『戦国無双3』追加PC
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「戦国無双シリーズ」の記事における「『戦国無双3』追加PC」の解説
『戦国無双3』より使用可能なキャラクター。コスチューム変更はないが、条件を満たすことでカラーリング変更が可能。 加藤清正 声:杉田智和 / 通り名:忠烈なる牙 武器:片鎌槍 激 裂 / アクションタイプ:チャージ攻撃→神速攻撃(『4』以降) 身長:186cm 秀吉子飼いの若武者であり、「賤ヶ岳の七本槍」とよばれる智勇兼備の勇将。クールな皮肉屋で時として無礼な振る舞いも見られる、透徹したリアリスト。しかし秀吉やねね、正則、三成を家族のように想い、自分達で築き上げた家(天下)のことになると熱くまっすぐな面を見せる。ねねを母親のように慕っており、子飼いの中でも特にねねを強く崇拝している。ねねに接近されると照れる、ねねが三成と家康を抱き寄せた場面で怒った顔をする、綾御前の薫陶に「俺はおねね様一筋だ」と抵抗するなど、母親というよりは別の感情を持っているようにも描写されている。 武器は史実通りの得物である片鎌槍だが、「鎌」の部分に力点を置いたデザインになっている。このため、鎌部分で敵を引き寄せたり、特殊技では空気を切り裂き敵を吸い寄せるなど、「刈る」「裂く」に特化したアクションが特徴。 秀吉亡き後の豊臣家を守ることを模索するが、そのために互いに意固地である三成や、情を解さず天下の泰平を第一とする黒田官兵衛とは激しく衝突することとなる。ただし石田三成に対しては、反発しながらも互いに深い信頼関係が結ばれている。史実では大坂の陣の前に亡くなっているが『3』では大坂の陣において豊臣方として参戦する。前田利家のシナリオでは柴田軍から裏切った彼をすぐには信用出来なかったが、次第に理解し、尊敬していく。利家に対しては呼び捨てにしたり「貴様」と呼んでいたが、それ以降の作品では、武人として尊敬していると告げたり、利家の見舞に来るなど彼を慕う描写が大幅に描かれ、大きく軌道修正された。 『4』では概ね史実と同様の活躍をするが、関ヶ原の戦いに東軍として参戦するなど若干のアレンジが加えられている。藤堂高虎に「忠義とは何か」と詰め寄るが、高虎からは「豊臣に属していながら徳川に利する行動をするのは忠義なのか」と切り返され、狼狽えてしまう。また、前作では清正ら子飼いは目上の半兵衛や官兵衛を呼び捨てにしていたが、名前に軍師殿とつけるようになっている。『アニメ』では『3』同様、大坂の陣では豊臣方につき、正則と共に伊達軍を足止めしていたが、櫓を使った策略により防ぎきれず自身も正則を庇うかたちで討死する。 黒田官兵衛 声:高塚正也 / 通り名:慄然たる参謀 武器:妖気玉+鬼の手 謀 絶 / アクションタイプ:特殊技 身長:185cm 秀吉の配下で、怜悧な頭脳を持つ軍師。天下泰平のためならば手段を選ばないマキャベリストで、表面的には情も絆も解さず力こそが全てとの考えを持っており、絶対的な権力者以外は戦乱の火種としか見なさず、それは自分自身も例外ではない。二人称は「卿」。 無機質な灰色の肌と部分的な白髪、顔の左半分にある大きな痣などが特徴的であり、たびたび豊臣家の武将(主に半兵衛と秀吉)に顔色が悪いと心配されるが、それは元々であると弁明している。 武器として妖気を放つ水晶玉のような球体を持ち、妖しい光を放つ"妖気玉"や、亜空間から召喚される巨大な"鬼の手"を自在に操り攻撃する。 ストーリーモードでは狡猾的に描かれているため、加藤清正をはじめ多くの者から反感を買っている。