輸送手段
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 14:25 UTC 版)
スコットは物資輸送手段として複数のものを組み合わせる戦略を決めた。すなわち犬橇、モーター (ガソリン機関) 駆動橇およびポニーだった。犬橇のチームを統括する者としてセシル・メアーズを指名し、モーター駆動橇を走らせるためにシャクルトンの元モーター専門家バーナード・デイを採用した。オーツがポニーの担当となったが、オーツが隊に加わったのは1910年5月になってからであり、スコットは馬のことは何も知らないメアーズにポニーを購入するよう指示した。その結果はポニーの性能と働きで不運なものになった。 モーター運搬とポニーの利用はシャクルトンの1907年から1909年の遠征で南極に導入されたのが始まりだった。スコットは、ポニーがシャクルトン隊でもよく働いたと信じており、モーターの可能性についても影響を受けていた。しかし、スコットは常にその極圏探検の大半で人力輸送に頼る傾向にあった。人力以外の方法はバリアーを越えて荷物を運ぶ手段であり、後の氷河や台地の段階のために人が力を温存しておくことを可能にするものだった。実際にモーター駆動橇は短期間使えただけであり、ポニーの能力はその年齢や悪い条件に影響された。犬についてはディスカバリー遠征におけるスコットの経験からその信頼性を疑うようになっていたが、スコットの記述からは、その有効性を頼りになると認識していたことを示している。この遠征で経験したように、スコットは次第に犬たちの能力に印象を受けるようになっていった。
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