あい〔あひ〕【合(い)】
読み方:あい
㋒それに近いこと、そのあたり、の意を表す。「意味—」「沖—」「横—」
けん【▽巻/▽乾/間/▽監/▽簡】
読み方:けん
〈巻〉⇒かん
〈乾〉⇒かん
〈間〉⇒かん
〈監〉⇒かん
〈簡〉⇒かん
はざ‐ま【▽狭間/▽迫間/▽間】
読み方:はざま
《古くは「はさま」》
あい〔あひ〕【▽間】
読み方:あい
1 物と物とのあいだ。
5 人と人との仲。
6 酒席で、二人が酒を飲んでいる中に第三者が入って、一方に代わって杯を受けて飲むこと。
「杯の回りも覚え、—するといふ事も知るぞ」〈浮・一代男・四〉
7 「間(あい)の宿(しゅく)」の略。
あいだ〔あひだ〕【間】
読み方:あいだ
1 二つのものに挟まれた部分や範囲。あいま。「雲の—から日がさす」「東京と横浜の—を走る電車」
2 ものとものとを隔てる空間、または時間。間隔。あいま。「—をあけて植える」「雷鳴が—をおいて聞こえる」
3 ある範囲の一続きの時間。「眠っている—に雨はやんでいた」
4 物事・現象などの相対するものの関係。「夢と現実の—に大きなへだたりがある」
5 人と人との相互の関係。間柄。仲。「夫婦の—がうまくいかない」「労資の—をとりもつ」
6 ある限られた集合や範囲。…の中。「社員の—にうわさが広まる」
7 ある範囲内における双方からみた中間。「—をとって三万円にしよう」
8 (接続助詞のように用いて)原因・理由を表す。現代では文語文の手紙などに用いる。ゆえに。から。ので。「平穏に暮らし居り候—御休心くだされたく」
あわい〔あはひ〕【▽間】
かん【間】
読み方:かん
〈カン〉
1 二つの物のあいだ。ある範囲の中。「行間・区間・空間・巷間(こうかん)・山間・中間・民間・林間」
3 二つのあいだを隔てる。隔たり。すきま。「間隔・間隙(かんげき)・間接・間断・間一髪/反間・離間」
4 ひそかにすきをうかがう。スパイ。「間者・間諜(かんちょう)」
〈ケン〉
2 長さの単位。約1.8メートル。「間竿(けんざお)/九尺二間」
〈ま〉「間際・間近/合間・居間・雲間・谷間・手間・仲間・波間・昼間」
[補説] 「間着(あいぎ)・間服(あいふく)・間(あい)の手」などの「間」は「合(あい)」を代用することもある。
[名のり]ちか・はし
かん【間】
読み方:かん
[名]
1 物と物、場所と場所とを隔てる空間的な広がり。また、その距離。「天地の—」「その—約八キロ」「目睫(もくしょう)の—に迫る」
2 ある時点とある時点とのあいだ。あるひと続きの時間。「その—の事情はわからない」「ボールが外野を転々とする—に」
3 すきま。間隙(かんげき)。「多忙の—を縫って出席する」「—に乗じる」
[接尾]名詞に付いて、ある物事・時間・場所と他の物事・時間・場所とのあいだ、人と人との関係などの意を表す。「五日—」「東京、大阪—」「学校—の連絡」「夫婦—のもめごと」
けん【間】
読み方:けん
[名]長さの単位。1間はふつう6尺(約1.82メートル)の長さ。田や土地を測る場合は6尺5寸(約1.97メートル)、室内の畳の寸法では6尺3寸(約1.91メートル)をそれぞれ1間とすることもある。
1 碁盤・将棋盤などの目数を数えるのに用いる。「三—とび」「二—びらき」
ま【間】
読み方:ま
[名]
1 物が並んでいるときの空間。あいだ。あい。すきま。「車と車との—を置く」
4 連続している事と事のあいだの時間。ひま。いとま。「食事をする—もない」
6 邦楽・舞踊・演劇などで、拍と拍、動作と動作、せりふとせりふなどのあいだの時間的間隔。転じて、リズムやテンポの意に用いる。「—をとる」「—を外す」
7 ちょうどよい折。しおどき。ころあい。機会。「—を見計らう」
1 部屋の数を数えるのに用いる。「六畳と四畳半の二(ふた)—」
3 建物や部屋の広さをいうのに用いる。2をもとにして、縦一間(ひとま)・横一間の広さを一間(ひとま)とする。
4 障子の桟(さん)で囲まれた一区切りなど、一定の区切られた空間を数えるのに用いる。
「明かり障子の破ればかりを…なほ一—づつ張られけるを」〈徒然・一八四〉