感情を示すことはほとんどないが、竹中半兵衛とのやりとりにのみ官兵衛の人間らしさを見ることができる。また、実際には一個人として秀吉の人格には好感を持っており、彼の天下が揺らがない限りは、豊臣の天下が続くことを望んでいる節が台詞の端々から垣間見られる。根は優しく面倒見がいいが、自分からそういった態度を見せることはない。火種を消すといった姿勢は、官兵衛の泰平を願う心情の現れでもある。 『4』の無双演武、『4-II』の賢人の章では小早川隆景との交流が描かれ、互いの才能を認め合う友人となっていく。隆景が死去した際は、史実通り「賢人がいなくなった」と嘆くなど、かなり人間性の感じられるキャラとなった。『5』 ビジュアルが若々しく変わっており、性格もマキャベリストなものではなく負けず嫌いの自信家になっている。自身より前に秀吉に仕官していた半兵衛を「先輩」と呼ぶ。一方で同僚である一氏とは性格もあって犬猿の仲。 立花宗茂 声:東地宏樹 / 通り名:鎮西の風神 武器:西洋剣・盾 疾 風 / アクションタイプ:通常攻撃 身長:188cm 立花家を治める「剛勇鎮西一」と称される将。風のように涼しげで余裕と品格に満ちた自信家の美青年。常に冷静に行動する何事にも囚われない自由人。立花誾千代の夫で、通説では夫婦仲は良くなかったとされているが、ゲーム中では馴れ合いはしないものの互いに認め合い信頼している。高橋紹運の息子であり、立花道雪の養子である。女性に対してキザに振る舞ったり、人をからかって煽るなど飄々としたくだけた部分もある。 戦闘では西洋剣で斬るばかりでなく、盾を敵に打ち付ける殴打攻撃や、盾を構えガードの性能を上げる特殊技など盾を生かした技も併せ持つ。 『2』では存在が抹消されていたが、『激』では護衛武将(モブ)として登場していた。『3』では父の仇である島津義弘とは様々な戦場を共にし、敵味方を超えた関係として互いを認め合うようになっていく。また秀吉に並び称された本多忠勝とは好敵手と認め合い、幾度も対決する。誾千代などを飄々とした態度で翻弄し、女性に対してはキザに振舞う事も多い。義元のシナリオでは政宗が彼を騙すのを手伝うが、次第に義元の進む先を見たいと心から望むようになり、そのまま義元と共に世界へと旅立っていった。 『4』の無双演武では主に島津義弘、豊久との絡みが描かれる。関ヶ原からの撤退の際、義弘に対して豊久の死を悼む言葉をかけた。 甲斐姫 声:鈴木真仁 / 通り名:東国の戦華 武器:浪切 華 爛 / アクションタイプ:通常攻撃 身長:165cm 北条家臣・成田氏長の娘。常日頃から武芸を磨く戦姫。口癖は「ゼッタイ」。男勝りのじゃじゃ馬娘であるが、その一方で庶民の娘の暮らしに憧れを抱いており、実際に庶民的な面も多い。怪力の持ち主で、しばしば「熊姫」と言われることがある。 他者からは美人として見られているものの、その男勝りな性格が災いしあまり異性にモテないらしく、そのことを気にする場面も多い。そのため、周囲の人間が結婚すると落ち込んだり憤慨したり、孫市や宗茂などのキザな男性の口説き文句に舞い上がってしまう。また、氏康のような渋い歳上も好みのタイプ。 伸縮自在にしなる蛇腹剣「浪切」を鞭のように扱い戦うパワータイプ。水攻めから城を守ったという背景からか、特殊技では地面から水柱を噴出させる。 くのいちとは最初は張り合ったり口喧嘩を繰り返しながらも戦友としてお互いを思いやるようになり、ガールズトークを繰り広げる場面も。 北条氏康には「成田のせがれ」、「坊主」、「小僧」などと呼ばれ、男のように扱われながらも世話を焼かれている。自分や周りの人々の「今」を大切に思っており、それを壊す戦を憎み嫌っている。