海上保安官とは?

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海上保安官

読み方カイジョウホアンカン

概要解説 海上の安全を守るため、監視取り締まり交通整理をはじめ、海難事故が起こった場合救助作業また、事故によって海上流出した船の油や有害物質防除措置に至るまで様々な状況に対応していかなければならないのが、海上保安官です。さらに、安全な航海支援していくために、海洋データ収集分析していくコンピュータ関連業務あります。海上保安官になるには、通常20歳未満場合は、海上保安大学校(本科4年+専攻科6ヶ月)を、23未満(24未満)の場合は、海上保安学校学生(1年間)を卒業すると、海上保安官となれます。 必要な能力資格など 関連する職業

【海上保安官】(かいじょうほあんかん)

Coast Guard Officer.
海上保安庁職員のうち、刑事訴訟法上の特別司法警察職員」に指定されている者。

主な職務は、(日本国排他的経済水域内における)海上治安維持捜索救難海洋汚染防止海上交通の安全確保などとされている。
海上発生した事案については警察官同等権限持ち必要に応じて武装する事も許されている。
また、海賊行為海賊放送などを行う船舶については領海のみならず公海上で拿捕することができ、その結果として、容疑者逮捕したり関連資産押収することができるなど、警察官には許されていない権限持っている

こうしたことから、海上保安庁一般警察よりも軍事色彩強く国際的には「国境警備隊」や「沿岸警備隊」と同様の準軍事組織とみなされている。

人員は、主に海保が独自に採用試験行い海上保安大学校広島県呉市所在)および海上保安学校京都府舞鶴市所在)の課程卒業した者からなっている。
ただし、最高指揮官である「海上保安庁長官」には国土交通省官僚就任するのが慣例となっている他、各省庁からの出向者も少なくない
また、理学技術系の部署には一般国家公務員試験から採用された人員少数存在する。

階級

海上保安官の指揮命令系統は、以下に述べる15階級から構成されている。

階級呼称英文表記概説
海上保安庁長官Admiral国土交通省官僚就任
国内行政組織上では「外局長官」であり、気象庁長官などと同格
警察では警察庁次長、及び警視総監同等
海上保安庁次長Vice Admiral
/Vice Commandant
長官と同様、国土交通省官僚就任する慣例があったが、
2010年人事異動警備救難監から初め就任した。
警備救難監Vice Admiral
/Vice Admiral for Operations
次長同格
海上保安大学校及び海上保安学校卒業生プロパー)が到達できる最高階級。
1等海上保安監(甲)Vice Admiral
/1st Grade upper-half
本庁部長大学校校長管区本部長などの階級
1等海上保安監(乙)Rear Admiral
/1st Grade lower-half
管区本部次長大規模保安部長などの階級
2等海上保安監Captain本庁課長保安部長、大型巡視船船長などの階級
3等海上保安監Commander本庁課長補佐管区本部課長中型巡視船船長などの階級
1等海上保安Lieutenant Commander本庁係長保安部課長小型巡視船船長などの階級
2等海上保安Lieutenant本庁主任管区本部係長大型巡視艇艇長などの階級
3等海上保安Ensign本庁係員管区本部主任中型巡視艇艇長などの階級
海上保安大学校卒業者はこの階級初任となる。
1等海上保安Master Chief Petty Officer管区本部係員巡視船乗組員などの階級
刑事訴訟法上では、この階級より上位の海上保安官が「司法警察員」に指定されている。
2等海上保安Senior Chief Petty Officerこの階級以下の海上保安官は「司法巡査」となる。
職責は1等海上保安士と同様。
3等海上保安Chief Petty Officer海上保安学校卒業生初任階級
職責は1等・2等海上保安士と同様。
1等海上保安士補Petty Officer First海上保安官候補生海上保安学校門司分校在学研修生)の階級として
使用されていたが、現在は補職者がおらず空位
2等海上保安士補Petty Officer Second
3等海上保安士補Petty Officer Third



