反復横跳び
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/19 04:44 UTC 版)
反復横跳び(はんぷくよことび)は、敏捷性を評価する体力測定項目の一つ[1]。
方式
日本の文部科学省が定める「新体力テスト実施要項」では、床の上に中央ラインを引き、その両側100センチ[注釈 1]のところに平行ラインを引いた3本のラインで実施すると定める[2](詳しくはスポーツテストのページも参照)。計測開始後、横方向にサイドステップで動きながらラインを通過するごとに1点を加算する(例:右・中央・左・中央で4点)[2]。足はサイドラインを越えるか踏む必要があり、中央のラインはまたがないと得点にならない[2]。
ラインの本数については、バスケットボール選手のフットワークの測定で3本線のほか5本線を用いた反復横跳びの測定が行われた例がある[3]。
リハビリテーションの臨床現場では30センチ間隔の2本線を片脚で跳び越す回数を測定する片脚反復横跳びという測定法もある[4][5]。
さらに幼児の運動能力の測定の場合、年少児には2本線による方法も正確な理解が困難であることから、1本のラインとし、両脚揃えて左右交互に跳んだ回数を測定する方法がとられることがある[6]。
逸話
2023年6月17日、山形県鶴岡市鼠ケ関と新潟県村上市伊呉野の県境の境目で、「境目で反復横跳び世界大会」が開催された[7][8]。
注釈
脚注
- ^ “体力測定の実践”. 埼玉県スポーツ推進委員協議会. 2025年4月10日閲覧。
- ^ a b c d e “反復横跳 (調整力)”. 日本スポーツ振興センター. 2025年4月10日閲覧。
- ^ 椿武、徳永沙耶、城田雅幸「横方向のラダートレーニングがバスケットボールにおけるフットワーク能力に及ぼす影響」『ジュニアスポーツ教育学科紀要』第57巻第2号、神戸親和女子大学ジュニアスポーツ教育学科、2018年、35-44頁。
- ^ 石鍋佑輔、渡邊將司「足関節捻挫の経験がある競技者の体力的特徴」『茨城大学教育学部紀要(教育科学)』第68号、茨城大学教育学部、2019年、139-153頁。
- ^ 庄子希世美ほか「195.膝前十字靭帯再建後の膝機能テストと筋体積、筋力の関係について」『体力科學』第45巻第6号、日本体力医学会、1996年、702-。
- ^ 村瀬智彦、春日晃章、中野貴博「幼児の運動能力評価のための基準値〈SMAC2010〉 -測定値の分布と外れ値に注意した基準値の作成と提案-」『教育医学』第57巻第2号、日本教育医学会、2011年、176-187頁。
- ^ “全力!県境またぎ反復横跳び 鶴岡、新潟・村上で「世界大会」”. 山形新聞 (株式会社山形新聞社). (2023年6月17日) 2024年4月4日閲覧。
- ^ “「新潟!マンナカ!山形!」県境の上で反復横跳び “素早く”跳んで“はっきり”叫ぶ 制限時間30秒 熱戦の世界大会”. TBS NEWS DIG (JNN). (2023年6月23日) 2024年4月4日閲覧。
関連項目
反復横跳び(敏捷性)
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「スポーツテスト」の記事における「反復横跳び(敏捷性)」の解説
1m幅に引いた3本の線を20秒間でまたぎ越す回数を数える。またげない場合は0点扱いだが、失格とはせずに続行する。2回跳んでよい記録を計上。
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