被疑者の足取り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/13 13:53 UTC 版)
2007年9月9日午後6時ごろ、同一人物と見られる男がJR南千歳駅からタクシーに乗車し、午後9時ごろJR函館駅に到着した。千歳市のタクシー会社によると、男は運転手に「佐久(長野県佐久市)まで行ってくれ」「自分は韓国籍だ」と話かけ、刑務所での経験を語り「シャブをやっている」「刑務所に入りたくないから警察に捕まったら銃撃戦だ」などと話したという。 9月10日午前8時20分過ぎ、JR函館駅のホームで乗客が拳銃らしいものを突きつけられ「列車に乗れ」と脅した事件が発生していた。JR職員は北海道旅客鉄道函館支社を通じて北海道警察函館方面本部鉄道警察隊に連絡するとともに、JR職員らが駆けつけ付近を捜したが容疑者は見つからなかった。同日9時35分ごろ、JR函館駅構内において一般人から「拳銃を持っている男がいる」と函館西警察署函館駅前交番に通報が入り駆けつけて捜査したが、事件発生から1時間以上経過しており、容疑者は見つからなかった。なお、JR職員が午前8時25分ころに容疑者が改札口を抜けて駅の外に出る姿を目撃、タクシーに乗車し七飯町方面に向かったという。北海道警察は、同一人物による犯行と見て捜査を進めている。 函館市銃撃戦の男は、西大沼の函館大沼プリンスホテルに予約なしで、9月10日の午前中に1泊の予定でチェックインを要求し、ホテル従業員と揉めていた。要求通りチェックインした後、部屋で過ごし郵便局員を呼びつけ、日本国内の在日韓国人女性宛に現金200万円を郵送していた。夜はJR函館駅方面までのタクシーを呼び、待っている間に乗用車を強奪し銃撃戦に至る。 北海道では暴力団組織が覚せい剤の密売に深く関与している事が明らかになっており、暴力団関係者の検挙人数と押収量ともに増加している。北海道警察では何らかの取引で北海道に現れた可能性があるとして、拳銃や覚せい剤の入手ルートなどの捜査を進めている。
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