パソコン通信
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/02 22:32 UTC 版)
商用パソコン通信サービス
日本
大手
- アスキーネット - 1985年5月に実験サービス開始。1987年3月に有料サービス「ACS」を開始[3]。1997年にサービス終了。
- PC-VAN - 1986年4月に実験サービスを開始し、1987年4月に有料化[3]。2001年にサービス終了。
- NIFTY-Serve - 1987年4月開局[3]。徐々に掲示板的サービスに移行(一部の旧会員が利用していたパソコン通信も2006年3月31日終了。)。
- 日経MIX - 1986年9月に実験サービスを開始し、1987年9月に有料化[3]。1997年にサービス終了。
- ASAHIパソコンネット - 1988年11月開局。インターネットが普及した後もASAHIネットの会員限定でウェブブラウザから電子掲示板にアクセスできる「電子フォーラム」サービスを提供していたが、2019年5月末にサービスを終了した[9]。電子フォーラム設置後もtelnet機能を使えばパソコン通信機能の会議室として電子フォーラムに接続できたが、やはり2019年5月末でサービス終了した。
- People - 1994年開局。1997年にフジテレビと業務提携。2001年にサービス終了。運営会社であったピープル・ワールドの後身であるフジテレビフューチャネットは合併によって消滅。
その他
- TeleStar - 工学社による。1985年3月より有料サービスとして実験開始[3]。1999年にサービス終了。
- マスターネット - ISP専業(ZERO)に移行した後、2004年に全事業をGMOインターネットに譲渡、会社はスカイマークエアラインズ(現・スカイマーク)に吸収合併。
- 中日ネット - 中日新聞系。ISP専業となったのち、2013年3月にサービス終了。
- Telepute - NTT名古屋支社の厚生事業。HPのUnix機材での運営とシスオペの人間性で、地元の技術者の商売人の人気を集めた。
- DEPONET - 名古屋市役所マイコンクラブ運営。BIG-Modelを公費で購入し、市役所職員のパソコン研修の一貫と世界デザイン博の行事推進としてNHK名古屋、NTT名古屋と連携して行事展開。
- EYE-NET - フジサンケイグループのフジミックが運営。1985年9月に実験サービスを開始し、1986年4月に有料化[3]。たけし・逸見の平成教育委員会の視聴者向け問題や、その解答が掲載されていた時期があった。
- LAOX NET - ラオックスのコンピュータ・ソフト・サポート(CSS)が運営。電子掲示板の他に、イベント、パソコン、ビデオ、音楽等の情報提供も行っていた。後に「LAOX Jr Net」に名称変更している。
- YOMINET - 読売新聞系。1990年頃にパソコン通信事業開始。その後、個人有料会員インターネットサービスを行っていたが、2000年10月にサービス終了。
- DUCK-NETWORK - 大同通信建設のネットワーク部署が1990年頃に運営。Special Interest Group(SIG)、電子掲示板、プログラムコーナー等を提供。
- MSA-NET - マイクロソフトウェアアソシエイツ(1992年からボーランド)が1990年頃に運営開始。
- エナジーNET - ユートピア開発研究所が1990年頃に運営開始。同NETでは地球環境問題の議論が盛んで「かえるの声 -電脳回覧板-」も郵送されていた。
アメリカ
- CompuServe - パソコン通信の老舗、AOLに吸収される。
- AOL - GUIを用いるのが特徴。ベライゾン傘下のYahoo!と統合されOathになって以後は大手ISP。日本にも進出を果たしたが、2004年イー・アクセスに営業譲渡。
- MSN - マイクロソフトがWindows 95発売と同時に開始。Windowsエクスプローラとシームレスに接続できることが売りだったが、早々に撤退。現在[いつ?]はコンテンツプロバイダ。米国・カナダではISP事業も手がける。
注釈
出典
- ^ パソコン通信“最後のホスト”「死ぬまで続ける」と語る理由、文春オンライン、2018年5月28日。
- ^ 小口, 覺「試行錯誤の通信システム」 『パソコン通信開拓者伝説』小学館、1988年4月20日、96-100頁。ISBN 4-09-346041-8。
- ^ a b c d e f g 杉井, 鏡生「草の根ネットワークに始まるパソコン通信―ユーザー主導で、あっという間に10万人の利用者」 『ザ・PCの系譜 : 100万人の謎を解く』コンピュータ・ニュース社、1988年2月17日、180-183頁。ISBN 4-8061-0316-0。
- ^ ピクニック企画, 堤大介, ed. (1 March 1990). "パソコン通信". 『電脳辞典 1990's パソコン用語のABC』. ピクニック企画. p. 182. ISBN 4-938659-00-X。
- ^ ばるぼら『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』翔泳社、2005年、p.432
- ^ 小林憲夫『ゼロから会員200万人を達成した ニフティサーブ成功の軌跡』コンピュータ・エージ社、1997年、p.49
- ^ 「PC-VAN、ニフティサーブ 2大ネットで3分の2」『中日新聞』1995年7月7日号。当時、商用パソコン通信サービス利用者は300万人でそのうち3分の2を両サービスが占めたという記事。
- ^ 小林、1997年、p.2
- ^ “電子フォーラム|プロバイダ ASAHIネット” (日本語). asahi-net.jp. 2019年6月6日閲覧。
- ^ FORSIGHTライブラリィ[1]より
- ^ 『ヒット商品物語』p.251 インターコム営業本部部長 米田守 (1988年当時)
- ^ a b c 安田幸弘 『パソコン通信の常識読本』日本実業出版、1989年、64頁。
- ^ a b c 長沢英夫 編 『パソコンベストソフトカタログ』JICC出版局、1988年、155-157頁。
- ^ a b c 「DataSheet-通信ソフト」、『ネットワーカーマガジン 1992年秋号』所収、アスキー、1992年10月、PP203-208。
- ^ 『ヒット商品物語』pp.250-251
- ^ 『ヒット商品物語』pp.252-254
- ^ または遊び全部。『ヒット商品物語』 pp.247-249, p.251
- ^ 『ヒット商品物語』 p.231
- ^ 東京電脳倶楽部 『パソコンソフト徹底評価』1994年、134頁。ISBN 4-534-02244-1。
- ^ 『徹底評価』p.136
- ^ 東京電脳倶楽部 『パソコンソフト徹底評価』1994年、142頁。ISBN 4-534-02244-1。
- ^ 東京電脳倶楽部 『パソコンソフト徹底評価』1994年、138頁。ISBN 4-534-02244-1。
- ^ 『徹底評価』p.140
- ^ 川上弘美「受賞者のことば」より
パソコン通信と同じ種類の言葉
- パソコン通信のページへのリンク