昭和初期から終戦まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 04:12 UTC 版)
1926年(大正15年/昭和元年) 12月25日に大正天皇が崩御したことを受けて、裕仁親王が践祚、12月25日から昭和と改元。 1927年(昭和2年) 昭和金融恐慌勃発。南京事件。第1次若槻内閣総辞職。田中義一内閣(政友会内閣)成立。緊急勅令で金銭債務の支払延期等公布施行(モラトリアム)。金融恐慌対策のため第53回臨時議会招集。山東出兵#第一次出兵。東方会議。岩波文庫刊行開始。12月30日、上野・浅草間に日本最初の地下鉄が開通。 1928年(昭和3年) 最初の男子普通選挙(第16回衆議院議員総選挙)が実施される。三・一五事件:1道3府27県に共産党・労農党・評議会・無産青年同盟の関係者など千数百名を治安維持法違反容疑で検挙する。第55回帝国特別議会にて治安維持法の改正案を提出して審議未了となる。閣議で第2次山東出兵を決定。済南事件。張作霖爆殺事件・満州某重大事件。緊急勅令で治安維持法改正公布施行(死刑罪・目的遂行罪追加)。アムステルダムオリンピックで織田幹雄(三段跳び)・鶴田義行(水泳200メートル平泳ぎ)が日本選手初めての金メダル、女子では人見絹枝が800メートルで銀メダルを獲得し女子初のメダリストとなる。昭和天皇即位の礼。 1929年(昭和4年) 世界恐慌の発生。田中義一内閣総辞職、浜口雄幸内閣(民政党内閣)成立。 1930年(昭和5年) 昭和恐慌。金輸出解禁。ロンドン海軍軍縮会議開催。第17回衆議院議員総選挙。婦人に公民権を認める市制・町村制改正案、衆議院で可決、貴族院で審議未了。11月、濱口首相遭難事件。 1931年(昭和6年) 中村大尉事件。柳条湖事件、満州事変勃発。金輸出再禁止。三月事件。十月事件。第2次若槻内閣成立。犬養内閣成立。 1932年(昭和7年) 血盟団事件。第18回衆議院議員総選挙。リットン調査団来日。3月1日、満州国建国宣言。五・一五事件。犬養内閣総辞職。齋藤内閣成立。日満議定書締結、満洲国承認。第一次上海事変。 1933年(昭和8年) ヨーヨーが流行。東京音頭がヒット。昭和三陸地震発生。12月23日に継宮明仁親王(生まれながらの皇太子となり、後に第125代天皇)が誕生した。3月国際連盟脱退。5月滝川事件、塘沽停戦協定(柳条湖事件に始まる満州事変の軍事的衝突停止)。7月神兵隊事件。 1934年(昭和9年) 室戸台風襲来。ベーブ・ルースら米大リーグ選抜チームが来日。陸軍士官学校事件。帝人事件、斎藤内閣総辞職。7月岡田内閣成立。 1935年(昭和10年) 天皇機関説事件。相沢事件。 1936年(昭和11年) 1月15日、日本全権、ロンドン軍縮会議からの脱退を通告。第19回衆議院議員総選挙。二・二六事件。岡田啓介内閣総辞職。広田弘毅に組閣命令下る。軍部大臣現役武官制が復活。日独防共協定締結。綏遠事件。西安事件。 1937年(昭和12年) 広田内閣閣内不統一のため総辞職。林銑十郎内閣成立。第20回衆議院議員総選挙。林内閣総辞職。第1次近衛内閣成立。7月7日、盧溝橋事件、日中戦争(支那事変)勃発。7月11日、現地停戦協定成立。政府河北派兵を声明。7月28日、日本軍、河北で総攻撃開始。8月13日、上海で日中両軍交戦(第二次上海事変)。8月15日、全面戦争に突入。9月「挙国一致・尽人報國・堅忍持久・八紘一宇」をスローガンに国民の戦争協力を促す国民精神総動員運動が始まる。10月6日、国際連盟総会、日本の行動非難の決定を採決。11月20日、大本営設置。11月日独伊防共協定締結。政府、朝鮮で皇国臣民ノ誓詞を配布する。