地場衛
タキシード仮面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 15:58 UTC 版)
セーラー戦士をサポートする黒装束の青年。第一期では「幻の銀水晶」を探して宝石専門の怪盗をしていた。原作・実写版番外編・『Crystal』ではただ着替えていたが、テレビアニメではフラメンコ調のBGMで変身する。その後原作にも変身するシーンが登場した。 シルクハットとタキシード(実際は燕尾服)、マント(表面は黒で裏面が赤)を羽織り、白い仮面を被っている。仮面は原作・実写・『Crystal』では目元が透けているが、テレビアニメでは重要な場面以外は目元が現れている。実写版では『仮面の忍者赤影』のように、仮面に藍色の石が付いている。 テレビアニメと実写では伸縮可能なステッキを武器に使う。原作と『Crystal』ではヒーリングによる回復役だったが、第二期からサイコメトリーを応用した浄化技「タキシード・ラ・スモーキングボンバー」を手に入れた。 テレビアニメではセーラームーンを見守るように現れた衛の別人格で、怪盗ではないが銀水晶を求めて虹水晶を手に入れようとした。セーラームーン達がピンチになると、高所から赤いバラを手裏剣のように投げて救援に現れ、戦況を有利にさせるとそのまま帰って行く。衛の意志に関係なく、セーラー戦士のメイクアップに呼応して変身していたが、衛の意識と一体化してからは本人の意思で変身し、セーラー戦士の居場所にテレポートする。 プリンス・エンディミオン(実写版ではマスター・エンディミオン) 地場衛の前世の姿。地球の王国「ゴールデン・キングダム」の王子。原作によると地球と太陽を守護星に持つ。紺色の服に鎧と赤いマントを羽織り、帯剣している。 実写版では白い服にエメラルドグリーン色のマントを羽織り、物語終盤のSpecial Actではマスター・エンディミオンとしてこのスタイルになる。 キング・エンディミオン 地場衛の未来の姿。クリスタル・トーキョーの王。ネオ・クイーン・セレニティの夫で、ちびうさの父親。 タキシード仮面がシルクハットを脱いだような恰好だが、白いタキシードと薄紫のマントを着ている。テレビアニメでは薄紫のタキシードと白いマントを着用。原作のセーラープルートによると薄紫のマントは美しい朝焼けの色。 ダーク・エンディミオン テレビアニメ第一期後半に登場。地場衛がクイン・ベリルに洗脳され、ダーク・キングダムの最高司令官となっていた時の姿。普段はプリンス・エンディミオンの姿だが、戦闘時はタキシード仮面に変身し、黒いバラを投げる。 騎士道精神が強い性格で弱い者いじめを好まず、妖魔の卑怯な作戦を嫌ってセーラー戦士に手を貸したり、争いを好まないセーラームーンを襲うこともしなかった。終盤ではクイン・メタリアの暗黒のエナジーを注ぎ込まれ、ダーク・キングダムの従順な配下になってしまう。 月影の騎士(つきかげのナイト) テレビアニメ『R』の「魔界樹編」に登場。うさぎを守りたいという潜在意識が一人歩きした分身で、無印前半のタキシード仮面と似たような存在。月光仮面をイメージした白いアラビアの民族衣装を着用し、短剣を所持する。 白いバラを投げてセーラー戦士を助け、5・7・5で一句詠んでから「アデュー(adieu)」と言い残して去っていく。最後は暴走した魔界樹との戦いで衛と融合・消滅した。 メタリア・エンディミオン 実写版の終盤に登場。クイン・メタリア(実写版ではプリンセス・セレニティの憎しみから生まれた設定)を体内に取り込み、逆に支配されてしまった姿。 マスター・エンディミオンの容姿に似ているが、それとは対照的に黒い服を着ている。 スペース・ナイト バンダイ版ミュージカル『かぐや島伝説』に登場。30世紀のキング・エンディミオンが現代のセーラー戦士を助けに来た時の変装。 プリンス・エンディミオンと似た姿だが、黒いゴーグルと銀色のマントを着用。 備考 エンディミオンは、ギリシア神話で月の女神セレネ(Σελήνη, Selene)に愛され永遠の眠りについた羊飼いの青年エンデュミオーン(Ἐνδυμίων, Endymion)に由来。技「ラ・スモーキング・ボンバー」は服飾史上のタキシードの原型「スモーキングジャケット(喫煙服)」に由来。なお、服飾学的に言えば、彼が着用しているのは、尾のない燕尾服であり「スペンサージャケット」と呼ばれるものでタキシードではない。
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