車体・内装
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「ブラジル連邦鉄道500形電車」の記事における「車体・内装」の解説
従来の車両とは異なり500形の車体は耐腐食性の効果を持つステンレス(SUS304)で製造され、屋根上の換気ダクトカバーや強度を高めるために設置された前面の衝突柱、台枠の大部分もステンレスで作られている。高温多湿な環境下を走行することから屋根や外板裏面・床面にグラスウール、乗降扉周辺の外板裏面にはアンダーシールをそれぞれ張り、断熱材として使用している。また側面と屋根はプラグ溶接に加え側鋼体の長桁とガゼットを介した溶接接合を実施し、熱影響による鋼体の歪みを防いでいる。 運転台側の窓は安全ガラスを使用し、側面の窓についても劣化および破壊活動による取り外しを避けるという観点から、一般的に多く使用されるHゴムではなくアルミ型材を用いて取り付けが行われている。この窓の構造は下窓固定式の2段式で、投石等による外部からの衝撃によって破損して車内に破片が飛び散る危険のあるガラスの代わりにポリカーボネートシートが用いられており、上部には通風グリルが設置されている。空調装置は設置されておらず、通風は天井に設置されたファンデリアや換気扇によって行われる。乗客用の乗降扉は日本でも多くの採用例があるDD-45DS形開閉装置を用いた幅1,300 mmの両開き式が片側4箇所づつ設置されているが、乗客の動線を考慮して両側で若干扉位置を変える千鳥配置としている。またこの車両には従来車と異なり、走行時に扉が開いたり、逆にドアが開いている状態で力行できないようにする保安装置が施されている。 乗務員室は運用面や安全面の観点から客室とは完全に独立しており、日本の車両とは異なって客室と往来可能な扉も設置されていないが、仕切り壁は取り外し可能な構造となっている。先頭部の連結器は日本製の密着自動連結器を用い、従来車との混結による営業運転は考慮されていないが、BP管やMR管は従来車と設計を合わせているため緊急時の連結は可能となっている。連結面は棒連結器によって繋がっているほか、妻面には幌が設置されており車両間の往来が可能である。 座席は通勤輸送での使用を考慮したオールロングシートで、保守や破損防止の観点からモケットがない繊維強化プラスチック(FRP)製を採用している。また車内には跳ね上げ式の吊り革やステンレス製の握り棒、座席上には荷棚も設置されており、これらは現地の人々の体格を考慮した設計となっている。
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車体・内装
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「中央郊外旅客会社EG2Tv形電車」の記事における「車体・内装」の解説
車体はモジュール構造を用いたステンレス製で、-40℃から40℃までの気温に対応しており、耐用年数は40年を目安としている。各部にクラッシャブルゾーンを設置する事で事故発生時の乗客や乗務員の安全を確保する。先頭部は上方向に展開する連結器カバーを下部に備えた流線形で、連結運転を考慮しカバーの内部には旧ソ連各国で標準的に採用されているSA3形自動連結器や配線を繋ぐコネクタが配置されている。車体のデザインはトランスマッシュホールディングとスペインのインテグラル・デザイン&ディベロップメント(Integral Design & Development)が手掛けている。 車内の座席配置は2列+2列もしくは1列+2列のボックスシートで、先頭車の運転台側には車椅子や自転車、ベビーカーが設置できる折り畳み式座席付きのフリースペース、車椅子に対応したバリアフリー式トイレが配置され、wi-fi通信も可能である。屋根上に搭載された空調装置によって車内温度は快適に保たれ、夏季は28℃以下、冬季は14 - 18℃に維持される他、乗降扉付近にはエアカーテンも設置されている。安全性も考慮されており、前述したクラッシャブルゾーンに加え車内には監視カメラが設置されている他、座席のモケットには難燃性素材が採用されている。 各車に片側2箇所設置されている両開き式の乗降扉は高床式プラットホームに適した高さに配置されており、安全のため扉が閉まる際には外側上方に設置されている赤色LEDが点滅し注意を促す他、乗客が扉に挟まれるのを防ぐため障害物を感知した際に自動的に開き直す構造となっている。扉の幅は1,400 mmである。 車内 運転台 座席(試作車) 座席(量産車) 先頭部のフリースペース 車内案内表示装置 貫通扉 車体間は貫通幌内部を行き来可能である 屋根上の機器配置 先頭車 電動車
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車体・内装
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「神戸市交通局1000形電車 (鉄道)」の記事における「車体・内装」の解説
