デラックスファイター一家
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「秘密結社鷹の爪」の記事における「デラックスファイター一家」の解説
デラックスファイター(本名:アンソニー・ファイター・デラクシス・ショスタコヴィッチ) 世界各国で活躍する正義の味方。42歳。アメリカ合衆国出身。誕生日は7月4日。デラックスカンパニーの社長。金持ちのセレブで、全高が高層ビルを遥かに凌駕する豪邸に住んでいる。他のテレビアニメや特撮作品のヒーローと同様に見られているため人々から讃えられており、テレビシリーズや劇場版の終盤でほぼ偶発的に世界や何かを救っている。毎回登場する鷹の爪団とは異なり登場しない回もあり、イメージや名前のみの登場となった回もある。しかしテレビシリーズの第1話や終盤のエピソード、劇場版には毎回登場している。 戦う相手の目の前に現れた瞬間、問答無用で必殺技「デラックスボンバー」を繰り出す。略称は「デラボ」、もしくは「デラ」。鷹の爪団はアジトが破壊されてしまうことを防ぐため、示談交渉でデラックスボンバーを回避しようとしているが、腹黒く貪欲な性格のため、デラックスファイターは提示された金額や特典に納得がいかない場合デラックスボンバーで脅迫することも厭わない(大抵、吉田くんの余計な一言が原因で総統達はデラックスボンバーを食らう羽目になる)。 デラックスボンバーのエネルギーは、デラックス一族の体内に備わった「ボンバー腺」で作られる(一方でEX第26話では、吉田くんがデラックスファイターに弟子入り、訓練した結果、通称吉田ボンバーを出すことに成功している)。スナイパーキット(サプレッサー状の筒とスコープ)を腕に装着することで対象に気付かれずに狙撃することも可能。また周囲に被害を出さないよう「軽めに」放ったり、デコピンならぬ「デコボン」や、水切りを行うことも可能。 デラックスボンバーの呼び方についてはfrog man showの鷹の爪第1シーズンの最終回にて「デラックスボンバーじゃなくてデラックスビーム」と鷹の爪団が話していた。実際にデラックスファイター自身も少年時代まではデラックスビームと呼んでいたが、初恋の人物であるキャシーからデラックスボンバーに変えるように強引に言われ、デラックス母に説得して現在に至った。それ以降はデラックス母も含めたデラックス一家全員デラックスボンバーに呼び方が統一している。 前述のように腹黒かつ貪欲な性格に加えて非常に短気で、癇に障る言動や態度をとられると例え子供や老人であろうとも容赦なくデラックスボンバーを撃とうとする大人げなさや、面倒だったり命に関わる仕事などは断ったり、他人に押し付けようとする自己中心ぶり、自分の立場が悪くなったり、思い通りにならないことがあると、人質をとったりデラックスボンバーを使って脅迫したり、倒れた敵に殴る蹴るなどの暴行を加えるといった卑怯さも兼ね揃えたお世辞にも正義の味方とは言いがたい最低な人間性に加え、自身の関連グッズを悪徳商法同然なやり方で売りつけようと企てたり、しまいには悪党相手に、金と引き換えに悪事を黙認するばかりか、時にはその悪事の片棒を担いだりなどスーパーヒーローの面汚しでもある(総統曰く「人間のクズ」「テレビに映るのが目的の俗物」「金で靡く糞野郎」。吉田くん曰く「絶対に地獄に堕ちる」「洒落にならないくらい最低な奴」「金髪豚野郎」「最凶最悪の怪人よりも最凶最悪」「一目見ただけで胸の悪くなる底意地の悪いゴミムシみたいな顔つき」。また『鷹の爪4 カスペルスキーを持つ男』では黒光産業社長から「とんでもないハイエナ」と評され、『DCスーパーヒーローズ』ではジョーカーでさえも「ただのクズ」と吐き捨てる程)。そのため、鷹の爪団のメンバー(特に総統や吉田)をはじめとするその本性を知っている(または知った)人々からは「インチキヒーロー」「役に立たない正義の味方」「ダメなヒーロー」「最低のヒーロー」等と軽蔑・罵倒されている他、ヒーローであるにも関わらず、菩薩峠くんやエリカ様などの本来なら慕われるべき子供達(『ゴールデンスペル』第3話では遂に「セアカゴケグモ以上に嫌われている」事が判明する)や、同じヒーローでもあるバットマンからも蛇蝎の如く嫌われている。 