プラーガ系統
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「プラーガ」も参照 マジニ 声 - Chris Jai Cartland、Fredson Mayiek/ モーションアクター - Chris Jai Cartland、Troy Bellinghausen (ライダーマジニ) 『バイオハザード4(以下4)』に登場した寄生生物「プラーガ」の改良型に肉体を乗っ取られた人間で、ガナードの上位種の様な存在。名称は武器商人たちに付けられたもので、スワヒリ語で「悪霊」を意味する。 宿主の意識は失われ、プラーガの本能のまま他の生物に襲いかかる。宿主の知識や技術はそのまま残っており、会話や道具の使用、感染前の生活を模倣して社会に潜伏することも可能。身体能力も強化され、銃弾にも耐える生命力を獲得している。 今作では、トライセルでさらに改良を加えられた「タイプ2」「タイプ3」と呼ばれるプラーガが登場し、宿主の人間の口から花弁のようなクチバシを出して噛みつく攻撃が特徴的。 また、クリア後のミニゲーム『ザ・マーセナリーズ』とDESPERATE ESCAPEでは、処刑マジニなどの特殊な個体が倒した後に膨れ上がって爆発する攻撃を持つが、膨らんでいる最中に攻撃を当てるとダメージを受けずに爆発させることが可能(ただし間合いが近過ぎるとダメージを受けるので注意)。市民 キジュジュ自治区の市民が性能テストのために放たれたプラーガ・タイプ2に寄生され、マジニ化したもの。『4』における村人に相当する。 タイプ2の最大の特徴は、ある程度成長したものを経口投与することで、わずか10秒ほどで肉体支配を完了することにある。 これによって瞬く間に寄生が拡大してゆき、クリスたちが到着した頃には市民のほぼすべてがマジニ化していた。当初は普通の人間として生活していたが、BSAA部隊が行動を開始すると同時に凶暴な本性を現して襲い掛かる。 作中では、クリスとシェバの目の前で男性がプラーガを口にねじ込まれてマジニ化するシーンなどが見られた。 先住民 湿地帯に住んでいる先住民族“ンディパヤ族”が、予防接種と偽りプラーガ・タイプ3の胚を注入されマジニ化したもの。『4』における邪教徒に相当する。 “人間の姿を保ったまま身体能力を向上させる”ことをコンセプトとしているため、市民タイプのマジニより耐久力が高く、体力が1/3以上ある時は攻撃してダウンさせてもすぐ立ち上がる他、跳躍力が異様に発達している。しかし、女性や子供には定着せず、寄生の過程で死亡してしまうという欠点も存在する。 マジニ化した男性も皮膚から血の気が失せ、所々剥げ落ちて赤黒い肉がむき出しになった姿は、過去作のゾンビを思わせる(村のファイルの一つにも次第に人格が崩壊していく描写があり、『1』でゾンビ化する飼育係の日誌を思わせる)。マジニ化前は近代的な服装で生活していたが、現在は藁の腰巻や戦化粧など原始的な姿(村祭りの際に使用していたらしい祭り衣装)をしており、木製の盾(破壊可能)や槍、ピルム、弓矢で武装し襲い掛ってくる。 武装兵 トライセルの研究施設を警備する、戦闘訓練を受けたマジニの部隊。『4』における戦闘員に相当する。 肌の色や変質度合いは先住民マジニと共通しているが、投与されたプラーガのタイプは不明。金属製の盾やアーマー(マグナム等の一部の武器以外では破壊不可)で守りを固め、近距離ではスタンロッド、遠距離ではアサルトライフルや手榴弾、ロケットランチャーといった強力な武器で攻撃してくる。側転で銃の射線を外すなど動作も厄介。稀に倒すと身体が膨張して爆発する個体がおり、プレイヤーや周囲のクリーチャーを巻き込んで大ダメージを与えるが、膨れ上がる最中に攻撃を当てるとダメージを受けずに爆発させることができる(こちらも間合いが近いとダメージを受けるので注意)。 