プラークアッセイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/14 19:30 UTC 版)
プラークベースのアッセイは、感染量からウイルス濃度を測定する標準的な方法である。プラークアッセイは、ウイルス量の1つの尺度であるウイルスサンプル中のプラーク形成単位(pfu)の数を測定する。この測定法は、ペトリ皿またはマルチウェルプレートで実施される微生物学的手法であり、具体的には、コンフルエントな単層の宿主細胞に、さまざまな希釈率でウイルスを感染させ、寒天やカルボキシメチルセルロースなどの半固体培地で覆って、ウイルス感染が際限なく広がるのを防ぐ。ウイルスプラークは、ウイルスが固定細胞単層内の細胞に感染すると形成される。ウイルスに感染した細胞は溶解し、隣接する細胞に感染を広げ、感染から溶解までのサイクルが繰り返される。感染した細胞領域は、光学顕微鏡または視覚的に見ることができるプラーク(感染していない細胞に囲まれた感染領域)を形成する。操作の具体例としては、重層した培地を洗い流し、細胞質が着色するまでクリスタルバイオレット溶液を添加し15分間静置する。余分な染色液を水で静かに取り除くと、死んだ細胞の位置が無着色で示される 。プラークの形成には、分析するウイルスによって異なるが、3〜14日かかる場合がある。プラークは通常手動でカウントされ、その結果は、プレートの調製に使用された希釈倍率を乗じてサンプル単位体積あたりのプラーク形成単位の数(pfu / mL)を計算する。 pfu / mLの結果は、サンプル内の感染性粒子の数を表し、形成された各プラークが1つの感染性ウイルス粒子を表すという仮定に基づいた数である 。
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