管理局、その他
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「魔法戦記リリカルなのはForce」の記事における「管理局、その他」の解説
特務六課 通常編成ではなく、臨時任務のために編成された特別部隊。本局でテロ鎮圧などを担当する「脅威対策室」の名の下に編成された。八神はやて二佐が元機動六課の面々を招集したため、隊員の大半が同じ面子となっている。偶然にも脅威対策室で編成された六番目の部隊だったため、特務六課と名付けられた。旗艦はLS級艦船ヴォルフラム。EC感染者への対応が編成目的で、CW社の技術協力の元にAEC武装が実現したことで設立が成り立ったという経緯がある。そのためにCW社との関係が深く、CWXシリーズの開発担当者とは密に連携を取り合っている。 LS級艦船ヴォルフラム 海上警備部捜査司令となった八神はやて二佐が指揮する船。時空管理局本局・海上捜査部所属の船で、次元航行船ではあるが大気圏内での長時間運用も想定されている。そのため、比較的コンパクトなLS級サイズとなっているが、外見はXV級艦とほぼ同じ。主砲には対艦用魔導砲「アウグスト」が搭載されている。 JF704式改 名前からも分かる通り、かつて機動六課で使用していたJF704式のマイナーチェンジ版に当たる機体。特務六課が運用する輸送ヘリで、現在の管理局正式採用機でもある。パイロットはアルト・クラエッタ。 CW-MR212 CW社製のモーターローダー。外見はかなりゴツイ大型自動二輪で、AEC装備の技術を流用した電力稼動式となっている。都市部での陸上高速移動のための機体として六課に配備されている。逃走するカート・グレンデルとロロ・アンディーブを追跡するためにエリオとティアナがタンデムで使用した。 第五世代デバイス 管理局の開発部が、「魔力無効状況でも魔法が使用でき、魔力有効状況なら更なる強化が得られる」というコンセプトの元に開発を進めている次世代魔導端末。フェイトとバルディッシュ自身の申し出で、バルディッシュ・アサルトが実験機として用いられている。魔力無効化への対策という考え方はCW社の武装端末と同じだが、あちらとは異なる独自の魔力変換技術を用いており、術者の魔力を機体内部に蓄積し、それを変換することで魔力無効状況下でも活動することを可能にしている。現状では、魔力変換資質保有者か極めて精緻な魔力コントロール技術を有する者でないと出力が安定しない、エネルギーロスが多く長時間運用に向かないなどといった欠点を抱える。 武装端末 魔力駆動の兵器として作り出された端末のため、魔導端末ではなく武装端末と呼称される。作中ではAEC武装などがこの括りに含まれる。武装端末という言葉自体はForceが初出だが、兵器としての端末というこの括り自体は以前からあったようで、カレドヴルフ・テクニクス社やヴァンデイン・コーポレーションなどが武装端末を開発するデバイスメーカーとして有名。 カレドヴルフ・テクニクス社(CW社) 第3管理世界ヴァイゼンを中心に活動する総合メーカー。家庭用から業務用まであらゆる魔導機器を開発し、民間では最大手の一角を占める大きなシェアを誇る一大企業となっている。社外も含めたMM(モーターモービル)事業部を持っており、「公的組織向け乗用機」の開発も行う。現在は対魔力無効装備であるAEC武装の開発を始め、魔力無効状況下でも通信可能なCWコネクトといった最新の通信システムをも構築し、自社製品の採用実績が未だに少ない管理局という大きな市場への食い込みを図っている。人型の機械端末CW-ADX「ラプター」がCW社の目玉商品で、AEC武装と共に正式採用を目指して管理局への売り込みが行われている。 AEC武装 管理局地上本部と本局遺失物管理部が、CW社に依頼して開発した対EC戦用武装端末。違法兵器の開発思想として近年当たり前になりつつある、魔力無効に対抗するために生み出された。CWXシリーズとも呼ばれる。