東亜天文学会とは? わかりやすく解説

特定非営利活動法人東亜天文学会

行政入力情報

団体名 特定非営利活動法人東亜天文学会
所轄 神戸市
主たる事務所所在地 神戸市中央区東町126番地 神戸シルクセンタービル5階
従たる事務所所在地
代表者氏名 山田 義弘
法人設立認証年月日 2012/12/20 
定款記載され目的
この法人は,広く市民に対して天文観測研究に関する事業並びに講演会会誌発行等の情報提供事業により,天文知識普及・向上に努め学術科学技術振興天文学進歩寄与することを目的とする。 
活動分野
保健・医療福祉     社会教育     まちづくり    
観光     農山漁村中山間地域     学術・文化芸術スポーツ    
環境保全     災害救援     地域安全    
人権・平和     国際協力     男女共同参画社会    
子どもの健全育成     情報化社会     科学技術振興    
経済活動活性化     職業能力雇用機会     消費者保護    
連絡助言援助     条例指定    
認定
認定・仮認定
認定   認定   旧制度国税庁)による認定   認定更新中  
PST基準
相対値基準     絶対値基準     条例指定()    
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解散理由  

東亜天文学会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/27 04:05 UTC 版)

特定非営利活動法人東亜天文学会(とうあてんもんがっかい、: Nonprofit Oriental Astronomical Association, NPO OAA)は、1920年9月25日に「天文同好会」として創立された日本で一番古い天文同好会[1]1932年10月15日に「東亞天文協会」と改称[2]1943年頃に更に改称して2014年現在の名称である「東亜天文学会」となる[3]。1920年11月『天界』創刊。

概要

京都帝国大学理学部に勤務していた山本一清らによって、「天文学の発展のため」には、明治時代から大正初期における天文学分野において、それまでは官製のプロが中心の天文学フォーラムだけではなく、星に親しんでいるアマチュアからプロの天文学者までが協力する必要があるという認識で始まった団体である[1]

東亜天文学会の名前は、当時紙が配給統制品だったため、配給を受けやすくするためにつけられた。また、法人化の検討も行われたこともあり、長い間メリットなどがないために検討は途中で止まっていたが、2012年10月1日付で特定非営利活動法人(NPO法人)化の申請が行われ、同年12月20日付でNPO法人としての東亜天文学会の設立が認証された[4]

活動内容は幅広く、他のNPO法人や公開天文台等との連携によって、太陽黒点惑星変光星二重星などの天体観測はもとより、天文学史・天文民俗学などの分野でも大きな成果を上げている[1]。会に加入しているのは、プロの研究者をはじめとして、有名・無名のアマチュア天体観測家、一般の愛好家まで幅広い。関西や中部各地で例会が開かれており、東京にも支部がある。年に一回の総会も開かれる。

賛助会員は、西村製作所株式会社、協栄産業株式会社など。

運営体制

役員
部・課
  • 火星課 - 2年2ヵ月毎に、地球に接近する火星観測を中心に活動している。
  • 月面課
  • 光害防止課
  • 小惑星課
  • 彗星課 - 太陽系内の小天体についての観測などを行っている。
  • 星食課
  • 太陽課
  • 変光星課
  • 編暦課
  • 民俗課 - 星にまつわる民話の収集を通じて、日本古来の天文学について研究などを行っている。
  • 木星・土星課
  • 流星課
  • 歴史課
  • 会誌『天界』編集
  • 速報部 - 「山本速報」を発行している部署。各会員が観測した小天体の観測データをもとのに行った軌道計算等を発表する。
    特に、彗星課で活動している会員などが観測した結果を受けて、国立天文台(旧東京天文台)などへ転送し、その結果を転電することによって、「山本速報」というペーパーで太陽系内天体の軌道計算結果や新しい天体の発見状況などを各会員に提供している。
  • ホームページ担当
支部
  • 伊賀上野支部
  • 愛媛支部
  • 大阪支部
  • 神戸支部
  • 東京支部
  • 名古屋支部
  • 福島支部

刊行物

  • 天界』 (The Heavens) - 機関誌(月刊)
  • 『ステラ』 (Stella) - 論集(不定期刊)
  • 「山本速報」 ("Yamamoto Circular") - 太陽系内天体の軌道計算の結果を主に、各天文機関の発表を逐一速報する(不定期刊)
  • 東亜天文学会『天体観測データ・ブック(1970年)』恒星社厚生閣、1970年。 ASIN B000JA2DII
  • 『天文年表(1960年)』東亜天文学会編集部、1960年。 ASIN B000JAQCI0

活動内容

『天界』によれば、惑星は火星だけに及ばず、木星土星金星水星など幅広い対象を観測している観測者のレポートをはじめとするデータ等を掲載。また、上述のように変光星観測や流星群観測でも時代を先取りした活動を紹介している。太陽黒点観測に関しては、継続的観測によって、科学的かつ精密なデータをレポートしており、フレア観測や太陽の突発的な現象、果てはプロミネンス観測、太陽電波観測までと幅広い。

また、各地の公開天文台や公共施設の会議室などで例会を開いており、誰でも参加できる。

その他

会員のレポートは、海外天文台の訪問紀行や地元学校教育施設の天文台の紹介なども行っており、天文学との関わりを大切にした記事を掲載している。

機関紙への投稿の受付は、多くの天文雑誌と違い、研究レポートの形のみとなっている。商業雑誌と違い、専門ライターが記事を書いているわけではないので、基本的に天体観測や天体機材に対する予備知識のない読者への配慮はされていない。

関連項目

外部リンク

参考文献

脚注・出典

  1. ^ a b c 山田義弘. “特定非営利活動法人 東亜天文学会への入会のお誘い”. 東亜天文学会. 2018年9月11日閲覧。
  2. ^ 改訂版 日本アマチュア天文史. 恒星社厚生閣. (1995). p. 18. ISBN 978-4769908036 
  3. ^ 改訂版 日本アマチュア天文史. 恒星社厚生閣. (1995). p. 326. ISBN 978-4769908036 
  4. ^ a b 特定非営利活動法人 東亜天文学会の役員等(2017年2月現在)”. 東亜天文学会. 2018年9月11日閲覧。
  5. ^ 足立から世界へ宇宙へ”. 情報処理学会. 2014年3月31日閲覧。

外部リンク




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