反面、世間の目に対しては無駄に気を配っており、テレビカメラなどの前では絶対に自身の本性を明かすような行動は起こさない。また、日本の首相やアメリカの大統領などの要人、大物政治家やその家族に対しては表の顔を作って紳士的に接する(ただし.jp第27話では日本の首相から地球を狙う宇宙人の艦隊への対抗を依頼された際には真っ先に拒否していたことから、基本的には自分の保身を最優先に考えていることが伺える)が、媚び諂っていた相手が何らかの形で不利な状況に追いやられると途端に掌を返して高圧的に接する。 さらに劇場版第4弾で、デラックスファイターが普段戦っている理由は「正義のため」ではなく「気分次第」、更にはDO最終回において「善のため」でも「悪のため」でもなく「金のため」である事を自白している。また、ゴールデンスペル第4話では「デラックスファイターは“正義の味方”であったこそ、内に秘めた悪の部分を抑える事ができていたのであって、大っぴらに悪をやらせてしまったら歯止めが効かなくなる」という事が明らかになっており、実際に同話においてとある事情で悪に染まったデラックスファイターが『デラックスの爪団』を組織して世界征服に乗り出した際には、瞬く間に数千、数万の暴徒を結集して銀行強盗や破壊行為などを起こしたり、警察や自衛隊駐屯地を次々に制圧し、しまいには国会議事堂を包囲し、総攻撃をかける一歩手前まで追い込んだ。 一応、ヒーローだけあってVIP級の扱いを受ける事が多い反面、NEO第8話では正義の味方は「あくまでボランティア」ということらしく、警察に運転中の通話で違反切符を切られたり、愛車をレッカー移動されるなど、扱いは状況によってまちまちである。 また、劇場版第9弾では過去にヒーロー達にとっては憧れの存在であるジャスティス・リーグへの加入を希望したものの、バットマンから断られた為、その意図返しに地味な嫌がらせをした事で彼と犬猿の仲になった事が明らかになっている。 上述したとおり、ヒーローなのに他人に迷惑をかける事ばかりする鼻つまみ者である一方、NEO第1話では失踪した鷹の爪団を心配してアジトを訪ねたり、壁にかけてあった鷹の爪団のTシャツを着て涙を流すなど、吉田くんからさみしがり屋と言われる一面を持っている。携帯電話の充電など些細な用事で鷹の爪団のアジトを訪ねることも多く、鷹の爪団が珍しくご馳走を食べられる機会に恵まれた時には決まって現れ、ご馳走を横取りしていくことも日常茶飯事である。 23年前(鷹の爪ビギンズ)のある出来事をきっかけに総統と戦っており、その頃は正義の味方らしい正義の味方だったことがNEO第13話で語られている。 愛車はデラックスモービル。NEO第23話以降では新型スマートフォン「ポイポン5」を所持しているが、鷹の爪団の過失のせいで何度か壊されている。その際『日本にはいないはずのコンドルがポイポンを持ち去って道路に落とし、走行中の何台ものトラックによって潰された挙句、そこに工事現場の穴を掘る担当のおじさんがやってきて誤ってポイポンをドリルで粉々にし、途方に暮れた総統と吉田くんがポイポンの破片をのりで接合しようとした結果、全く原型を留めないガラクタになり、取り乱す総統に対し、吉田くんが様々な手を使って誤魔化す案を思い付き、総統からは「グッドアイデア!」とされるも、デラックスボンバーによって吹き飛ばされる』という展開が過去5回ほど起きている。その後、新型の「ポイポン6」に買い替えたが、これも同様の展開で壊されている。自ら公開しているブログのタイトルは「デラックスに行きまっしょい」。 戦闘中はもとより、日常生活においても必ず水色のユニフォームと白と赤のマント、顔の一部を隠すヘルメットを着用しており、デラックス家のルールということで家族にも着用を強制している。入浴中以外はヘルメットを取ることはないが、素顔を見せることに抵抗はないらしく、鷹の爪団のメンバーと温泉に入浴した時には堂々と素顔を見せており、頭部の生え際が後退しているのが目撃されている。