[下接語] 間(あい)の間・合間・空き間・雨(あま)間・生け間・伊勢(いせ)間・板の間・田舎間・居間・岩間・畝(うね)間・江戸間・応接間・大間・奥の間・落ち間・鏡の間・額の間・陰間・風(かざ)間・貸し間・株間・上(かみ)の間・客間・京間・切れ間・雲間・下段の間・格(ごう)間・木(こ)の間・小間・作間・狭(さ)間・鞘(さや)の間・三の間・潮間・借間・上段の間・透き間・絶え間・谷間・近間・茶の間・中京間・中(ちゅう)間・ちょんの間・束(つか)の間・次の間・露の間・手間・殿上の間・胴の間・時の間・床の間・土間・中の間・仲間・波間・日本間・寝間・狭(はざ)間・階隠(はしがく)しの間・梁(はり)間・晴れ間・半間・庇(ひさし)の間・一(ひと)間・昼間・広間・深間・仏間・不(ぶ)間・別間・本間・瞬く間・間間・雪間・洋間・欄間
まん【▽間】
間
間
間
姓 | 読み方 |
---|---|
間 | あいだ |
間 | かん |
間 | けん |
間 | とい |
間 | はざま |
間 | まさき |
間 | まざき |
間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/17 15:32 UTC 版)
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けん 間 | |
---|---|
系 | 尺貫法 |
量 | 長さ |
SI | 約 1.818181818 m |
定義 | 6尺 |
間(けん)は、尺貫法で使う長さの単位。日本では計量法により取引・証明に用いることは禁止されている。
「間」は本来は、個別の建物の柱の間隔を指すものであり、建物ごとに具体的な「間」の長さは異なっていた。その後、日本では農地の測量に使われるようになり、ある長さを1間とする長さの単位となった。
近代の間
1891年(明治24年)の度量衡法で1間=6尺と定義され、計量法施行法(昭和26年法律第208号)第 5条第 1号においても踏襲された[1]。同時に1尺 = 10/33 mと定められた[2]ので、1間は約1.8181818 mである。60間が町(丁)となる。また、1坪(歩)の面積の正方形の1辺が1間である。
計量法(昭和26年法律第208号)(1951年6月7日公布・1952年3月1日施行)の導入に伴い、1958年12月31日限り(土地と建物については延長された。)で公式に使用する単位としては廃止された。
歴史
間は元来、建物の柱と柱の間、すなわち柱間のことであり、長さの単位ではなかった。建物ごとに柱間の寸法は異なるし、同一の建物内であっても場所によって柱間が異なっていることは珍しくなかった。古来、建築時の寸法に用いる単位は尺(高麗尺、小尺)だった。
ところが、日本では次第に租税計算を目的とした土地の測量時に間が単位として用いられるようになった。その長さはときの為政者によって決められ、たとえば、織田信長は6尺5寸、豊臣秀吉は太閤検地で6尺3寸とし、江戸時代には6尺1分(6.01尺)とされたが、実際に使用される値は時代や地域によって異なっていた。6尺1分という半端な値は、本来6尺と定めたのだが、「六尺一歩」を「六尺一分」と勘違いされて実施されたせいだという説がある[3]。
明治時代になると、メートル条約への加盟を受けて1間=6尺と度量衡法で定められた。
家屋設計の「間」
今日でも日本家屋の設計の際に用いられる「間」には、東日本を中心として使われる江戸間(田舎間)と、西日本を中心として使われる京間(本間)などがある。
そこに敷かれる畳も約1間×0.5間の大きさとなるが、実際には柱と柱の間に配置されるので柱の幅の分だけ小さくなる。畳の大きさも、使用される「間」の大きさに応じて異なることになる。
囲碁・将棋
囲碁では、石と石の距離を数える単位として「間」を使う。「一間トビ」など。
将棋では、縦の筋のことを古く「間」といった。現在でも「三間飛車(さんげんびしゃ)・四間飛車(しけんびしゃ)」などの用語に残っている。
出典
関連項目
外部リンク
メートル (SI単位) |
海里 | ヤード | チェーン | マイル | 尺 | 間 | 町 | 里 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 m | = 1 | ≈ 0.00053996 | ≈ 1.0936 | ≈ 0.049710 | ≈ 0.00062137 | = 3.3 | = 0.55 | ≈ 0.0091667 | ≈ 0.00025463 |