車体は車両長19メートルのアルミ製で、片側に3つの客用扉を持つ。窓配置は扉間に3枚、車端部に1枚(先頭車の最前部はなし)である。 前面は妻面が折妻構造となるとともに緩やかに傾斜が入り、前面窓は屋根まで拡大して視野を広くし、開放感の向上が図られた。前照灯・尾灯は丸型を縦方向に配している。側窓は下降式のユニット窓であり、日除けにはアルミプレス構造のよろい戸が使用された。 内装はカバー付照明、木目柄の化粧板(阪急と柄は異なる)となっている。客用扉の開閉直前に鳴動するドアブザーも採用されている。 貫通路は2-3両目、4-5両目の間のみ扉付きの狭幅で、3-4両目は扉なしの狭幅、他は扉なしの広幅という特殊な形態となっているが、これは検査時に2両ごとに分割する必要性から来ている。 外部塗色は六甲山、神戸市電の緑を基調に、上半分がパールグリーン、下半分と帯部がライトグリーンの塗り分けとなった。車両番号標記も神戸市電からの字体が継承されている。神戸市章を稲妻で囲んだ交通局章も継承された。帯は窓上に巻かれるが、乗務員扉後部で窓下まで降りてくる。 1985年6月18日の新神戸・学園都市への延長開業を機に「Uライン」のシンボルマークが制定され、正面左上部のブラック部分にUラインマークのステッカーが貼付けされた。マークの位置は後年に変更され、正面中央と両側面左側の緑帯を削ってUラインマークを塗装する形となった。 正面の非常用貫通扉は外側への開き戸を採用しており、これはのちの西神・山手線の車両や北神急行電鉄7000系電車にも受け継がれている。
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車体・内装
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「Toshiba (サルミエント線・ミトレ線用電車)」の記事における「車体・内装」の解説
連結器を含む全長22,300 mmの片運転台式箱型車体で、運転台後方に荷物室が設置されている車両と座席が設置されている車両、および運転台の通路を挟んだ反対側にトイレが設置されている車両の3種類が製造された。座席配置は2人掛け×2の転換式クロスシートで、テックス・スポンジを詰物に用いたビニールクロス張りになっており、製造当時の日本国有鉄道の二等車や私鉄の特急形車両に匹敵する設備である。 運転台は導入された路線によって異なり、サルミエント線用車両は右側、ミトレ線向け車両は左側に設置されており、運転台が無い側にトイレがある車両には丸い小窓が、トイレがない車両には運転台側と同様の大型窓が存在した。 トイレの形態は当時の日本国内で標準的な仕様であった「和式」と同様の「スクワット式」グループに属する、いわゆる「トルコ式」が採用されたが、これは当時のアルゼンチン国内の標準的な仕様であり、トイレ内の壁は大理石風の模様であった。 冷房は搭載されていないため、屋根上には換気装置が設置されており、1956年に落成した最初の車両は中央部に送風機を2基設置し天井内のダクトによって強制通風を行う方式を採用した一方、1959年に落成した車両以降は屋根上に天井送風機を、車内にはいわゆるファンデリアを8台を並べて設置し換気を行う方法に変更された。 登場時の塗装は導入路線によって異なり、サルミエント線用車両は車体全体に銀色、窓下に紺色の帯が塗られていた一方、ミトレ線向けは窓周りから上側がクリーム色、窓下に青色の帯が入り帯の下は赤という組み合わせであった。
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車体・内装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/03 15:06 UTC 版)
「小田急1800形電車」の記事における「車体・内装」の解説
車体長19,500mm・全長20,000mmで、車体幅2,800mm・全幅は2,930mmとなっており、それまでの小田急の車両がいずれも全長16m級で、車体幅も地方鉄道建設規定の枠内に収まる2,740mmに抑えられていたことから見れば、一回りも二回りも大きい車両であった。車両正面は非貫通切妻3枚窓であった。 側面の客用扉は1,000mm幅の片開き扉が4箇所に配置される。扉の間には3段窓が4枚並び、このうち1箇所は戸袋窓である。いずれもドアエンジンを装備した自動扉である。 座席はすべてロングシートである。内装は戦時設計のままで、天井板はなく鉄骨がむき出しになっており、室内灯も裸電球がぶら下がっているという状態であった。
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車体・内装
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「一畑電気鉄道2100系電車」の記事における「車体・内装」の解説
塗装はこれまでの一畑電気鉄道の車両から一新され、イエローをベースに、側窓下がホワイト、貫通扉・側扉がブルー、車体裾部分がグレーとなっている。 車体は普通鋼製で、前面窓にはパノラミックウィンドウを採用し、貫通扉と側扉付近に行先方向幕を装備している。また、ワンマン運転用に前面窓両側にサイドミラーが取り付けられている。1994年度譲受の2本は側扉が3扉のままであるが、1995年度譲受の2本は座席数確保のために中央の扉を埋めて2扉車として落成している。 車内の座席はロングシートとなっている。ワンマン運転用として、連結面側の側扉付近に乗車整理券発行器を、運転台後部に運賃表示器と自動両替機付運賃箱を設置している。また、連結面には防犯カメラを設置している(他の2系列でも同様)。 3扉車の車内 2扉車の車内 楯縫(デハ2113)の車内 楯縫(デハ2103)の車内 運転台後部 楯縫(デハ2103)の運転台後部 運転席
