被疑者の逮捕
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「大口病院連続点滴中毒死事件」の記事における「被疑者の逮捕」の解説
2018年6月末、県警は状況証拠を踏まえ被疑者の看護師に任意の事情聴取を開始。この看護師は消毒薬(ヂアミトール)を注入したことを認めたうえで、「入院患者20人ぐらいにやった」との趣旨の話をした。7月7日、神奈川県警は被疑者を殺人容疑で逮捕した。また同月28日には、2016年9月に死亡した入院患者の点滴に消毒液を混入し殺害したとして、殺人容疑で再逮捕した。 被疑者は、事件後、様々なテレビ局や新聞社によるインタビューや取材に応じ、逮捕前にもテレビ局に「何故、こんなひどいことをしたのか、自分の家族が同じことをされたらどう思うのか。絶対許せません」と、直筆の手紙を送るなどして自らの関与を否定する発言をしていた。 「点滴にヂアミトールを入れた」事に関し「間違いありません」と容疑を認めた上で、「入院患者20人ぐらいにやった」と供述。犯行の動機については「自分の勤務時に患者に死なれると、家族への説明が面倒だった」という趣旨を供述した。さらに「患者が亡くなったときに同僚から自分の落ち度を指摘されたことがあり、それ以来、勤務時間外に死亡させることを考えるようになった」、「勤務を交代する看護師との引き継ぎの時間帯に混入させていた」、「混入を繰り返すうちに感覚がマヒしていった」とも話している。 供述では「(事件の)2か月くらい前から点滴に消毒液を入れた」と話しており、その時期同病院に勤務していた看護師は「(亡くなったのは)最初は1日1人。それが3人になり、5人になり、9月になったらもっとひどくなって(1日に)8人とか。4階はおかしいな、という話があった」と証言している。 事件前、現場病棟では「看護師の筆箱に、10本以上の注射針が刺され、針山のような状態になっていた」ことや「白衣が切り裂かれる」「カルテが紛失する」「ペットボトル飲料を飲んだ看護師スタッフの唇がただれる」などの看護師同士の壮絶ないじめトラブルが報告されており、以前より「『あのクリニックの先生は嫌いだから』『あの患者の家族は嫌いだから』患者を受け入れない」といったことまで言う「『女帝』と呼ばれる60代パワハラ看護師の存在」や「人事査定でえこひいきがあったり、自分だけ忙しい仕事を回されたりしているといった不平不満があり、看護師同士で言い争いになったこともあった」という。被疑者自身も、逮捕前に「看護部長は看護師たちをランク付けして、気に入った子とそうでない子の扱いが極端だった。そういうのってよくないですよね」と述べている。 病院では、そういった人間関係のトラブルや虐めが原因で複数の看護師が辞職しており、「看護師同士の世代間の対立が原因で、大口病院では患者のケアまでもが疎かになっていた」といい、「見舞いに行った家族の前で看護師が患者さんを怒鳴りつけ、その家族が『本当にひどい。ビデオに撮って告発すればよかった』と激怒していた」こともあったという。事件の被害者遺族も「女性看護師が別の看護師を怒鳴りつけたり、点滴袋が公共スペースに散見されたりするなど『今考えればおかしいところもあったかもしれない』」と指摘している。 精神科医の片田珠美は「担当患者が以前死亡した際に同僚らから自分のミスの可能性を指摘されたとも説明しているので、もともと同僚や上司などに対して怒りを覚えていた可能性がある」と指摘し、(「白衣切り裂き」や「カルテの紛失」「ペットボトル異物混入」も同一犯によるものだとすると)他の看護師に対する怒りをこのような形で表現したのではと推測する。その怒りの矛先を患者に向け変えて(精神分析では「置き換え」)、患者の点滴に無差別に消毒液を入れる事によって「別の看護師の勤務時間中に患者が死亡するように仕向けたわけで、復讐願望を満たそうとしたともいえる」としている。
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被疑者の逮捕
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「立憲政友会本部放火事件」の記事における「被疑者の逮捕」の解説
11月7日、警視庁は、国際労働会議代表反対運動の結果、官選の「労働者代表」として就任した桝本卯平に対する反対活動によって、治安警察法違反により同庁に拘束後、東京監獄に収監されていた河本恵治(当時23歳)の筆跡が、先の放火を示唆する投書の文体と類似している点に着目した。その後、筆跡鑑定の結果、両者は一致したという報告が挙がり、同庁は、河本を放火事件の犯人と推定し、背後関係を捜査することになった。 取調べの当初、河本は黙秘を続けていたが、同月8日、犯行の一部について自白し、犯行に関係する人物の名を挙げた。警視庁は、翌9日にかけて、京橋区日吉町にある政治結社「国民義会」の城南荘関係者の背後関係を捜査した。その結果、芝区芝白金三光町に居住する桂虎次郎(当時50歳)、麻布区我善坊に居住する河野己市(こうのきいち)城南荘幹事、牛込区河田町(現在の新宿区河田町)に居住する、前鳥取県選出代議士渡邊芳造(当時59歳)の家屋を家宅捜査し、3名を警視庁に移送後、同庁において取調べを行った。取調べの結果、桂虎次郎、渡邊芳造の両名が、放火事件に関係している可能性が強まり、両名を逮捕した。
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被疑者の逮捕
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「イプスウィッチ連続殺人事件」の記事における「被疑者の逮捕」の解説
2006年12月18日、サフォーク警察は37歳の男性を5名の女性を殺害した容疑で逮捕したと発表した。その人物は7時20分にサフォーク州フェリックストー(英語版)の近くのトリムリー・セント・マーティン(英語版)にある自宅で逮捕された。12月19日5時、警察は第2の被疑者を逮捕した。その人物はイプスウィッチに住む48歳の男性だった。 12月21日、ガル警視正と公訴局の上席検察官のマイケル・クリンプ (英: Michael Crimp) は共同声明を行い、第2の被疑者はスティーブ・ライトという人物であり、5名の女性全員の殺害の容疑で起訴したことを明かした。 第1の被疑者は公式には名前が明かされなかった。警察は第1の被疑者を保釈したと発表した。第1の被疑者に対してはこれ以上捜査しないことになり、2007年6月6日に保釈が解除された。
