上級幹部
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「ブラック・ムーン一族」の記事における「上級幹部」の解説
プリンス・デマンド 声優 - 塩沢兼人(テレビアニメ)、宮野真守(Crystal) / ミュージカル 演 - 小野妃香里、麻尋えりか ブラック・ムーン一族のリーダー。命名の由来はダイヤモンド[要出典]。銀髪をやや長めに伸ばしたクールな青年。白い衣装にダイヤモンドの飾りでマントをつけている。瞳の色は紫。設定年齢18歳。普段は殆ど前線基地から動かず、王座に座って赤ワインを飲みながら幹部たちに指示している。ワイズマンに邪眼の力を与えられており、額のブラック・ムーンの紋章を金色の第三の目(邪眼)に変化させ、見た者の意思を奪い操ることが出来る。 クリスタル・トーキョーの襲撃以来、自分たちを睨みつけるネオ・クイーン・セレニティの瞳に惹かれて激しく執着するようになり、サフィールに苦言を呈されていた。ネオ・クイーン・セレニティの過去の姿であるうさぎを后にしようとネメシスに攫い、邪黒水晶で銀水晶の力を封じて唇を奪うが、ネオ・クイーン・セレニティの力で変身したうさぎに脱出されてしまう。 原作ではネオ・クイーン・セレニティへの執着が強すぎるあまり、情緒不安定になっている。後にワイズマンに操られてセーラー戦士たちと戦ったが、実は邪眼の力で洗脳を防いでおりワイズマンに刃向った。ワイズマンに操られたサフィールをやむなく手に掛け、ワイズマンにも攻撃を加えたが、ワイズマンの正体と本当の目的を知り、自分たちが最初から利用されていたと知って自暴自棄になり、ブラック・レディや洗脳したタキシード仮面を利用して未来と過去の「幻の銀水晶」を接触させ、ワイズマンとセーラー戦士たちを道連れに世界を消滅させようとしたが、セーラープルートが命と引き換えに時間を止めて失敗した。最後はワイズマンにセーラームーンを殺される前に自らが手を下すという歪んだ執着心からセーラームーンを襲うが、セーラームーンとタキシード仮面によって倒された。 テレビアニメ版ではネメシスに花を咲かせようと幼少時にサフィールと約束していた。終盤でサフィールが自分たちを裏切って過去の地球へ逃げたと知り、ブラック・レディと共に過去の地球に向かうが、その際サフィールを目の前でワイズマンに殺されたことがきっかけとなり、ワイズマンに不信感を抱き始める。セーラー戦士たちが十番街に打ち込まれた「邪黒水晶」の内部に突入した際、罠を仕掛けてセーラームーンを仲間から引き離し、今度は邪眼の力でセーラームーンを操り自分のものにしようとするが再び失敗。その際セーラームーンの説得でワイズマンの真意を知り、セーラームーンと和解する。最後は弟の仇を討つためワイズマンと戦い、ワイズマンの攻撃からセーラームーンを庇い、未来の女王となるセーラームーンに一族の将来を託して絶命した。 『Crystal』では原作とほぼ同じだが末路が異なり、自らの手でセーラームーンの命を絶つことに執着するゆえワイズマンの攻撃からセーラームーンを庇い、最期は邪視の力でワイズマンに反撃するも返り討ちにされてネオ・クイーン・セレニティの名前を呟きながら絶命した。 SFCのRPGゲーム『Another Story』ではヘル・デスティニーに運命を変えられて、他のブラック・ムーン一族の面々と共に復活。シャーマン・アプスーの命令に反してオポシティオ戦士が手に入れたバラ水晶を奪い、シルバー・ミレニアムが滅ぼされた時代にタイムスリップ。うさぎの前世であるプリンセス・セレニティを連れ去ろうとしたが、その場に現れたセーラームーンたちに阻まれ、セレニティの解放と引き換えにセーラームーンを連れ去った。