AECコートされており、EC因子適合者との戦いで病化などの特殊能力に対抗するための力を持たされている。「個人装備サイズでの実用的な高速魔力変換運用技術」の試験機で、術者の魔力を端末内部で物理エネルギーに変換して出力するため、この端末を用いた攻撃は魔力無効化の影響を受けない。CW社の開発担当は、「この機体の成功によって魔導エネルギーの歴史が変わる」と意気込んでいる。 バッテリー駆動にて運用されているが、バッテリーの消耗が激しいため給電コンバーターが実装される予定。大型で駆動部とバッテリー内蔵のためかなりの重量物となっており、扱いを容易にするため慣性制御が採用されている。そのため、術者がきちんと慣性コントロールさえできれば、ほとんど重さを感じないで振り回せる。トーマはこのコントロールを苦手としており、重さに負けて長時間使用できないでいる。 バッテリーの不安定さだけでなく、サイズの大きさに強度や反応速度の不足といった問題点も抱えるなど、実戦装備としてはまだまだクリアしなければならない課題が多い。CW-AEC00XがCWXシリーズの「到達点にして開始点」と言われており、機体の小型化、運用の簡易化、機能の取捨選択などは、この機体で蓄積される実戦データによって成されていく。 八神はやては、ベルカ・ミッドハイブリッドという独自の魔法発動システムの弊害によりAEC武装との相性が悪く、調整に難航していたようだが、現在はストライクカノンと特別仕様のフォートレス装備を使用している。CW-AEC00X「Fortress(フォートレス)」 航空魔導師用の総合支援端末。カートリッジシステム搭載型。CWXシリーズにおいて、個人用の汎用航空武装としてはひとつの完成形となる機体。エネルギーシールドを発生させるサイズの異なる3機の「多目的盾」と、身体に装着するアーマー状の「メインユニット」で構成されており、要塞と呼ばれるに相応しい堅牢な航空防衛能力を持つ。メインユニットは魔力無効状況下での飛行制御や他ユニットの管制を行うほか、設計時から企画されている「ストライクカノン」との連結併用時には統括コントロールも行う。3機の多目的盾は、ラージサイズの物が砲戦用「粒子砲ユニット」を、ミドルサイズの「S2シールド(CW-AEC00X-S2)」が中距離戦用「プラズマ砲ユニット」を、スモールサイズの物が近接戦用「ブレードユニット」を内蔵している。浮遊して使用者の周囲に滞空するこの盾は、通常は自動防護障壁として機能するが、それぞれを腕の手甲に装着することで手持ちの武装としても使用可能。 3機の盾を遠隔操作して空間制圧戦術を取ることも可能だが、現状ではごく短時間で短距離という使用限界がある。強力な武装端末だが欠点も多く、制御系統はまだまだ改良が必要なこと、稼動時間の短さ、運用と操作に極めて高度な技術と習熟が必要とされるなど、問題点は山積み。初期投入機はなのはとレイジングハートだけが運用する予定であった。特務六課最初のフッケバイン戦では、調整が間に合わなかったために序盤には投入されず、戦いの最中に暴走を開始したトーマを止めるために投入された。その戦いでトーマ救出任務を帯びたスバルを支援するため、足止め目的の激戦を繰り広げた結果、初期投入機は全損した。防衛装備(キャロ)およびヴァンガード・ドラグーン(フリード) 体格の問題でフォートレスユニットの装着が困難なキャロと、その愛騎フリードのために調整されたフォートレス装備。キャロが使用するのは2機のS2シールドで、メインユニットが無いためエリアルマニューバやフォーメーションコンバットはできないが、支援と防衛には十分な性能を維持している。フリードに装着されたユニットも、キャロのS2シールドに合わせた後方支援用チューニングが施されており、支援や防衛に特化した性能を持たされている。初投入されたキャロの防衛装備は、クイン・ガーランドの粒子攻撃によって破壊されている。 CW-AEC02X「Strike Cannon(ストライクカノン)」 陸/空両対応型の中距離砲戦端末。