乗用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 03:08 UTC 版)
ラクダと人類とのかかわりにおいて、最も重要なものは乗用利用である。ラクダは「砂漠の舟」とも呼ばれ、他の使役動物では越えることのできない乾燥地域を越える場合にはほぼ唯一の輸送手段となっていた。特に利用されていたのは砂漠の多いアラブ世界であり、20世紀後半に自動車が普及するまで重要な移動手段であった。前述のように側対歩で歩行するラクダは歩行時に身体が大きく左右に揺れる。このため慣れない者がラクダに乗る場合、船酔いならぬラクダ酔いを起こすことがある。 初期のラクダの鞍はコブの後部に置かれたマットを前方に伸ばした帯でコブに固定したもので、主に荷役用として使われた。やがて騎乗を目的としたコブの前に乗せる馬蹄形の鞍が現れたが、初期の騎乗用の鞍はぐらつきが大きく戦闘には向かなかった。アラビアでは紀元前500年ごろ以降に、コブではなく肋骨に負荷をかける設計の鞍が現れたことによって騎乗戦闘が可能となり、紀元前2世紀頃には遊牧民と商業国家のパワーバランスを変えるなど、社会に変革をもたらすほどの影響を与えるようになった。 現代においてはほとんどが自動車に取って代わられたものの、マリ北部のタウデニから南のトンブクトゥへと塩の板を運ぶキャラバンなどは現在でもラクダが使用され、2000頭から3000頭ものラクダのキャラバンが10月から5月までの涼しい時期に1か月以上かけて両地を往復する。 また砂漠地帯で長時間行動できるため、古くから駱駝騎兵として軍事利用され、現代でも軍隊やゲリラの騎馬隊がラクダを使用することがある。現代ではインドと南アフリカ共和国の2か国が純軍事的にラクダ部隊を保有しており、2007年には、ダルフール紛争の国連平和維持活動に対し、インド政府がラクダ部隊を派遣すると報道された。
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乗用
「乗用」の例文・使い方・用例・文例
- 乗用車がバスと衝突した
- バスと乗用車の衝突
- 彼はテキサスで乗用馬の世話係として働いていた。
- 乗用車購入の大半は代替購入である。
- 大きな乗用車が止まり、背の高い女性が降りた。
- トヨタも日産も不景気のため乗用車を 10% 減産すると発表した.
- 彼らは馬と牛を飼っている. 前者は乗用で, 後者は乳をとるためだ.
- 乗用車が大型トラックと衝突してぺちゃんこになった.
- 駝鳥は乗用になる
- 乗用馬
- ラクダは乗用に用いる
- ラクダは乗用に使う
- 彼らは私にわざと驚きやすくて激しい乗用馬をくれた
- 特に女性用の軽量乗用馬
- スポーツなどよりはむしろ移動用に使われる乗用馬
- 牧牛を集める訓練をされた軽量乗用馬
- アメリカ原産の小型でこぢんまりした体型の乗用馬
- アラビア原産の元気のよい優雅で賢い乗用馬
- 砂漠地域で役畜または乗用獣として使われる反芻動物
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