マーク1 - 7
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「アイアンマンのアーマー」の記事における「マーク1 - 7」の解説
マーク1からマーク7は、キリアンの手先にスターク邸が襲撃された際に、保管されていたワークショップと共に破壊された。 マーク1 登場:『1』『2』『3』 テン・リングスのキャンプから脱出するためトニーとインセンが急遽共同開発した最初のアイアンマン・アーマー。重量は680kg。 設備、材料共に不十分なアジトで制作したため、材料となった鉄の色やマーキング、溶接跡が剥き出しになっている。武装は両腕部に備えられた火炎放射器と単発のロケット弾、油圧作動の脚部に使い捨ての飛行用ロケットエンジンを搭載。装甲の防御力はアサルトライフルの弾丸を弾く程度だが、対人用としては十分である。「計測器がむき出しになった背後からの攻撃に弱い」・「動きが鈍重」・「制御プログラムを起動するまで時間が掛かる」・「起動するまでの間は身動きが取れない」・「飛行ロケットを作動させた後の姿勢制御は脚部にしか推進力が無い為不可能」・「活動可能時間は15分(旧型リアクターの性能の問題)」・「肉眼だけなので視界が狭い」・「脚部などのパワー増強は見えない程度にカバーがされただけのチェーン駆動」・「小火器でも集中砲火を浴びると衝撃で動けない」など様々な弱点はあるが、サーボモーター式の両腕は、408kgの物を持ち上げ、人間を殴り飛ばし鉄製の扉を吹き飛ばせるくらいの馬力を持つ。 起動までの時間を稼ぐために自ら囮となったインセンが犠牲になるも、テン・リングスのキャンプを破壊しながらロケットを使って辛くも脱出。上空でロケット噴射が止まってしまい、砂漠に墜落し大破するが、トニーは爆発を観測してやってきたジェームズ・“ローディ”・ローズたち救出部隊に救助された。本アーマーの残骸と設計図はテン・リングスによって回収され、復元。その後オバディアの手に渡り、アイアンモンガーのモデルにされる。 テン・リングスのリーダーであるラザ・ハミドゥミ・アル=ワザールには「初期の試作品レベルだが、スタークの設計は完璧であり、やつは死神の傑作を作り上げた」・「これが1ダースあればアジアを支配出来る」とまで言わしめた。 マーク2 登場:『1』『2』『3』 アフガンから生還したトニーが安定した飛行を可能にしようと製作した飛行用補助試作型アーマー。カラーリングは銀色。設備の整ったスターク邸のワークショップで制作したためデザインが洗練された。 設計する際のデータは悪人の手に渡らないように、スターク社の中央データベースではなく、トニーの個人用サーバーに保存され、機密プロジェクトとして開発が進められた。最初は脚部パーツのみが制作され、両手に持ったグリップで操作を行いリパルサーは装備されていなかった。トニーはパワー10%で浮上テストを行ったが、それでも出力が強過ぎたため後方に吹っ飛んだ。その後、リパルサーを備えた腕部パーツが制作され、11日目の段階でテスト37バージョン2.0まで開発が進み、リパルサーのパワー1%でトニーは両手両足を用いた単独飛行に成功、続いて2.5%で飛行移動を成功させた。 完成した全身のアーマーは、装着及び脱着にワークショップの中央に設置された下半身パーツ用のフィッティング機器と上半身パーツ用のマニピュレーター2機が必要となった。装着して初めての運用飛行テストを起こった際、ブラックバードの記録した最高高度8万5000フィートを破ろうとしたが、高度4万フィート以上に到達するとアーマー本体が氷結しだし、アーマーに付着した氷によって加圧に問題が発生して変換器に不調をきたす事が分かった。その影響でシステムが一時停止、上空から自由落下をしてしまうという問題が発覚したため、アーマーの材質を変更したマーク3が開発される事になる。 重量はかなり重いらしく、トニーが飛行中にパワーオフするとスターク邸の屋上から床を重さで突き破り、グランドピアノを破壊しながら地下1階まで落下し青いスポーツカーも破壊した。 スターク社製のクラスターミサイル“ジェリコ”にも使用されたエネルギーを空中に発射する機器“リパルサー”を両掌に装備、リパルサーは当初はより安定した飛行を行うためのスラスターだったが、トニーは光学兵器への転用が出来るとしてブーツのジェット飛行、電脳執事“J.A.R.V.I.S.”とリンクしたディスプレイと共に後のアーマーの共通機能となる。ディスプレイのインジケーターの色は青。 開発段階では飛行用補助試作型の為、武装は搭載されていない。 2010年時には、誕生日パーティーで泥酔して暴れていたトニーを止めるためにローディが装着し、トニーのマーク4と対決している。