カートリッジシステム搭載型。特務六課が運用するCWXシリーズで最も配備数が多い。かなり大型の機体で、腕に装着した手甲とジョイントすることで保持される。単体でも使用可能だが、「フォートレス」との連結機能も備えている。機体の大半を占める長大な砲身は、展開状態では砲弾の加速レールになるが、綴束状態では「突撃槍」「重剣」として用いられる。教導隊で運用テストをするために先行納入された2機の試作機のうち、1号機はなのはが、2号機はヴィータがテストを行った。その後、実戦での運用が決定した1号機に関しては、技術部のマリエル・アテンザ技術主任がなのは専用機として特別にチューニングを行っている。特務六課には先の2機を含めた計3機が配備され、飛空挺フッケバインとの戦いでなのはが1号機を用いてヴォルフラムの甲板上から機関部への砲撃を行った他、艦内に突入した制圧部隊のエリオが3号機を使用した。その後ヴィータの2号機も戦線に投入されるが、ヴィータとエリオの機体は戦場に現れたカレンによって破壊され、なのはの機体もトーマとの戦いで破壊された。この戦いの後、CW社より他のAEC装備と共に新たな予備機が多数提供され、現在ではかなりの配備数になっている。配備数が多い分カラーリングは多岐に渡っており、なのはが使用する1号機が青、ヴィータとエリオが使用する2号機と3号機が赤、他にも水色、薄紫、薄い緑などがある。 CW-AEC03X「War Hammer(ウォーハンマー)」 個人での対艦攻撃も視野に入れた大型対象破壊用端末。カートリッジシステム搭載型。主に使用しているのはヴィータとラプターたちだが、トーマとエリオも使用することがある。ハンマー後部には大型の加速推進ブースターが設置されており、最大加速時の打撃スピードは極超音速の領域に達する。ハンマー先端部はドリルビットになっており、回転による貫通力向上を図っている。このドリルビットは中央部からプラズマジェットを噴射できるほか、「プラズマパイル」と名付けられた強力な貫通破砕尖端を発生できる。メインの使用者であるヴィータと機体サイズを比べると、成人局員の使用を前提に設計されているため、小柄な彼女では明らかなオーバーサイズにも見える。だが、ヴィータ本人にとってはこれが適正サイズであるため問題にはなっていない。飛空挺フッケバインに突貫したヴィータの「プラズマパイル」による一撃は、上部隔壁を貫通して制圧部隊の突入口を作った。 CW-AEC05X「グラディエイター」 格闘戦術者用に作られた武器戦闘型端末。カートリッジシステム搭載型。1号機はシグナムに支給されたため、彼女のパーソナルカラーである「フレアバイオレット×ライラックホワイト」で塗装されている。剣、盾、制御ユニットからなる総合装備で、フォートレスも含めた各種AEC装備と互換性がある。盾はAECコートされた合金ニードルの発射機能を持ち、射撃戦にも対応できる。対EC能力によりサイファーの対鋼破蝕が効き辛く、簡単に刀身を砕かれたレヴァンティンと違いクラディエイターの刀身は砕けなかった。 CW-AEC07X「Sword Breaker(ソードブレイカー)」 当初はスバルの左腕専用に設計されていた装備型端末。現在はスバルだけでなくラプターたちも装備している。カートリッジシステムは搭載されていない。防刃・耐熱・筋力強化などの性能が与えられている。本来は「格闘戦技使用者向けの防衛装備」で、ベルカ系術者の補助武装としての運用が想定されている。そのため、身体強化魔法の使用率が高いベルカ式に合わせ、変換したエネルギーを外へ向けるのではなく、装備者の体内で使用するシステムとなっている。スバル専用の物は、彼女のIS「振動破砕」を対鋼破砕用にチューニングする機能を持ち、その能力「ソードブレイク」で928や996のブレードを破壊している。 CW-AEC09X-2「オクスタン」 現時点ではティアナ用に調整されているライフル型端末。カートリッジシステム搭載型。