服を脱ぐと鍛えられた筋肉質の肉体を確認できる。また、EX26話では吉田くんのデラックスボンバーの特訓のコーチをした際にはヒーロー風の衣装以外にも赤いジャージに竹刀、オレンジと緑のピエロの衣装と付け鼻に玉乗り用のボール(その時吉田くんはデラックスカンパニーのオフィスの間で綱渡りをしていた)、中華風の服とナマズ髭と言った服装をしていた。 母親のデラックス母はいるものの父親のデラックス父は2004年(平成16年)に死別していることがNEO第9話で明かされた。 秘密結社鷹の爪カウントダウンの最終回では空を飛べることが発覚したが、本人曰く「疲れる」とのことで、1メートル浮くのがやっとな程能力が衰えていた(一応NEO8話で特訓を受けており、その時のコーチから「将来は飛行機無しでアメリカまで行ける様に」と言われていた)。しかし、劇場版第5作目ではムササビと共に暮らしたため野生化し、空を飛べるようになっており、NEOの「ポルカ de 鷹の爪」以降の一部のEDでは空高く飛びながら登場する場合もある。 .jp第1話では『仮面ライダーシリーズ』にあやかってレオナルド博士にベルトを作ってもらい「デラックスドライバー」に変身できるようになった(この時いつも着ているヒーロー風の衣裳は普段着で、デラックスドライバーの衣装は作業着であることが明らかになった)。デラックスドライバーに変身した時はデラックスボンバーを手の平からではなく、胸の円形アーマーから発射する。 また.jp第9話において正義の味方は介護保険適用外であることが明かされ、ヘルパーを雇えないためデラックス祖父の面倒を鷹の爪団に見てもらった。 NEO第24話で鷹の爪団が開発に成功した怪人「ヘルシータイガー」に敗北したことで戦意喪失をしまう。一時期は戦うことを避けまくったが、デラックスカンパニーの重役と鷹の爪の協力により戦意を取り戻した。しかしそれ以後、怪人ヘルシータイガーと戦うことは避けており、鷹の爪団側も「(デラックスファイターがヘルシータイガーを恐れる姿が)あまりに惨め過ぎて気の毒になる」という理由で、ヘルシータイガーを半ば封印した状態でいる。 .jp第78話では自身のアンチテーゼとも言える正義のヒーロー、パーフェクトベストマンが現れてからは完璧に人気が落ちてしまい、自演自作で鷹の爪団に銀行強盗の襲撃をやらせ、デラックスファイターが解決しようとするが、鷹の爪団が襲撃した銀行に本物の銀行強盗が既に襲撃しており、自分も人質状態となり、パーフェクトベストマンに助けられた後、海岸にてスーパーヒーローを廃業して、喫茶店を経営しようかと考えていたが、鷹の爪団の総統の説得により、スーパーヒーローの廃業を撤回した。 DO第1話では街中にいた暴れロバに襲われ、蹄で眉間を蹴られたショックで記憶喪失に陥ってしまう。それを利用した吉田くんは自分は鷹の爪団の下っ端、挨拶は反復横跳びしながら「ポーチョロポチョロロー」と言うことなど教え込まされる。また、吉田くんによって、意味不明な名前をつけられる。名前は「ペドロ山デルコラソン」「さつまやまいもすけ」「ペリカン班長」「モバイルてこいちろう」「ぴろぴろぶんぶん」と変わる。モバイルてこいちろうと呼ばれていた頃に会社の重役がやってきて、記憶を蘇らそうとする重役を止める為に吉田くんがうっかりデラックスボンバーをするように指示してしまう。そして、重役を吹き飛ばしたが、デラックスボンバーという名前のおかげで記憶が蘇り、鷹の爪団も吹き飛ばされることになる。 Twitterにて、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で登場する、マーティーにキックボードを奪われてスケボーにされた子供は子供時代のデラックスファイターだと語るが真偽は不明。 番組初期の設定ではデラックスファイターの正体は地球を侵略してきた蛇型宇宙人であったが、フェンダーミラー将軍が登場した時にはこの設定はオミットされた。初期デザインでは戦隊ヒーロー風のデラックスファイターのデザイン画が存在する。 声優の渡辺久美子から、関西ローカルのラジオ番組の『ケロロとギロロの地球侵略ラヂオ』2007年12月1日放送の第87回放送分内で「なんとかマン」と言われてしまったことがある。 