その後、セーラームーンを連れ去った先のシルバー・ミレニアムの宮殿地下でサフィールに説得され、セーラームーンを解放しようとしたが、デマンドが命令に背いたことを知ったオポシティオ戦士・シンが出現。最後はテレビアニメ版の展開と同じく弟を目の前でシンに殺され、自身もシンの手に掛かり絶命した。 ミュージカル『〜誕生! 暗黒のプリンセス ブラック・レディ〜』ではテレビアニメ版とほぼ同じ展開だが、ムーンの説得で改心した後、セーラー戦士と協力してワイズマンを倒した。その後は復興のため自らネメシスに残る道を選んだ。2002年に公演されたミュージカル『愛のサンクチュアリ』ではデマンドの先祖に当たる人物が登場する。『-Petite Étrangère-』では、サフィールとの軋轢からオリジナルのデマンドは密かに彼によって殺害され、ドロイドとしての自覚がない完成品ドロイドと入れ替えられていた。ドロイドのデマンドはうさぎを殺害しようとするサフィールを止めた際にその事実を知らされるが、自分を服従させようとするサフィールに抗いうさぎを逃がそうとしたため、サフィールによって始末された。 蒼のサフィール(あおのサフィール) 声優 - 柏倉つとむ(テレビアニメ)、代永翼(Crystal) / ミュージカル 演 - 黒田百合、真波そら 上級幹部の一人で、デマンドの弟。命名の由来はサファイアの語源であるラテン語の「青(Sapphirus)」[要出典]。藍色の短髪で色白の神経質そうな青年。一人称は「ボク」。ステンレスの飾りがついた上着と手袋をつけている。瞳の色は藍色。ワイズマンに不信感を持つため、「邪黒水晶」のピアスを唯一付けていない。ドロイドや「邪黒水晶」の反応炉の制作など、ブラック・ムーンを技術面で支えている。 原作では理知的な性格ゆえに計画通りにならないことを酷く嫌い、感情に惑わされずロボットのように忠実に従うことを理想としている。ゆえにデマンドの暴走を危険視しているが、命令には黙って従っている。また感情を交えず常に忠実な部下としてドロイドを好み、感情で動く仲間には計画を壊しかねないと苛立ちを見せる。しかし、内面ではデマンドの暴走を仕向けたワイズマンとデマンドを狂わせたセーラームーンを強く憎んでおり、ワイズマンから勧められる「邪黒水晶」のピアスについては着用しないことで、ワイズマンではなくデマンドに従っていることを強調していた。ネメシスに攫われたセーラームーンが邪黒水晶の反応炉に辿り着いた時、ブラック・ムーンの本来の目的とデマンドの危うさを冷静に伝えるが、突然殺意を剥き出しにして襲いかかり、セーラームーンの攻撃で退けられる。その後ワイズマンに洗脳されて傀儡にされ、妖獣の手を与えられてデマンドにも襲い掛かるが、自分ではなくワイズマンの傀儡となってしまったことを悲しむデマンドに殺され、洗脳から開放された。 テレビアニメ版では穏やかで兄思いな性格で、それゆえにセーラームーンに心を奪われる兄を快く思わず、何度も苦言を呈したが聞き入れられなかった。ペッツの想い人であり、兄を支えることで精一杯という理由からペッツの告白を断っている。以前から兄に地球を攻撃するよう唆したワイズマンに不信感を抱いていたが、物語終盤でワイズマンの真の目的を知り、反応炉の制御パネルを奪う。しかしワイズマンに見つかり過去の地球へ逃亡し、傷つき倒れていた時にペッツに助けられる。その後、十番街に現れたデマンドにワイズマンの真意を伝えようとするが、その矢先にデマンドの目の前でワイズマンの攻撃を受け、命を落とした。フィルムコミック版では、クリスタル・トーキョー制圧より一族の移住を優先してほしいとデマンドに頼み込む台詞がある。 