健忘とは? わかりやすく解説

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けん‐ぼう〔‐バウ〕【健忘】

読み方:けんぼう

よく物忘れすること。忘れっぽいこと。「最近—の気味がある

一定期間内の記憶一部または全体想起できない状態。新し見聞次々と忘れ前進性健忘と、ある時点から前の記憶を失う逆行性健忘とがある。

「健忘」に似た言葉

健忘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/07 02:57 UTC 版)

健忘(けんぼう、英語: Amnesia)とは、記憶障害のうち、特に宣言的記憶の障害された状態を指す。宣言的記憶(陳述記憶)とは記憶のうち言語で表現できる種類のもの、エピソード記憶や意味記憶のことである。




「健忘」の続きの解説一覧

健忘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/04 15:57 UTC 版)

HM (患者)」の記事における「健忘」の解説

HMの状態は、重度前向性健忘と、時間によって強弱の差がある(temporally graded)逆向性健忘としてまとめられる(Smith & Kosslyn, 2007)。HM新し出来事新し知識について長期記憶形成することが全くできなかった - 彼は基本的に思い出のなかを生きていた(Corkin, 2002)。手術前にHM記憶障害を示さなかったことから、内側側頭葉切除記憶障害原因であると考えられる。このことから、内側側頭葉は意味やエピソードについての長期記憶形成するための主要なコンポーネントであると考えられる(cf. Smith & Kosslyn (2007)では、内側側頭葉エピソード記憶符号化するための中心的な領域であるとされている)。こうした考え方は、内側側頭葉障害をもった他の患者研究によって、さらに支持されている(cf. Kolb & Whishaw, 1996; Scoville & Milner, 1957)。 このような健忘にも関わらずHM知的検査きわめて正常に遂行し、ほぼ正常な言語能力を持つことが分かっている。このことは、いくつかの記憶機能(e.g., 短期記憶貯蔵、語や音素貯蔵)は、手術により障害受けていないことを示している(Smith & Kosslyn, 2007; Corkin, 2002)。HMは短い時間内の出来事であれば想起が可能である。このことは、ワーキングメモリーの実験によりテストされ以前呈示した数字再生行わせることで示された;実際に彼の成績統制群の被験者に劣らなかったのである(Smith & Kosslyn, 2007)。このことは、ワーキングメモリーの機能内側側頭葉には依拠していないことを示している。さらに、短期記憶長期記憶という一般的な分類正しいことも示される(Kolb & Whishaw, 1996)。HM言語能力が正常であることは、言語産生理解、あるいは語彙記憶が、内側側頭葉はたらきとは独立行われていることを示している(Corkin, 2002)。

※この「健忘」の解説は、「HM (患者)」の解説の一部です。
「健忘」を含む「HM (患者)」の記事については、「HM (患者)」の概要を参照ください。

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