1 M | = 1852 | = 1 | ≈ 2025.4 | ≈ 92.062 | ≈ 1.1508 | = 6111.6 | = 1018.6 | ≈ 16.9767 | ≈ 0.47157 |
1 yd | = 0.9144 | ≈ 0.00049374 | = 1 | ≈ 0.045455 | ≈ 0.00056818 | = 3.01752 | = 0.50292 | ≈ 0.0083820 | ≈ 0.00023283 |
1 ch | = 20.1168 | ≈ 0.010862 | = 22 | = 1 | = 0.0125 | = 66.38544 | = 11.06424 | ≈ 0.18440 | ≈ 0.0051223 |
1 mi | = 1609.344 | ≈ 0.86898 | = 1760 | = 80 | = 1 | = 5310.8352 | = 885.1392 | ≈ 14.752 | ≈ 0.40979 |
1 尺 | ≈ 0.30303 | ≈ 0.00016362 | ≈ 0.33140 | ≈ 0.015064 | ≈ 0.00018829 | = 1 | = 0.16667 | ≈ 0.0027778 | ≈ 0.000077160 |
1 間 | ≈ 1.8182 | ≈ 0.00098174 | ≈ 1.9884 | ≈ 0.090381 | ≈ 0.0011298 | = 6 | = 1 | ≈ 0.016667 | ≈ 0.00046296 |
1 町 | ≈ 109.09 | ≈ 0.058904 | ≈ 119.30 | ≈ 5.4229 | ≈ 0.067786 | = 360 | = 60 | = 1 | ≈ 0.027778 |
1 里 | ≈ 3927.3 | ≈ 2.1206 | ≈ 4294.9 | ≈ 195.22 | ≈ 2.4403 | = 12960 | = 2160 | = 36 | = 1 |
間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 03:54 UTC 版)
2010年度に放送されたコーナー。書道道場を舞台に2つの言葉の「間に入る言葉」を考えるという内容で、生徒2人がそれぞれ回答を出した後、師範が模範解答を提示するという流れ。
※この「間」の解説は、「シャキーン!」の解説の一部です。
「間」を含む「シャキーン!」の記事については、「シャキーン!」の概要を参照ください。
間
出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 06:34 UTC 版)
発音(?)
名詞
- (あいだ、ま、かん、あわい、あい、はざま、けん)二者間の物理的へだたりのこと。
- (あいだ、ま、はざま、あい、かん)二者間の時的へだたりのこと。
- (あいだ、ま)二者間の形而上のへだたりのこと。
- (ま)言葉のやり取りのタイミング。話す時に言葉を言わないでおく時間。
- (ま、あいだ、あわい)人と人との関係。
- (ま)部屋。
- (ま)めぐりあわせ、運、タイミング。
- (あわい)色の調和。
- (このごろ)近頃。今。漢文訓読で用いられる。
接尾辞
関連語句
- 隔たり
閒
間
間 |
閒
「間」の例文・使い方・用例・文例
- 宿題をするのに1日6時間使う
- 私のせいで時間を無駄にしないでください
- 彼女は欲ばりな人間だ
- やっていることがたくさんあって時間をすっかりとられてしまう
- 紀元前30年から紀元20年までは50年間です
- 新しい学校に慣れるのに少し時間がかかった
- 手紙のあて先が間違っていた
- 議会は2週間休会になった
- 居間の方へ移りましょう
- 会議を昼食の間休みにした
- 彼は長い間遠くから彼女を想っていた
- 時間を有効に使う
- 医者は1週間の休養をとるようにと強く勧めた
- この夏は休暇を1週間とれそうだ
- どうもお掛け間違いのようです
- 「私は間違っていますか」「どうやらそのようです」
- 妻は2時間後に帰宅した
- その知らせを聞いて間もなく,警察が事務所にやってきた
- 時間との競争で
- 君の年ごろなら何が正しくて何が間違っているかわかるはずだ
間と同じ種類の言葉
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