『Crystal』では原作とほぼ同じだが、セーラームーンを襲いながら「恐ろしい女」と冷静に罵った点が違っている。 SFCのRPGゲーム『Another Story』ではヘル・デスティニーに運命を変えられ、デマンドらと共に復活。デマンドに攫われたうさぎを助けようとシルバー・ミレニアムの地下洞窟に向かったちびうさたちの前に現れ、兄を止めて欲しいと頼んだ。その後はデマンドにうさぎを解放する様に説得するが、その直後にシンの攻撃を受けて絶命する。なお、アニメアルバムでは「だれよりもデマンドのことを思い、兄以外のだれをも愛さず、理想を追い求めて散っていった。」 と書かれていたようで、カセットコレクションではペッツに「もうブラコンの男なんて好きになったりしない」と言われた。 バンダイミュージカル『〜誕生! 暗黒のプリンセス ブラック・レディ〜』ではアニメ版に近い性格で、改訂前はデマンドを、改訂後はアロンとマナを庇って死亡する。ミュージカル『-Petite Étrangère-』では原作以上にデマンドに屈折した感情を抱え、一族の敵であるネオ・クイーン・セレニティに執着するデマンドに我慢ならず、ドロイドの製造技術が確立するとデマンドを密かに抹殺し、完成品のドロイドと入れ替わらせていた。邪黒水晶の反応炉でうさぎを殺害しようとした時にドロイドのデマンドに邪魔されたため、その事実を明かしてデマンドを服従させようとするが、ドロイドのデマンドがその支配に抗いうさぎを逃がそうとしたため始末し、その後は原作のデマンドと同じ末路を辿る。 翠のエスメロード(みどりのエスメロード) 声優 - 小山茉美(テレビアニメ)、桑島法子(Crystal) / ミュージカル 演 - 河崎美貴、広村美つ美 上級幹部の紅一点。命名の由来はエメラルドの語源である俗ラテン語の「緑色の石(Esmeralda)」[要出典]。ウェーブがかった黄緑色のロングヘアと深緑のボディコン服が特徴の美女。瞳の色は茶色。大粒のエメラルドのネックレスとブレスレットをつけており、テレビアニメ版ではジュリアナ扇子を持つ。部下は人造宝石ブラザーズ。首が長くてお尻が大きい。 原作と『Crystal』ではワイズマンから妖獣の手を与えられており、プリンス・デマンドに好意を寄せている節がある。人造宝石ブラザーズを率いて30世紀のクリスタル・トーキョーにタイムスリップしてきたセーラームーンたちを襲う。その後ネオ・クイーン・セレニティが目覚めないことで気落として油断しているちびうさに襲撃し、ネメシスに入ってきたセーラームーンたちに妖獣の手で攻撃するが、タキシード仮面の必殺技であっけなく倒され、上級幹部では最初の死亡者となった。 テレビアニメ版では派手な高笑いが特徴で、敵味方双方から声が大きいと突っ込まれた。高飛車な性格で、デマンドに想いを寄せており、自分を「最強にして最高の美女」と断言している。ルベウス失脚後に十番街攻略の役目を任され、ダルクヘンジを街の随所に打ち込み暗黒ゲートを開き、あらゆるものをダークパワーで汚染する計画を実行する。人造宝石ブラザーズを含めた部下のドロイドが大勢おり、彼らにダルクヘンジの警護と強化を任せている。デマンドが想いを寄せるセーラームーンに嫉妬し、命を狙うようになる。デマンドがセーラームーンを攫った時には、助けに来たタキシード仮面を攻撃しようとするデマンドを妨害した。やがてセーラームーンへの嫉妬からワイズマンを利用してさらに強大な力を得ようと企み、ワイズマンと手を組む。だが、逆にワイズマンから自分がデマンドの妃になるという嘘の未来を見せられ、唆されるままに制御できないほどの力を手にしてしまい暴走。