しし座
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 04:32 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動Leo | |
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属格形 | Leonis |
略符 | Leo |
発音 | [ˈliːoʊ]、属格:/liːˈoʊnɨs/ |
象徴 | the Lion |
概略位置:赤経 | 11 |
概略位置:赤緯 | +15 |
正中 | 4月15日21時 |
広さ | 947平方度 (12位) |
主要恒星数 | 9, 15 |
バイエル符号/ フラムスティード番号 を持つ恒星数 | 92 |
系外惑星が確認されている恒星数 | 8 |
3.0等より明るい恒星数 | 5 |
10パーセク以内にある恒星数 | 3 |
最輝星 | レグルス(α Leo)(1.40等) |
最も近い星 | ウォルフ359;(7.78光年) |
メシエ天体数 | 5 |
流星群 | しし座流星群 |
隣接する星座 |
おおぐま座 こじし座 やまねこ座(角で接する) かに座 うみへび座 ろくぶんぎ座 コップ座 おとめ座 かみのけ座 |
概要
α星は、全天21の1等星の1つであり、レグルスと呼ばれる。β星のデネボラが、うしかい座のα星アークトゥルス、おとめ座のα星スピカと形作る三角形は春の大三角と呼ばれる[1]。λ、ε、μ、ζ、γ、η、レグルスを繋ぐことでできる特徴的な「?」形を裏返した星の並びを、「ししの大鎌」と呼ぶ[2]。日本ではこれを「樋掛け星(といかけぼし)」と呼ぶ地方がある。
主な天体
恒星
1等星のα星(レグルス)以外に、β星、γ星の2つの2等星がある。
以下の恒星には、国際天文学連合によって正式な固有名が定められている。
- α星:レグルス (Regulus) は、しし座で最も明るい恒星で、全天21の1等星の1つ[3]。ライオンの心臓とされる。名前はラテン語で「王」に相当する意味である。
- β星:デネボラ (Denebola) は、2等星[4]。春の大三角を形成するたて座デルタ型変光星。
- γ星:2等星[5]。美しい二重星として知られている連星で、γ1星にはアルギエバ (Algieba) という固有名がある。
- δ星:ゾスマ[6] (Zosma[7])白色の輝巨星。
- ζ星:アダフェラ[6] (Adhafera[7])しし座35番星とは見かけの二重星。
- θ星:シェルタン[6] (Chertan[7])
- λ星:アルテルフ[6] (Alterf[7])
- μ星:ラサラス[6] (Rasalas[7])
- ο星:Subra[7]
その他、以下の恒星が知られている。
- ε星:ラス・エラセド・アウストラリス (Ras Elased Australis)黄色の輝巨星。
- κ星:アル・ミンリアル・アル・アサド(Al Minliar al Asad)
- ウォルフ359, しし座CN星(CN Leonis):太陽から7.7光年と、非常に近い恒星の1つ。
- グリーゼ388, しし座AD星(AD Leonis): 太陽から15.9光年としし座方向で近い恒星の1つ。
- DP星:食連星で、太陽系外惑星も発見されている。強磁場激変星の1つ。
星団・星雲・銀河
しし座には明るい銀河が多くある。
その他
流星群
注釈
- ^ なお古代には南東ヨーロッパに広くライオンが生息していた。
出典
- ^ “春の星空を楽しもう”. AstroArts. 2013年5月11日閲覧。
- ^ 原恵 1996, p. 95.
- ^ “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME REGULUS. 2013年1月19日閲覧。
- ^ “SIMBAD Astronomical Database”. Results for V* bet Leo. 2013年1月26日閲覧。
- ^ “SIMBAD Astronomical Database”. Results for CCDM J10199+1951AB. 2013年1月27日閲覧。
- ^ a b c d e 原恵 『星座の神話 - 星座史と星名の意味』(新装改訂版) 恒星社厚生閣、1996年6月30日、96頁。ISBN 4-7699-0825-3。
- ^ a b c d e f “IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2016年10月17日閲覧。
- ^ “主な流星群”. 国立天文台. 2016年10月17日閲覧。
- ^ a b 長島晶裕/ORG『星空の神々 全天88星座の神話・伝承』新紀元社、2012年。ISBN 978-4-7753-1038-0。
固有名詞の分類
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