絶対的バイオアベイラビリティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 14:02 UTC 版)
「バイオアベイラビリティ」の記事における「絶対的バイオアベイラビリティ」の解説
絶対的バイオアベイラビリティ(英: absolute bioavailability)は、薬物を非静脈内投与(経口、直腸、経皮、皮下投与など)した後、体循環においても活性な薬物の割合を求めるものである。薬物動態学において、薬物の絶対的バイオアベイラビリティを決定するためには、静脈内投与 (iv)、非静脈内投与いずれにおいても単位時間あたりの血漿薬物濃度の推移を取得する必要がある。絶対的バイオアベイラビリティは、一定量の薬物を非静脈内投与した場合に算出される濃度曲線下面積 (AUC) を、同じ量で静脈内投与 (iv) した場合に算出されるAUCで除すことにより求められる。たとえば、経口投与 (po) される薬物の絶対的バイオアベイラビリティFを計算する場合、その式は下記となる。 F = [ A U C ] p o / D O S E p o [ A U C ] i v / D O S E i v {\displaystyle F={\frac {[AUC]_{po}/DOSE_{po}}{[AUC]_{iv}/DOSE_{iv}}}} したがって、一般的には静脈内投与される薬剤の絶対的バイオアベイラビリティは1であり、他の投与法では1未満となる。
※この「絶対的バイオアベイラビリティ」の解説は、「バイオアベイラビリティ」の解説の一部です。
「絶対的バイオアベイラビリティ」を含む「バイオアベイラビリティ」の記事については、「バイオアベイラビリティ」の概要を参照ください。
- 絶対的バイオアベイラビリティのページへのリンク