一般的にマジニと呼ぶと、上記の三種類を差す。 扇動者 サングラスを掛け、拡声器を持ったマジニ。 マジニ達を拡声器で扇動し、処刑マジニと共にBSAA隊員のレイナードを処刑した。他の個体より耐久力が高いが、他のサングラスを着用している者と異なり閃光手榴弾を防げない。『THE MERCENARIES REUNION』に登場する個体はデュバリアに変異する。 処刑マジニ 頭に黒い布袋をかぶり、身体に拷問の後のような傷と釘がいくつも付いた巨体のマジニ。 恵まれた体格にプラーガによる肉体強化が加わったことで凄まじいパワーと耐久力を持ち、ギロチンの刃をくくりつけた巨大な断頭斧を振り回して味方もろとも標的を薙ぎ払う。名前の通り、キジュジュの街で未感染の人間に対する処刑執行者を務めており、BSAA隊員のレイナードも犠牲となった。 『THE MERCENARIES』での個体は倒すと身体が膨れ上がり、周囲のプレイヤーやクリーチャーを巻き込み爆発する。膨張中に攻撃すると爆発を無効化できる。処刑マジニ(赤) 赤い布袋を被り、背中から寄生体が露出した個体。 『THE MERCENARIES』の監獄ステージとDESPERATE ESCAPEの第3エリアに登場する専用ボス。刃が燃え盛る断頭斧を手にし、通常のものと比較して耐久力と動作のスピードが上昇している。通常個体と同じく撃破時に膨張爆発を起こす。 巨漢マジニ 処刑マジニほどではないものの、通常の個体と比較すれば恵まれた体格で身体能力に優れたマジニ。見た目は黒人系である。 白やアーミー柄のズボンを穿き、スキンヘッドに上半身裸の風貌をしている。武器は使わずひたすら殴りかかってくる他、両腕をクロスさせてショットガンの攻撃を防ぐことも(ただし転倒を防ぐのみでダメージは軽減されない)。処刑マジニにも言えることだが、優れた肉体を持つ一方で脳機能の言語能力に問題があり、仲間との意思疎通が図りにくく、組織行動を取らせ難いという欠点もある。 アッパーバージョンである『オルタナティブエディション』では、市民マジニと同じく武器を用いる個体が登場する。 チェーンソーマジニ 上半身裸で頭を麻袋で隠し、血濡れの大型チェーンソーを武器とするマジニ。『4』におけるチェーンソー男に相当する。 プラーガとの適合性が高かったため痩身ながら非常に打たれ強く、どんなに高い段差も軽々と飛び越える跳躍力を持つ。反面、凶暴性も増大しており、他のマジニとは全く言葉を交わさず、身の毛もよだつ雄叫びを上げながらチェーンソーを振り回す。チェーンソーの攻撃を受けると、一撃で即死もしくはDYING状態になる。また、プレイヤーランクが7以上の場合、一度倒された後にさらに凶暴化して復活し、常にチェーンソーを振り回しながら接近してくる。 ライダーマジニ 名前の通り、中排気量のバイクに乗ったマジニ。 プラーガの寄生で運動神経が向上し、プロレーサー並みのテクニックでバイクを乗りこなす。2度闘い、最初はアクションボタンのイベントで、次はハンヴィーで移動中に固定銃座の機関銃で迎え撃つ。自分の武器では戦わない。 巨人マジニ 先住民マジニのうち、数人が突然変異を起こして身長3メートルほどの巨体となったもの。 身長に反して体格はやや細身。耐久力に優れるうえ、頭に被った巨大な金属製の仮面はロケットランチャー以外の攻撃を無効にするほど強固。これを盾にして迫り来るため効果的なダメージを与えにくい。敵を発見すると雄叫びをあげて仲間を呼び、強烈な蹴りや、木製のトゲと人間の頭蓋骨をいくつも集めて作った棍棒で襲い掛かる。 ガトリングマジニ 武装兵マジニの隊長格。『4』におけるガトリング男に相当する。 わずかに感染前の生活習慣が残っているらしく、葉巻を燻らせている。