最初期から開発されていた機体だが、管理世界では違法な銃器に似た外観や機能を持つために運用許可が中々下りず、型番が後半にズレ込んだという経緯がある。カートリッジによって発射する弾種を変更できる機能を持ち、複合エネルギー弾、重金属製の矢弾、電子誘導弾、薬剤を撃ち出すためのインジェクションバレットなどを撃てる。 CW-ADX(アーマーダイン)「ラプター」 CW社が戦闘用の「自立作動型汎用端末」として開発した人型の機械端末(要するにアンドロイド)。男性型と女性型があり、女性型はコンパクトで可愛く、男性型はかっちりスマートな感じでデザインされたとのこと。魔力に依存しない動力システム(内燃バッテリー)が使われており、管理局ではこの件で採用を巡った議論が行われていたが、魔力結合不可状況への対抗策としても期待されていた。基本装備としてソードブレイカーを両腕に装着している。武装端末やAEC装備の使用、プログラムに沿っての自律行動や、使用者による遠隔操作、人間の数十倍の筋力、高温・極低温・有毒ガス下でも活動可能といった性能を持つ。通常稼動は約40時間、全機能を解放した限界稼動時間でも最大25分間動ける。追加装備で、稼働時間増加や拡張外部兵装への対応も可能となっている。充電システムおよび使用推進剤はCWXシリーズと可能な限り統一された規格となっており、その運用を前提として組織された特務六課の場合、充電ベッドとケーブルさえ持ち込めば即座に運用可能となる。 かつて問題となった戦闘機人との違いは、生命体を素材とせず個の意識や思考を一切持たない純粋な工業製品だということ。AIは人格型で通常言語による会話も可能だが、リンク機能により「採用された組織単位」でリアルタイムに最新データを共有しているため個性を持たず、一が全、全が一という運用がなされている。試作型では個の意識や思考を持つ機体も作られたようだが、集団運用の概念と相反するため、不採用とされて終わっている。ただし使用者による個体名の登録は可能で、個体識別認証用として必要に応じて運用される。 まだまだメンテナンス性や高額な機体・パーツ単価などに問題を残している。当初は管理世界大手の民間警備会社にて試験採用され、そこで試験稼働データを蓄積し、より高度な運動能力の獲得や性能向上を目指した調整が行われていた。管理局ではヴァイゼンの地上本部で採用されて12機が試験運用中。後に特務六課にもAEC戦用の特別仕様型6機の配備が決定。その6機が個体名を持たないことを哀れんだリリィが、各機それぞれに個体愛称を付けることとなった。 コンバットギア「パフュームグラブ」 アイシス専用のデバイスで自作品。AIは人格型で愛称はパフィ。通常言語での会話が可能。動力は、燃料電池で魔力近似のエネルギーを発生させるという特殊なユニットで、彼女が独自のルートで入手したもの。これの機能を活かして調整されたアーマージャケットとパフュームグラブは、魔力無効下でもその活動を阻害されない。手首の部分に装着している4つのバルーンは内部が更に細かく仕切られており、それぞれに異なった内容物を収納できる構造となっている。そこから必要な薬品を調合し、粉塵や気化液として散布する。アイシスは基本的に爆薬と反応触媒を入れており、気化爆弾の他にも質量兵器用の攪乱幕(誘導、炸裂妨害)や煙幕を用いる。散布の際には範囲や指向性の調整も、ある程度可能である。アーマージャケット アイシスの防護服。防護服としての性能はもちろん、アイシスの身体能力を増幅させる強化服としての機能も重視している。デザイナーの黒銀によると、くの一的な雰囲気やシルエットを狙ったとのこと。 イーグレット・セキュリティー・サービス(イーグレットSS) アイシス・イーグレットの実家。社員数100人未満の零細企業。ミッドチルダ北部を中心に活動する人材派遣会社で、要人警護や現場警備などのセキュリティーサービス提供を主とし、業界内でも高い評価を得ている。
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