自分の精神に起因する力とワイズマンから授かった「邪黒水晶の冠」で巨大なドラゴンに変身し、暴走するままにクリスタル・トーキョーを襲撃するが、セーラー戦士たちに倒された。この時セーラームーンたちはドラゴンがエスメロードであることには気づいておらず、ドラゴンが倒され消滅する際に初めてエスメロードがドラゴンに変身していたことを知った。 バンダイミュージカル『〜誕生! 暗黒のプリンセス ブラック・レディ〜改訂版』では、地球でアロンとマナの母親を名乗り、最後はデス・ファントムからデマンドをかばって死亡する。ネルケミュージカル『-Petite Étrangère-』では、実は既に倒されたオリジナルのエスメロードを模した完成品ドロイドであり、最後はサフィールによってドロイドの状態に戻された。 紅のルベウス(くれないのルベウス) 声優 - 高木渉(テレビアニメ)、高橋広樹(Crystal) / ミュージカル 演 - 市川裕之、立道梨緒奈 上級幹部の一人。命名の由来はルビーの語源であるラテン語の「赤(Rybeus)」[要出典]。逆立った赤い短髪と浅黒い肌が特徴の青年で炎を操る力を持つ。一人称は「オレ」。瞳の色は赤。素肌の上に皮のチョッキと緑色のアーミーパンツを着ており、迷彩柄の上着を肩にかけることが多い。熱血漢のような風貌だが、性格は冷酷。 原作と『Crystal』では上級幹部の中で唯一ワイズマンに力を与えられていない。また、カラベラスと交際している。あやかしの四姉妹を捨て駒にしてマーズ、マーキュリー、ジュピターを捕らえ、ネメシスに連れ去った。デマンドを操っているように見えるワイズマンに不信感を持ってはいたが、自身にすぐ影響することでもなかったので追求はしなかった。ちびうさの命を狙うが、覚醒したタキシード仮面に攻撃され失敗。後にネメシスが活性化したことで怖気づいて、逃亡を図った所をワイズマンとブラックレディに見つかり、そこで彼の目的を問いつめたがワイズマンにあっさりと殺された。 テレビアニメ版ではさらに冷淡な性格で、コーアンの恋心を踏みにじり、あやかしの四姉妹を度重なる失敗を理由に見捨てていった。その後、自身も度重なる失敗によって十番街攻略の役目を外されるとエスメロードに知らされ、ちびうさと「幻の銀水晶」を始末しようとセーラームーン以外のセーラー戦士を人質に取り、セーラームーンを自身のアジトである巨大UFOにおびき出す。セーラームーンとの戦いに敗れ、ちびうさにUFOを制御していた「邪黒水晶」を破壊されてUFOは崩壊を始めてしまう。それでもセーラー戦士たちを道連れに名誉を護ろうとしていたが、セーラー戦士とちびうさはセーラーテレポートで脱出。最期はエスメロードに助けを求めるが見限られてしまい、UFOの爆発に巻き込まれ絶命した。ちなみにフィルムコミック版では、セーラームーンたちの目の前でUFO崩壊による床下からの爆発に巻き込まれて消滅した。 バンダイミュージカル『〜誕生! 暗黒のプリンセス ブラック・レディ〜改訂版』では原作・アニメよりも性格が丸く、兄に相手にされないサフィールを見守っていた。デス・ファントムの攻撃で死亡するが、その際アロンとマナたちにネメシスで見つけた一輪の花を差し出した。ネルケミュージカル『-Petite Étrangère-』ではサフィールを友人として支えていたが、実は既に倒されたオリジナルのルベウスを模した完成品ドロイドであり、最後はサフィールによってドロイドの状態に戻された。また、担当女優の立道梨緒奈がルベウスをデフォルメ化した「がんばルベウス」がブラック・ムーン側の出演者の合い言葉やマスコットキャラクターになっていた。
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