静脈内投与とは? わかりやすく解説

静脈注射

(静脈内投与 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/30 15:51 UTC 版)

静脈注射(じょうみゃくちゅうしゃ、: intravenous injection、英略語: IV[1])は、静脈に直接水分や薬物、栄養素等を投与する医療技術である。意識レベルの低下などにより、経口(英: per os、英略語: p.o.)英語版で食物や水を摂取できない、あるいは摂取しようとしない人への水分・栄養補給に用いられる投与経路のひとつである。また、血液製剤電解質異常を是正するための電解質など、薬物投与やその他の治療にも使用される。投与速度や投与機器により、速い順にポンピング、ボーラス注射(単に注射とも)、点滴静脈注射、持続注入に分類される。本稿では、静脈注射に関わる事物について概説する。




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静脈内投与

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 15:09 UTC 版)

核酸医薬」の記事における「静脈内投与」の解説

静脈内投与は投与した薬物直ち循環入り急速に血漿濃度高めることができる投与法である。バイオアベイラビリティ1.0となる。筋肉内注射皮下注射比べる大量薬物投与が可能である。短所としては急速に血漿濃度が高まるため望ましくない作用急激に起こりうること、塞栓出血感染などの危険を伴うことがあげられる。静脈内投与により血液脳関門通過させて神経細胞核酸医薬デリバリーさせる方法少ないがいくつか報告されている。特定物質コンジュゲートによってASO中枢神経送達する方法知られている。膜透過ペプチド用い方法抗体用い方法脂質用い方法などがある。また中枢神経系には送達されないがN-アセチルガラクトサミン(GalNac)は肝細胞内へ送達家族性アミロイドポリニューロパチー治療応用可能という点は注目に値する抗体のコンジェゲートの例としてはトランスフェリン受容体対すモノクローナル抗体ASOコンジュゲート受容体介在性エンドサイトーシス機序中枢神経系ASO送達したという報告がある。膜透過ペプチドASOにコンジェゲートする方法知られている。アルギニンを多く含む膜透過ペプチド用いると大脳および小脳ASO送達することができる。しかしアルギニンを多く含む膜透過ペプチド用いた方法血液脳関門への選択性乏しく様々な臓器への核酸医薬移行性を高める。副作用としては行動異常、体重減少腎障害といった副作用報告されている。脂質ナノ粒子lipid nanoparticleLNP)にトランスフェリン受容体対すモノクローナル抗体結合させ受容体介在性エンドサイトーシス機序ASO中枢神経送達するという報告もある。 siRNAではペプチド用いて神経細胞送達させたという報告がある。またインスリン受容体トランスフェリン受容体など、脳血管内皮細胞発現している受容体対すモノクローナル抗体リポソーム結合させ、siRNA内包してデリバリーさせる方法報告されている。またsiRNA狂犬病ウイルス外殻一部糖蛋白配列rabies virus glycopretein、RVG)を結合させる方法報告されている。RVGはアセチルコリン受容体対すリガンド配列となっており、アセチルコリン受容体脳血管内皮細胞および神経細胞発現していることから、静脈内投与により神経細胞特異的にデリバリーさせることが可能とされる。RVGをsiRNA静電的に直接結合させる方法エクソソームにRVGを発現させ、siRNA内包させる方法などが報告されている。最大問題はRVGの合成が容易でなく、医薬品化する際の精製は困難であると考えられている点である。グルコース修飾高分子ミセルといったナノマシンASOsiRNAデリバリー方法となる可能性もある。 核酸自体修飾するではなく血液脳関門タイトジャンクション制御することでASOをはじめとした高分子医薬品送達する方法考案されている。代表例収束超音波法(high-intensity focused ultrasoundHIFUまたはFocused ultrasoundFUS)である。収束超音波法外科的処理を必要とせず一過性タイトジャンクション作用して送達される。しかし収束超音波法無菌性の炎症誘発する報告されている。トリセルラータイトジャンクションに存在するangulin-1に結合するウェルシュ菌のイオタ毒素由来のリコンビナント蛋白質angubindin-1を利用してASO中枢神経系送達したという報告もある。 また脳血管内皮細胞自体標的としたデリバリー選択肢一つとなる。脳梗塞多発性硬化症といった脳血管内皮細胞病変の場となる疾患だけでなく、アルツハイマー病などの神経変性疾患においても脳血管内皮細胞病変一端担っているという報告なされている。脳血管内皮細胞対す標的遺伝子発現抑制方法としては、siRNA大量輸液とともに静脈内投与することで圧力をかけて投与する方法ハイドロダイナミクス法)やHDLベクターとしてコレステロール結合siRNAを静脈内投与する方法報告されている。血液脳関門同様に血液脳脊髄液関門(blood-cerebrospinal fulid barrier、BCSFB)を構成する脈絡叢についても中枢神経疾患病態への関与指摘されており、ASOを静脈内投与することによって脳脈絡叢における有効な標的遺伝子発現抑制報告されている。

※この「静脈内投与」の解説は、「核酸医薬」の解説の一部です。
「静脈内投与」を含む「核酸医薬」の記事については、「核酸医薬」の概要を参照ください。

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