『3猛将伝』では、風魔小太郎の「遺言」を守ったり、ガラシャの新しい「ダチ」として活躍する。『Chronicle2nd』では北条軍に主人公が仕官すると姉貴分となる。『4』では姉分の早川殿と行動することが多く、小田原征伐の後に早川殿を関東に残すため徳川に降伏した形を取らせ自分は豊臣に従属する形を取った。皮肉にもそれが2人を東軍西軍に分かつことに繋がってしまう。『真田丸』では北条家が滅亡するまで何度も敵として登場し、勇猛に戦う台詞が多い。滅亡後は茶々に保護されてからは茶々の生い立ちを知ったことや恩義から彼女を支える付き人の様な役割になる。因縁ある真田家にはなかなか心を許さなかったが、壮年となった幸村に再会してからは態度を改めて(渋好み)既存作品のように「幸村様」と呼んで敬語で接するようになった。 北条氏康 声:石塚運昇→江原正士 / 通り名:相模の獅子 武器:仕込杖 粋 獅 / アクションタイプ:通常攻撃 身長:193cm 相模の戦国大名北条家の当主で、「相模の獅子」の異名を持つ。煙管を愛飲し「ド阿呆」が口癖の毒舌家で、べらんめえ口調の不良中年といった雰囲気だが、家臣や領民、息子たちを常に思いやるなど、天下取りよりも身近な者達との絆を大切にする温かみのある人物。 史実通り顔に深い向う傷があり、これが彼の戦争観に繋がっている。 戦闘では日本刀や散弾銃などのギミックを仕込んだ杖や、爆弾・体術を織り交ぜたバリエーションに富んだ攻撃方法が特徴。 ストーリーでは武田信玄や上杉謙信との戦いが描かれ、お互いに好敵手と認め合う。ストーリー中、様々な人物との関係性も描かれ、愛妻家でもあるようで、たびたび「かみさん」のことを話題に出し、彼曰く「妻と顔がそっくり」な義兄・今川義元に対しては若干やりにくさを感じているが、同時に「愛しのかみさんの兄貴でなきゃ、ぶっ飛ばしてやりたい」とも言っている。掴み所のない信玄のことを「胡散臭い野郎」と呼び時には敵対もするが、最終的に信玄が志す「王道の世」を実現するために協力する展開もある。風魔小太郎とは、幼少時代の「契約」で結ばれており、特殊な主従関係になっている。ちなみに幼少時代の彼は臆病な性格で一人称が「僕」だった。『4』では上杉の小田原侵攻にて和議の条件として三郎を人質に出したことを悔いているような描写がある。 史実では信玄の死よりも2年前である元亀2年(1571年)に亡くなっているが、『3』や『4』の無双演武を始め殆どのストーリーモードでは小田原征伐(1590年)あたりまで存命している設定となっていることが多い。最も『3猛将伝』における風魔小太郎の章や『Chronicle2nd』における北条の章、『真田丸』等忠実通りに亡くなっているシナリオも少なからず存在している。 『OROCHI3』では、担当声優の石塚運昇の死去を受け、台詞は江原正士が担当している。 竹中半兵衛 声:庄司宇芽香 / 通り名:知らぬ顔の策士 武器:羅針盤 →鼓(5)俊 賢 / アクションタイプ:特殊技→神速攻撃(『4』以降) 身長:160cm 美濃の戦国大名斎藤家の家臣であり、後に秀吉に仕える天才軍師。「知らぬ顔の半兵衛」として名を知られる。飄々としており、人を食ったような発言が目立つ。容易く敵を術中に嵌めるほどの軍略の持ち主。「楽して勝つ」をモットーに、味方の損害が極力出ない戦法を好み、度々孫子の兵法の言を口ずさむ。小柄なことを指摘されたり子供扱いされると怒る。 少年にしか見えない容貌であるが、史実においては黒田官兵衛より2つ年上であり、それを作中で語っている。また、女性的な容姿はコンプレックスで、そこを指摘されることを嫌っている。 