表向きはローディによる「没収」だが、それ以前にトニーがマーク2の操作方法をローディに教えていたり、ワークショップのセキュリティの一部が解除され胸部リアクターが新たに増設されているなど、トニーが当時使用中だったマーク4やマーク5はともかく旧型のマーク2には明らかに必要ない改造が予め施されていたことから、ニック・フューリーに「死期を悟って自暴自棄になったトニーが"譲渡"したのではないか?」という指摘がされている。 マーク3 登場:『1』『2』『3』 世間に初めて“アイアンマン”として認知された戦闘用アーマー。リパルサーレイとユニ・ビームはこのアーマーから標準武装とされた。ディスプレイのインジケーターの色は白で、マーク6までこの色が続く。 アーマー本体の素材を、軍事衛星に用いられる金とチタンの合金に変更して、出力荷重比は変えずにアーマーの強度をアップさせる事で、マーク2の欠点だった高度4万フィート以上での氷結問題を解決した。その為アイアン(鉄)ではないが、『1』のラストでトニーはその事には不満を漏らしつつも、「イメージとしては合ってるんじゃないかな」と“アイアンマン”の名を受け入れていた。 J.A.R.V.I.S.が当初考案したデザインイメージは、金一色だったが、「ちょっと派手じゃないか?」と指摘したトニーが、所有するホットロッドから着想を得て赤と金色をベースとしたものに変更され、トニーの指示通りJ.A.R.V.I.S.が自動組立を開始しておよそ5時間で完成した。以降このカラーリングはアイアンマンを象徴するものとなった。 胸部の熱可塑性レンズからアーク・リアクターのエネルギーを直接投射する“ユニ・ビーム”、右腕部に戦車すら破壊可能な小型ミサイル、両肩部に標的を複数ロックオン可能な特殊弾、外側広筋部にミサイル迎撃用のフレアを装備。戦車砲の弾を受けても装着者を無傷とする程の耐久性を誇る。J.A.R.V.I.S.に加速を命令するとマッハを超えて時速2414kmの飛行も可能。 初出撃は、トニーがTV報道でテン・リングスがアフガンの村である“グルミラ”を襲撃して人々が虐げられているとの情報を目にした際である。肉弾戦やリパルサー、両肩の特殊弾を用いて、グルミラの住人を人質にするテン・リングスの兵士を無力化し、スターク社が影で売り捌いたジェリコも破壊した。しかしその直後、無意識の内に飛行禁止区域に入ってしまったため、米空軍のレーダーに探知され、スクランブル発進した2機のF-22とドッグファイトをする羽目になるが、発射してきたミサイルをフレアで迎撃し、機関砲を連射する2機に対し、フラップを使った急速な後退で回避し、レーダーからも反応を消す。しかし、実は1機の機体下部に張り付いており、その機体が基地に帰還しようと左に旋回した事で再度発見され、旋回運動で振り落とされるが、不慮の事故で片方の機体の左主翼に激突してしまい、それに応じてパイロットも脱出するもパラシュートが開かないというアクシデントにみまわれるが、それを開く様補助し、その場を離脱した。 スターク邸に戻った際、設計上はスムーズに脱ぐ事が可能だったはずなのだが、実際にはスムーズに脱ぐ事が出来ずに、四苦八苦していた所をペッパーに目撃された。 アイアンモンガーを装備したオバディアとの戦いに向かう最中には、トニーが旧型の小型リアクターを使っていたためか飛行中のマーク3のパワーは48%まで低下しており、アイアンモンガーにユニ・ビームを撃った後はパワーが19%まで低下した。更にパワーが15%まで低下していてJ.A.R.V.I.S.から高度に限界を指摘されたが、アイアンモンガーと上昇対決を繰り広げ最終的に氷結対策をしていなかったアイアンモンガーに競り勝ちパワー2%まで低下したもののJ.A.R.V.I.S.によって非常用補助パワーに切り替わり地上へ着地した。アーマーを脱ぎ捨てペッパーの元へ行こうとしたトニーをしぶとく生き延びていたオバディアが襲いかかり始まった最終決戦では、左ガントレットは途中で脱ぎ捨てられていたため、素手であり、リパルサーやミサイルもオフラインという不利な状況の中、ペッパーの起こした大型アーク・リアクターのオーバーロードでオバディア/アイアンモンガーには勝利するものの、ヘルメットを失うなど大きな損害を受けている。 トニーの自宅に保管されていた本アーマーはヘルメットのみ復元され、ローディがマーク2を選んだ事から機能までは復元されていない模様で、傷なども修繕されていない。 マーク4 登場:『2』『3』 マーク3の改良型アーマー。着用者の衣服に関わらず装着ができ、ヘルメットの脱着が可能。マーク3と装備は変わらないが、デザインが僅かに変更されている。また、心臓保護用アーク・リアクターとは別に備わったアーマー動力用アーク・リアクターにより安定した出力を得ている。それに加えて、マーク3の外部ユニ・ビームを熱プラスチック製レンズで改良しており、両肩部には、空気ブレーキが搭載されている。そのため、僅か5秒でマッハ2のスピードから減速させることができる。 