーボール(英:Teeball)は、野球やソフトボールに似た屋外球技。ニュースポーツのひとつで、1988年に国際野球連盟と国際ソフトボール連盟が協力して考案した、ピッチャーのいない球技である[1][2]。小学校の体育でも行うことがある[3][4]。
人数
- 競技者の数は10~15人となっている。双方、同じ数にしなくてはならない。
- 守備者は、10名となっている。それぞれ本塁手(ホームベースマン)、一塁手(ファーストベースマン)、二塁手(セカンドベースマン)、三塁手(サードベースマン)、第一遊撃手(ファーストショートストップ)、第二遊撃手(セカンドショートストップ)の6人の内野手と左翼手(レフトフィルダー)、第一中堅手(レフトセンターフィルダー)、第二中堅手(ライトセンターフィルダー)、右翼手(ライトフィルダー)の4人の外野手に分かれている。他の選手はエキストラヒッター(打撃のみの選手)になっている。
競技方法
- ピッチャーのいない球技であるため、打者は、審判の「プレイ」の宣告後、バッティングティーの上に置かれたボールを打つ。
- 打撃時の軸足の移動は1歩まで、2歩以上動いた場合、1ストライクが加えられる。ツーストライク後からこれを行った場合には、三振扱いになる。
- 打者がボールを打たずに、ティーを打った場合は、空振りでワンストライクが加えられる。ツーストライク後からこれを行った場合は、打者は三振扱いになる。
- ツーストライク後からのファウルは、打者はアウトになる
- バントやプッシュバントは認められていない。ツーストライク後からこれを行ったときは、打者はアウトになる
- 本塁手(ホームベースマン)、つまりキャッチャーは打者が打撃を完了するまでは、バッターズサークルの外にいなければならないことになっている。
- 走者は打者が打った後、離塁することが可能である。走者の離塁が早い場合は走者は離塁アウトになる
- 盗塁は認められていない
- スライディングは禁止。行った場合は走者はアウトになる。走者の1塁、2塁、3塁での駆け抜けは認められる(走者は塁ベースを駆け抜けた後、進塁の意志がない場合には野手にタッチされてもアウトにならないこととなっている)
脚注
- ^ “ティーボールとは”. NPO法人 東京ティーボール連盟. 2023年11月22日閲覧。
- ^ “ティーボールってな~に Q&A | NPO法人 日本ティーボール協会”. 2023年11月22日閲覧。
- ^ “ティーボールが小学校の必須授業に再び採用! | NPO法人 日本ティーボール協会”. 2023年11月22日閲覧。
- ^ “小学校体育(運動領域)指導の手引 ~楽しく身に付く体育の授業~:スポーツ庁”. スポーツ庁ホームページ. 2023年11月22日閲覧。
関連項目
- ベースボール5 - 本競技と同じくピッチャーが存在しない野球派生競技。
外部リンク
固有名詞の分類
- ティー・ボールのページへのリンク