恵まれた体格に加え、高い戦闘技能を持つ人間がベースとなっており、マジニの中でも最強クラスの身体能力を持つ。本来銃架に固定して用いる大型のガトリング砲を手にしたまま乱射し、標的が物陰に隠れた所で手榴弾を投げ込む。ほとんどの武器のダメージを軽減させる上に、背後からの攻撃は爆発などを除き巨大な金属製のバックパックで無効化してしまう。本編終盤と『THE MERCENARIES』にのみ、眼帯をして赤いガトリングを装備した個体が登場する。また、サングラスをつけた個体には閃光手榴弾が効かない(サングラスは頭部へ幾度かダメージを与える事で破壊可能)。 ケファロ 宿主の人間が深刻なダメージを受けたため、寄生体が露出して直接肉体の制御を行っている状態で、『4』の「寄生体が露出したガナード」タイプAに相当する。 一本の長大な触手が欠損した頭部から生えており、振り回して先端の鉤状の突起で相手を切り裂く。本来プラーガは光に弱いが、トライセルによって改良が加えられたため、閃光手榴弾などの強烈な光を受けなければ日中でも活動可能。その為序盤からプレイヤーを追い詰める。また、旧型と同様に変異すると武器を使用しなくなる(変異時に持ってる武器は消滅する。ダイナマイト等の爆発系の武器は爆発せずに消滅する)他に、閃光で即死する。早歩きしていときに、何発撃ち込むと転倒するのでそこから体術〆が出来る。なお、前作『4』の寄生体は成長段階によって3タイプに分かれていたが、今作は突然変異による形態の変化。 名前の由来はアフリカ産の塊根性植物ケファロペンタンドラ。 デュバリア ケファロと同じく、寄生体が直接人体を制御している状態。こちらはタイプBに相当するが、ケファロと違い上半身全体が寄生体に変わってしまう。 外見は球状の巨大な肉塊のような姿で、外側はロケットランチャー以外の銃弾を弾くほど強固。内部は脆弱だが、鋭い牙が隠されており、花弁のように開いて咬みついてくる攻撃を受けると一撃でDYING状態になる(海外版ではDYING状態で噛み付かれた場合、上半身が食いちぎられ死亡する)。さらに、ダウンさせてもすぐに立ち上がるため、体術(一部を除く)も不可能。ただし閃光手榴弾には無力で、変身の際に腕が吹き飛んでしまうため段差や梯子を上れない。ケファロと同様の対策以外にも、変異する前に体自体をバラバラにしたり、ダウン状態等で体力を0にしてしまえば、変異する事はない。 ちなみに、キペペオ以外の各種寄生体は、合計3体存在している間は新たな寄生体は登場しない(出現数に上限がある為)。 名前は多肉植物の属名から取られており、大口を開けた姿がガガイモ科の多肉植物である花デュバリアを想起させるためつけられたもの。また、この科に属する植物には花弁から腐臭を放つ「腐肉花」と呼ばれるものが存在し、そうした意味でもこの怪物に相応しい名前となっている。 キペペオ マジニを倒すと稀に出現する、寄生体の変異種。名前はスワヒリ語で「蝶」を意味する。 本来脚となる骨組みに薄い被膜を張り、それをはためかせて飛行する。見た目に反してヘリに攻撃を仕掛けるほど運動性が高く、横移動で射線を外しながら接近し、口から吐き出す酸や、尻尾の触手を首に巻き付けて締め上げる攻撃を行う。カークはこれに襲撃された際に「飛行型のB.O.Wに…」と言っているため、プラーガ独立型というよりはB.O.Wとして扱われている。生物に寄生せずキペペオ単体で出現する場面もある。 ブイキチワ 宿主の肉体から出たプラーガの変異種が野生化したもの。名前のブイは「蜘蛛」、キチワは「頭」を意味する。 6本足の蜘蛛のような姿をしている。普段は地中に潜って休眠し、生物の気配を察すると現れて体内に侵入するべく襲い掛かってくる。元々B.O.Wとして開発されたというより、プラーガ独立型が遺跡で繁殖したとも言える。