劇中で声がFROGMAN本人の地声に最も近いキャラクターの一人とされており、NEO第4話以降は「DXファイター」と表記される事が多くなった。 デラックスヨメ 声 - ホンマキョウコ 第6話初登場。36歳。デラックスファイターの嫁だが遊興癖があり、いつも家を空けている。ピンクのユニフォームを着ている。デラックス家に嫁いで来たためデラックスボンバーは撃てない。 いつも夫と子供たちを放置して友達と遊び歩いているため常に行方不明。 講談社刊『蛙男商会の本』によると、フランス系ナイジェリア人で、モロッコのカサブランカでデラックスファイターと出会ったとされている。 デラックスドウター 声 - ホンマキョウコ→亜沙 第6話初登場。16歳。デラックス夫妻の長女。緑色のユニフォームを着ている。デラックスボンバーを撃てる。反抗期を迎え、ユニフォームを着るのを拒否するなど父親に反発していたが後に和解する。 しかしそれでも反抗は続いているらしく、劇場版第4作目ではデラックスファイターに何の相談もせずにペットを飼っていたり、.jpでは家出することがたびたびある。 『THE FROGMAN SHOW DS だって、しょうがないじゃない。』では鷹の爪団の吉田くんと一度は恋に落ちるものの最終的に吉田くんのダメさに気づき、デラックスファイターと協力して鷹の爪団を攻撃した。吉田くんがデラックスタワー崩壊時に衝撃でドウターの胸に頭を乗せてしまい「丘です丘!マシュマロの丘です!」とベタな男子中学生の表現をし、ドウターは照れていた。 TVシリーズ1作目と『THE FROGMAN SHOW DS だって、しょうがないじゃない。』ではホンマキョウコが、テレビシリーズ2作目以降では小室亜沙がドウターの声を担当をしている。 デラックスサン 第6話初登場。12歳。デラックス夫妻の長男で、ドウターの弟。黄色いユニフォームを着ている。 周囲に無関心で常にテレビゲームに興じているが、第1期の最終回で正義に目覚め鷹の爪団と共闘して父を救い出そうとする。 デラックスボンバーが上手くコントロール出来ず、布団に夢ボンバーをしていたが、カウントダウン第5話において第二次性徴に伴い撃てるようになった(その際の最初の標的は父のデラックスファイターであり、家庭内ボンバーをしてしまっている)。劇場版第4作目ではさらに成長し声変わりを経て、父親のデラックスファイターとほぼ同じ声になった。 劇場版第4作目で初めてヘルメットの下の素顔が明らかになったが、しばらく息子を見ていなかったデラックスファイター曰く「スノボの日本代表選手みたい」になっている。 .jpでは家に寄り付いていないらしい。 GT47話では家に帰って来た父がデラックスドウターやデラックスヨメが何処に居るのか訊いて来た際は「ああ?俺が姉貴やお袋の居場所を知ってるわけ無えだろ?」と言っていた。 デラックス父 NEO第9話に名前のみ登場。故人。72歳没。デラックスファイターの父親で、デラックス母の夫。1932年生まれ。 作中ではデラックスファイターのイメージで墓石のみの登場だった為、容姿や性格等は一切不明。 デラックス母 NEO第9話に登場。デラックスファイターの母親で、アメリカで1人暮らしをしている。紫色のユニフォームを着ている。手からではなく口からデラックスボンバーを放つ。デラックスファイターは日本での活躍ぶりを見せようと、鷹の爪団の協力を得て八百長の悪党退治を演出するが、デラックス母にはお見通しで、最終的に息子の愚行に「ちゃんと世界の平和を守らんかい!この馬鹿息子がぁ!」と怒ってデラックスボンバーで吹き飛ばしてお仕置きしたが、何故か鷹の爪団も一緒に巻き込まれる羽目になり、総統は「とばっちり~!」と嘆いた。 デラックス祖父 .jp第9話に登場。デラックスファイターの母方の祖父。オリーブ色のユニフォームを着ている。老人らしく振舞うも、内面はデラックスファイターよりもしたたかな面を見せた。
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