尿を分解する機能まで搭載されているらしいが、酒に酔ったトニーの発言のため本当かどうかは怪しい。 初使用は“スターク・エキスポ”の開会セレモニーであり、これを装着してトニーは高度4500メートルの上空を飛ぶ航空機から、チアリーダーたちと大観衆が集まる舞台へ一直線に急降下・着地して現る派手なパフォーマンスを披露した。後にトニー自身の誕生日パーティーでも装着し、泥酔した勢いに任せて参加者たちの目の前でアーマーの武装を乱用するという危険な振る舞いをしてしまい、自分を止めるためにマーク2を装着したローディと殴り合いを繰り広げてスターク邸を滅茶苦茶に荒らした。この後もトニーはこのアーマーを着たまま、自身の前に現れたフューリーと面談する。 マーク5 登場:『2』『3』 装着しない時はスーツケースの形になる携帯型アーマー。ベースカラーは赤と銀。重量は15kg。装着はスーツケース状となった本体を開けてガントレットとなるグリップ部分に両手を挿し、胸元に持ち上げて当てた状態で両腕を左右に引き延ばすと、分割されて小さく折り畳まれていた装甲が展開し全身に纏われる。盗難防止のために、生体識別によるセキュリティシステムが使用者の網膜、顔、指紋、声、脳波をスキャンする。パワーアシスト機能はあるが武装はリパルサーのみで、他のスーツと比較して装甲が蛇腹状で薄く、耐久性が低い。 モナコのレース場に現れたイワン・ヴァンコ/ウィップラッシュとの戦いで使用。敵が駆使する“エレクトリカル・デス・ウィップ”にアーマーのその耐久性の低さから劣勢になるも、ウィップを引き寄せて近接戦にもちこみ、投げ飛ばした隙に胸部のリアクターを引き抜く事で辛くも勝利している。 また、劇中では飛行しなかったがPlayStation 3、Xbox 360のゲームでは飛行していた。 マーク6 登場:『2』『アベンジャーズ』『3』 リパルサー・トランスミッターに合わせて造られたアーマー。ディスプレイのインジケーターの色は、当初は従来通り白だが、2012年時には青に変わり、以降のアーマーのディスプレイの基本色となる。「胸部の熱可塑性レンズが逆三角形になっている」・「腕部に装備された複数の徹甲榴弾を発射するミサイル」など細かい変更が行われた。伸筋支帯部の200ペタワットレーザーは強力で複数の“ハマー・ドローン”を一撃で溶断する威力を持つが、カートリッジ式で1度しか使用できない。水中でも使用可能。 2012年時にも引き続き使用されたが、ソーとの戦いでの雷撃の過剰吸収と墜落しかけたヘリキャリアの修理時での損傷で、スターク・タワーへ戻る頃には戦闘続行不可能となっていた。 マーク7 登場:『アベンジャーズ』『3』 マーク6と比べて肩部・胸部・背部がよりマッシヴになり、胸部の熱可塑性レンズは従来の丸形に戻っている。ディスプレイのインジケーターの色は青だが、戦況が厳戒状態になると、赤に切り替わる。 普段は変形収納した飛行ユニットとなっており、遠隔操作での装着が可能となっている。トニーが両腕にはめたブレスレットを認識して自動装着される。背部に外付けのスラスターが装備され飛行性能が向上。肩と膝(大腿四頭筋部分)のホーミング式ミニミサイル、腕部(総指伸筋部分)のロケットミサイル、マーク6では一度しか使えなかった200ペタワットレーザーはアーマーから直接エネルギーを得て複数回の使用が出来るようになり、自由度が上がったリパルサーと戦闘スペックも向上した。 ニューヨーク決戦の時点に完成はされていたが、遠隔操作からの装着テストは行われず、ロキとの接触時にマーク6が使えなくなったのでぶっつけ本番で運用した。 2012年の年末には、アーマー依存症となったトニーが外出時に持ち出しており、これを装着して不安神経症の症状をチェックする場面があった。この際にアーマー背面部が展開し、そこから入り込むようにして装着していたが、これが当初から備わっていた機能か後から改修されたものかは不明。
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マーク17
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通称“ハートブレイカー”。ベースカラーは従来的な赤、金。胸部のリパルサー・トランスミッターが大型化された“アーティラリーレベル・リパルサー・トランスミッター”を搭載したユニ・ビーム強化型。ユニ・ビームの面積を変える事で範囲を拡大する事も可能。又、同様に面積を変える事でリパルサー・バリアを張る事もできる。劇中ではアーマー群の先頭を切ってトニーの元に駆けつけた。その後、敵に襲われていたレッドスナッパーをトニーの指示で援護し、ローディをアイアン・パトリオットの元へ運ぼうとするも敵に飛び付かれる。
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