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車体・内装
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「小田急2100形電車」の記事における「車体・内装」の解説
先頭車・中間車とも車体長17,000mm・全長17,500mmで、車体幅は2,700mmである。小田急の車両では初めて完全なノーシル・ノーヘッダーとなった。外部塗装はぶどう色1色である。 正面は貫通型3枚窓である。客用扉は各車両とも1,100mm幅の片開き扉が3箇所に配置された。側窓は990mm幅の2段上昇窓で、配置は客用扉間に3枚、客用扉と連結面の間には2枚、乗務員扉と客用扉の間には1枚となっている。各客用扉に隣接する窓のうち1枚は戸袋窓となっている。窓枠は木製である。屋根上には小型の通風器を2列配置した。 座席はすべてロングシートである。室内灯は小田急の通勤車両で初めて蛍光灯を採用しており、1両につき40Wの交流蛍光灯を11本、2列に並べている。車内の内張りについては比較のため、川崎車輛製は薄緑色のビニール張り鋼板、東急車輛製・日本車輌製の車両では薄緑色のデコラ張りとなった。
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車体・内装
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「岡山電気軌道9200形電車」の記事における「車体・内装」の解説
連結部から運転台側に向って撮影した車内の様子。上はA車 (1011A)、下はB車 (1011B)。(2016年6月) 第1編成と第2編成で車体寸法に差はなく、編成全長18.0メートル、最大幅2.4メートル、車体の高さ(パンタグラフ折りたたみ高さ)3.745メートルである。重量は第1編成よりも増加し25トンとなった。車両のデザインは引き続き水戸岡鋭治が担当。車体塗装の違いはないが、ポリカーボネート製のヘッドライトカバーの形状が平面から凸面になる、車体側面に屋根上検修用のフットステップが設置されるといった変更点がある。車体のロゴは第1編成と同一の「MOMO」表記であったが、第2編成であることにちなみ愛称が「MOMO2」とされたため、2012年(平成24年)3月に車体キャッチコピーの追加とあわせて「2」の文字が追加されている。 内装は木材を多用する点では同一であるが、木材の種類が変更され、A車はアフリカ産のウェンジ(こげ茶色)、B車は北アメリカ産のホワイト・アッシュ(白色)を使用している。座席には取り外し可能なテーブルが付属する。座席定員は20人で変更はない。 客室機器の変更点としては車内案内表示装置と暖房機器があり、前者は20インチ幅・LCD式のものとなってイベントや観光案内などの情報表示も可能となり、後者は客室用機器の容量が第1編成の2倍となっている。
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車体・内装
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「富山ライトレールTLR0600形電車」の記事における「車体・内装」の解説
客用扉にはプラグドアを採用。 制御装置は、右手のみで操作するワンハンドルマスコンを採用。 バックミラーを装備しない代わりに、車体外部にCCDカメラを搭載して左右後方の映像を運転台の液晶モニターに表示。このカメラは運転台の側面上部にある耳のような張り出しの中に埋め込まれている。また乗車用ドアの対面の天井付近にもカメラが設置されている。 将来直通予定の富山地方鉄道富山軌道線と同様に、乗客が押す「停車ボタン」が設けられている。 連接部はロングシート、その他はボックスシート。運転台後部の出入口部分は車椅子スペース兼折り畳み式補助席。ボックスシートは通路を挟んで2人掛けシートと1.5人掛けシートが並ぶ変則的な配置で、1.5人掛けシートを向かい合わせに配置した区画はボックス1区画につき着席定員3名でカウントされている。なお、2015年3月の北陸新幹線金沢延伸開業に合わせ、シートモケットの張り替えが施された。 吊り革は、JR東日本のE531系やE233系などと同一の物を採用している。 運転台と客室との境界には、中央に案内用の液晶パネルが設置されているが、その両側は開放されており遮光幕もない(蛍光灯の映りこみ防止のための遮光板が車椅子スペース側の天井に設置されている)。そのため昼夜とも前方・後方展望は良好である。なお液晶パネルには、停車駅や運賃などの基本的な情報が常時表示されるが、特別仕様での運行時などには、車両や「とれねこ」を素材としたイメージが表示されることがある。 各扉部の天井には松下電工(現・パナソニック電工)製のLED出入台灯が設置されており、扉の開閉にあわせて点滅するようになっている[要出典]。 警笛のほかフートゴングも装備されている。発車直前を知らせる際などに使用される。
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