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被疑者の逮捕
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「吹田警察署千里山交番警察官襲撃事件」の記事における「被疑者の逮捕」の解説
事件の報道を知った在阪準キー局のテレビ局役員から「容疑者の顔が息子Xに似ている」と府警に情報提供があり調査を開始。役員の息子である男X(当時33歳)を容疑者として逮捕状を請求するとともに全国に指名手配をかけた。その後、箕面市内の防犯カメラが山の中に入っていくXを捉えていたため、捜査員36名体制で山狩りを開始。1時間半後、山中のベンチに横たわる不審な男を発見。捜査員が名前を尋ねたところXであると答えたため緊急逮捕した。所持品から被害者A巡査の拳銃を発見。本来拳銃には5発の実弾が装てんされているが4発しかないことから1発を被疑者が撃った可能性がある。目撃者によると「暴れるような様子もなくうつむきおとなしい様子だった」という。
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被疑者の逮捕
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「琉球大学内ゲバ誤認殺人事件」の記事における「被疑者の逮捕」の解説
1983年(昭和58年)7月14日、警視庁は沖縄県警察から本事件で指名手配されていた元香川大学生を殺人の疑いで逮捕。1974年(昭和49年)12月の指名手配から8年8か月ぶり。
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被疑者の逮捕
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「ドン・キホーテ放火事件」の記事における「被疑者の逮捕」の解説
12月15日15時頃に再び放火した際、「ドン・キホーテ大宮大和田店から、買い物かご単体(800円相当)を自宅に持ち帰った」として、埼玉県警察は窃盗容疑で、40歳代の元看護師で無職の女を放火事件の重要参考人とした。捜査員が中央区の自宅駐車場で発見するが、車内で立て籠もる。同日午後10時過ぎに、この窃盗容疑で逮捕した。なお、窃盗・放火いずれの容疑も否認している(別件逮捕)。 捜査の過程で、ドン・キホーテの放火では、「ガソリンスタンドで購入した灯油を、店内の売り物である織物(寝具・衣料品)に染みこませて着火していた」事が明らかとなった。 この女は、放火前の11月にも同店で金槌を用いてショーケースを破壊してボストンバッグなどを盗んだ容疑で逮捕歴が有った。しかし、精神疾患での通院歴があり、簡易精神鑑定で心神衰弱による責任能力無しと判断され起訴猶予処分となり12月8日に釈放されていた。 警察の取り調べでは、放火容疑について否認を続けたが、2005年4月21日に7件の放火容疑を認め、建造物等放火、放火未遂などの容疑で再逮捕された。しかし、同月25日に一転して容疑を否認し、「裁判においても否認する」と、接見した弁護士に話したとされる。
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被疑者の逮捕
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「富山市会社役員夫婦放火殺人事件」の記事における「被疑者の逮捕」の解説
2010年6月、『週刊文春』(文藝春秋)編集部に対し、犯行声明文を記録したCD-Rと、1枚の手書き現場見取り図が送付された。それを把握した富山県警は、週刊文春に対し任意提出を求めたが、文春側は取材源の秘匿を理由に拒否していた。しかし、約2年間の交渉の末、文春側が「令状があれば資料を提供する」と態度を軟化したため、2012年(平成24年)8月1日、県警は差し押さえ令状によりCD-Rを押収。中には動機や困窮した現状について記されており、「格差社会のゆがみにはまり、憎悪を増幅させてしまったいきさつについて手記として書き記したい」「私の生活は困窮している。私のやり遂げなければならないことにもお金がかかる」などと金銭を要求するものだった。見取り図は犯人または警察および消防の一部しか知りえない情報であった。 またCD-Rを解析する過程で、文書作成者として、被害者の知人だった富山県警の男性警部補X(逮捕当時54歳:高岡警察署留置管理係長)の名前がローマ字で残されていたことが判明し、捜査機関はXに嫌疑を向けた。同年10月31日、富山県警はXを、覚醒剤取締法違反事件の捜査情報を知人男性に漏らしたとして、地方公務員法違反(守秘義務)容疑で逮捕。同事件についてはその後、不起訴処分となったが、県警は11月21日に別の捜査情報漏洩事件について、Xを地方公務員法違反(守秘義務)で再逮捕した。 同年12月22日、富山県警は本事件の殺人・現住建造物等放火・死体損壊の各容疑で、被疑者Xを逮捕した。Xは当初、本事件の容疑を認め、「被害者と話していたら電話がかかってきた」と供述しており、出火する数十分前に被害者宅に電話がかかった事実があったことから秘密の暴露と判断されていた。 また、Xの余罪として2件の窃盗容疑が浮上。事件現場にはXの懐中電灯が遺留していたが、Xは「車上狙いに遭って盗まれた」と虚偽の届けをしていた。2012年の捜査の過程で窃盗事件への関与が発覚したが、親族間窃盗は告訴がなければ起訴できず、親族が告訴しなかったため、窃盗事件については不起訴処分となった。
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