旧型に比べ日光に対する耐性が強く、単体でも長時間行動できるが、閃光弾などの強烈な光には弱い。 アジュレ 改良型プラーガに寄生された中・大型犬。キジュジュの町や湿原の油田、トライセルの輸送船に出現する。名前は、アフリカの砂漠などに住むといわれる幻獣が由来。 低い姿勢から俊敏な動きで飛びかかり、キックや圧し掛かって喉笛に咬み付く攻撃を行う。さらに、頭部を攻撃するか一定の時間が経過すると、頭部から首までが縦に割れて寄生体が露出し、触手を振り回して叩きつけるほか、割れた頭部を巨大な顎として相手の頭を咬み砕く攻撃を行う(ちなみに6-1の船首甲板に登場する個体の中には、最初から寄生体が露出した状態の個体がいる)。神秘性は微塵も感じさせない醜悪な怪物である。焼夷手榴弾、寄生体が露出した状態ならば閃光手榴弾でも即死させることが可能。 ポポカリム プラーガを寄生させたコウモリに遺伝子改造を繰り返して生み出された、軽トラ並みの大きさの大型B.O.W.。名前はスワヒリ語で、ポポは「蝙蝠」、カリムは「寛大」を意味する。 見た目は上半分がコウモリ、下半分が海老のような湾曲した尻尾が生えた姿をしている。 歩脚も兼ねた4枚の翼で空中、地上ともに高い機動力を持ち、巨体を生かした体当たりや前足の爪で攻撃する。弱点は尾部の寄生体だが、向かって前面は硬質の殻で覆われており。裏側に回っても寄生体がクモ糸状の粘液を放出して動きを封じてしまうため、攻撃するには遠距離からの狙撃か、爆発系の攻撃で動きを止める必要がある。 ンデス 『4』に登場したクリーチャー『エルヒガンテ』と『リヘナラドール』のデータを元に、トライセルが改良を施して生み出した大型B.O.W.。名前は、アフリカの伝承に伝わる食人鬼が由来である。 改良型プラーガを寄生させた人間に遺伝子改造を施して巨大化させ、さらに4体の改良型プラーガを加えたことで耐久力と制御の安定性が飛躍的に向上。また、背中の大型の寄生体が破壊されない限り、他の4体は何度でも再生する。腰にはデルタチーム隊員や市民、牛の遺体や頭蓋骨が吊るされている。ンデスとの戦闘は、ガンシューティングゲームのような特殊なもので、ハンヴィーの固定銃座を用いボウガンや火炎瓶で援護するマジニを倒しつつンデスに攻撃していく。 変異アーヴィング リカルド・アーヴィングが品種改良された支配種プラーガを投与して、巨大な水棲生物へと変貌した姿。 クジラのような巨体にさまざまな魚介類を融合させたような怪物で、巡視艇並みのスピードで水中を移動し、2種類の触手と体当たり、寄生体の咬み付き(即死)で攻撃する。アーヴィング本人は、殻に覆われた寄生体の口内に舌のような姿で融合しており、寄生体自体の核を攻撃することで姿を現す。戦闘では通常の武器の他、巡視艇に2機ずつ設置された機関銃と大砲の固定銃座も使用可能。 U-8 タカアシガニのような姿をした巨大なB.O.W.。プラーガを用いて多種の生物の遺伝子を強制的に融合させて生み出された。名前の「U」は究極(Ultimate)を意味する。 全身を包む甲殻は戦車の装甲にも匹敵する硬度を持ち、B.O.W.の中でも突出した防御力と攻撃力を持つ。反面、脚部の装甲が一部欠損しており、遠距離からの狙撃にも弱いなどの弱点もあるが、腹部に多数格納されたU-8とは別種の飛行型B.O.W.が周囲の敵に無差別に体当たりを行うため攻撃は容易ではない。兵器としての完成度は高く、後に脚部の装甲を補った完成体が闇市場で売られ、かなりの戦果を挙げているという。作中のファイルではクリスとシェバが戦ったのは初期型と表記される。尚、手榴弾を所持している場合怯ませた時に顔に近付くと「投げ込む」というアクションボタンが表示され、それを3回行うことでも倒せる。
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