衛視執行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 17:22 UTC 版)
衛視執行とは、国会の衆議院議長・参議院議長がそれぞれ有する議院警察権を執行し、院内の秩序を回復するために、衛視に強制執行を命じる議長からの命令、あるいはその命令に従っての衛視の職務執行のこと。 議場や委員会室での議員間の対立から生じる混乱、傍聴席からの議事妨害などの混乱に際して、事態を打開し、院内の紀律を回復するために命令が発せられる。 許可なく登壇した議員、発言を中止されてもこれに従わない議員に対して、演壇から降りることを命じる降壇命令に従わない議員に対しても、衛視執行命令が発せられることがある。 国会における衛視執行には、次のような例がある。 1960年5月19日と5月20日衆議院本会議における会期延期と新日米安全保障条約、及び新日米地位協定の審議で野党議員と、国会議事堂外の安保闘争デモ隊に対する執行(この時は警視庁機動隊も動員された) 1975年7月4日参議院本会議における野党議員に対する執行 1997年4月17日参議院本会議における駐留軍用地特別措置法の審議で、傍聴席から議事妨害を行った傍聴人に対して行われた執行 PKO国会における衆議院予算委員会で、国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律案の審議での執行
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