武器は羅針盤をアクション用にデザインした特殊なもの。針や仕込刃を高速回転させ敵を切り刻む攻撃が基本だが、ヨーヨーを操るように羅針盤を周囲に振り回したり、ヘリコプターのように羅針盤の針を高速回転させ空を飛ぶなどのアクションも見せる。 面倒くさがりで「寝て暮らせる世」を理想としているが、その裏には自身の余命の少なさに生き急ぐ部分もある。戦友の黒田官兵衛とはウマが合うらしく、官兵衛の冷たい態度も気にせず対等に接する。同郷の濃姫のことは慕っており、彼女のことを案じ気に掛けている。しかし、その夫である信長のことは思想が合わず非常に嫌っている。『3Empires』では信長を妄信し己の感情を抑える蘭丸を心配し、同じように蘭丸を気遣う利家と友情を築いてゆく。『5』 デザインに大きな変化は無いが、物腰が柔らかくどこか温和な印象を受ける性格に変わり、一人称も「僕」に変わった。 毛利元就 声:石川英郎 / 通り名:稀代の謀将 武器:矢手甲→弓 和 識 / アクションタイプ:特殊技 身長:178cm 安芸の戦国大名毛利家の当主。穏やかな外見と性格の持ち主だが、策略家としての才に優れており、戦や政治において甘さは見せない。また、過去の歴史によく学ぶ謙虚さも持ち合わせた人格者。歴史家になる夢を持つ一方、文才には欠けるようで自身が記した歴史書を誾千代に「冗長な上につまらない」と酷評されている。 「三本の矢」が装着された、クロスボウを髣髴とさせる矢手甲が武器。振るうごとに同時に三本の矢を放ち攻撃する。 現在PC化している無双武将達(史実の生年が判明している者達)の中では最も生年が早く、唯一の15世紀(1400年代)生まれ。『3』ではほうれい線が出ている程度で若々しい容姿だったが、『4』では息子が登場したためか顎髭を蓄え、白髪となり年齢相応の姿となった。年下の人間に軽んじられると、「若者は年長者に対する礼儀を知らない」と嘆くなど、自身を年寄り扱いする節がある。 毛利家を大大名に成長させた後、自らを死んだことにして隠居、歴史家の卵として余生を過ごしていたが、織田家の中国侵攻の際に家臣に引っ張り出される形で当主に復帰。その際、現当主の毛利輝元らからは「大殿」と呼ばれる。当初は対立していた立花家と手を結び、天下の一人一人が心を合わせ天下を支える「百万一心」の世をつくるため、自身も高く評価する織田信長と敵対する。信長のことは「英傑」として認めているが、「英雄による独裁は良い結果を生まない」とも考えている。『3猛将伝』の阿国のシナリオでは、彼女に誘われて後の世の歴史を知ることとなる。『3Empires』では史実寄りのストーリーとなっており、三本の矢の訓辞、両川乗っ取りや陶や尼子との戦いにおける謀略、その中で苦悩する元就の姿が描かれた。『chronicle2nd』では会話イベントのみであるものの元就の半生の描写が増加している。『4』では、息子の小早川隆景と共に竹中半兵衛、黒田官兵衛の中国侵攻に対抗することになる。厳島の戦いの際、長年の友人だった弘中隆包を討ってしまった事を悔やんでおり、「敵同士であっても認め合える友人」が息子に現れる事を願っている。 史実では北条氏康と同じく元亀2年(1571年)に亡くなっているが、概ね本能寺の変(1582年)前後まで存命している設定となっている。『5』 輝元も登場した為か更に老齢化が進んだ。穏やかさは失われ謀将らしい冷徹で老獪な性格に変わった。一人称も「わし」。尼子との戦いで何度も立ち向かってくる鹿介に興味を持つ。
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