内閣情報部が国民歌募集、「愛国行進曲」演奏発表会、レコード100万枚売れる。白白教事件。日本無産党が治安維持法により結社禁止(第一次人民戦線事件)。12月13日、日本軍が南京を占領。南京事件。 1938年(昭和13年) 近衛声明。4月国家総動員法制定。徐州会戦。7月、満州国東南端で張鼓峰事件勃発。1940年東京オリンピックの中止決定。8月武漢作戦。 1939年(昭和14年) 1月平沼内閣成立。重慶爆撃。5月ソ連・モンゴル連合軍と満蒙国境付近で軍事衝突、日本側大敗(ノモンハン事件)。7月国民徴用令制定。8月独ソ不可侵条約制定によって広田内閣以来の親独政策の根拠を失い、平沼は「欧州情勢は複雑怪奇」という言葉を残して総辞職。9月1日、ドイツのポーランド侵攻により第二次世界大戦始まる。阿部内閣成立。賃金統制令・価格等統制令(九・一八停止令)公布。 1940年(昭和15年) 米内内閣成立。紀元2600年記念祝典。3月汪兆銘政権成立(11月日華基本条約で政権を承認)。7月第二次近衛内閣成立。9月日独伊三国軍事同盟締結、北部仏印進駐。10月大政翼賛会結成。11月大日本産業報国会結成。 1941年(昭和16年) ゾルゲ事件。4月日ソ中立条約締結、日米交渉開始。7月、第三次近衛内閣成立、南部仏印進駐。ABCD包囲網によって対日石油輸出全面禁止。御前会議で帝国国策遂行要領決定。10月東條内閣成立。ハル・ノートが提示される。12月8日、南方作戦(マレー作戦・真珠湾攻撃)、太平洋戦争(大東亜戦争)開戦。マレー沖海戦。戦艦大和竣工。言論出版集会結社等臨時取締法公布、施行。 「太平洋戦争の年表」も参照 1942年(昭和17年) シンガポールの戦い、フィリピンの戦い。4月18日、ドーリットル空襲で米陸軍機が東京府東京市、神奈川県川崎市、横須賀市、愛知県名古屋市、三重県四日市市、兵庫県神戸市を初空襲する。第21回衆議院議員総選挙。6月4日、ミッドウェー海戦。関門鉄道トンネル開業。戦艦武蔵竣工。ガダルカナル島の戦い。 1943年(昭和18年) 山本五十六戦死(海軍甲事件)。東京市と東京府が廃止、東京都が設置。日本軍ガダルカナル島撤退。アッツ島の戦い。ソロモン諸島の戦い。学徒出陣。 1944年(昭和19年) 大陸打通作戦、インパール作戦、マリアナ沖海戦、グアムの戦い、レイテ島の戦い、フィリピンの戦い (1944-1945年)。サイパン島陥落。小磯内閣成立。対馬丸事件。学童疎開。昭和東南海地震。B-29による東京への空襲が始まる。 1945年(昭和20年) ヤルタ会談。硫黄島の戦い、占守島の戦い。地方総監府を設置して本土決戦に備える。終戦まで各地で大規模な空襲が行われる。 3月9日-10日 東京大空襲 3月 名古屋大空襲、大阪大空襲、神戸大空襲 4月1日 米軍が沖縄本島に上陸して地上戦となる(沖縄戦)。 4月7日 鈴木貫太郎内閣成立。 5月 横浜大空襲 6月 静岡大空襲 6月23日 沖縄で日本軍の組織的戦闘が終わる(慰霊の日)。 7月 北海道空襲 8月 富山大空襲 8月6日 広島市への原子爆弾投下 8月8日 ソ連が日ソ中立条約を破棄して日本に宣戦布告。千島列島・樺太に侵攻。 8月9日 長崎市への原子爆弾投下 8月10日 ポツダム宣言受諾の決定 8月14日 ポツダム宣言受諾 8月15日 宮城事件。玉音放送により国民に終戦が告げられる(終戦の日)。 9月2日 降伏文書調印 9月17日被爆地の広島市などを中心に枕崎台風襲来
※この「昭和初期から終戦まで」の解説は、「昭和」の解説の一部です。
「昭和初期から終戦まで」を含む「昭和」の記事については、「昭和」の概要を参照ください。
- 昭和初期から終戦までのページへのリンク