なお、参考までに警察官消防吏員消防官)・海上自衛隊自衛官及び旧日本海軍将兵階級との概ね対比も以下に示す。

海上保安官警察官消防吏員海上自衛官旧日本海軍
将官上級幹部クラス
海上保安庁長官警視総監該当なし海将(甲)大将
海上保安庁次長
警備救難監
警視監消防総監海将(乙)中将
1等海上保安監(甲)警視長消防司監
消防正監
海将補少将
1等海上保安監(乙)警視正消防監
佐官尉官中堅初級幹部クラス
2等海上保安監警視消防司令長一等海佐大佐
3等海上保安監二等海佐中佐
1等海上保安警部消防司令三等海佐少佐
一等海尉大尉
2等海上保安警部補消防司令補二等海尉中尉
3等海上保安三等海尉少尉
准士官下士官及び兵卒一般職員)クラス
1等海上保安巡査部長消防士長准海尉兵曹長
海曹長上等兵曹
2等海上保安巡査長消防副士長一等海曹一等兵曹
二等海曹二等兵曹
3等海上保安巡査消防士三等海曹兵長
海士長上等水兵
1等海上保安士補該当なし該当なし一等海士一等水兵
2等海上保安士補二等海士二等水兵
3等海上保安士補該当なし該当なし

海上保安官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/14 02:44 UTC 版)

海上保安官かいじょうほあんかんJapan Coast Guard Officer)とは、海上保安庁職員のうち、刑事訴訟法上の特別司法警察職員に指定されている者[1]海上保安庁法では海上保安官(司法警察員)と海上保安官補司法巡査)が指定されている。




  1. ^ 「海上保安庁100のトリビア」、『世界の艦船』、海人社、2013年3月、18頁。NAID 40019591183。
  2. ^ 海上保安庁”. 精選版 日本国語大辞典. コトバンク. 2019年4月14日閲覧。
  3. ^ a b c 法令上は警察庁長官などと同じく階級ではなく役職名であるが、独自の階級章があり、最上位級の階級に準じた扱いを受けるため便宜的に記す。
  4. ^ 大学校本科卒業の専攻科生は研修科国際業務課程を終えたものが任命される。
  5. ^ 海上保安学校の課程卒業で勤務。
  6. ^ 海上保安学校の門司分校研修生は入校すると三等海上保安士で任官。有資格者は二等海上保安士に任官される。一般の初任海上保安職員は海上保安学校本校で教育を行う。
  7. ^ 防衛大学校卒業生海上自衛隊幹部候補生先任伍長はこの階級からの任官が行なわれる。
  8. ^ 一般の初任海上保安職員の学生は海上保安学校本校での課程を卒業することにより任命される。
  9. ^ 海上保安庁施行令の第九条、法第十四条第二項の規定による海上保安官補の階級は、一等海上保安士補 二等海上保安士補、三等海上保安士補となっている 。
  10. ^ 海上公安局法では海上公安官補を海上公安員長以下の階級としている。
  11. ^ 海上公安官補は司法巡査。海上保安官補も司法巡査。
  12. ^ 海上保安庁職員服制、別表第三(第二条関係) 袖章・胸章・肩章は金モール、金ボタン
  13. ^ 海上保安庁施行令第十六条、巡視警戒に任ずる船舶の乗組員(海上保安官を命ぜられた者を除く。)は、海上保安官の職務を助ける。別表第三(第二条関係) 袖章・胸章・肩章は銀色製
  14. ^ 保安大学生・保安学校生には肩章、胸章、袖章についての規定があり、海上保安庁職員服制では、「黒色ラシャの台地に金モール製(海上保安学校の学生にあつては銀モール製)の船舶用コンパス、救命浮環及びかもめを組み合わせたもの並びに船舶用コンパスの周囲に救命浮環を描いた金色のボタン一個を配する」とされている。
  15. ^ 防衛庁設置法の第二節、防衛省の任務及び所掌事務(任務)、第三条 『防衛省は、我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つことを目的とし、これがため、陸上自衛隊、海上自衛隊及び航空自衛隊…』


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