櫓とは? わかりやすく解説

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や‐ぐら【×櫓/矢倉】

読み方:やぐら

武器入れておく倉庫矢の倉兵庫

城門城壁の上つくった一段高建物敵状偵察射撃のための高楼

木材鉄骨などを用いて組み立てた高い構築物。「火の見—」

祭礼盆踊りなどで、一段高つくって太鼓や笛を演奏したり、歌をうたったりする構造物

歌舞伎・人形浄瑠璃などの劇場で、官許標識として正面入り口の上造られ構造物三方に幕を張り、5本の毛槍横たえ梵天(ぼんてん)を立てる。

相撲場で、太鼓を打つための高い場所

炬燵(こたつ)の、布団掛けるための四角炬燵櫓

戦国時代から近世軍船敷設され展望台大船船首中央船尾の3か所に設けた安宅船(あたけぶね)や関船などの大型軍船は総櫓といい、船首から船尾まで通す独特の形式発達したまた、荷船船体後半設け屋形のこと。

櫓投げ」の略。

矢倉囲い」の略。


ろ【×櫓】

読み方:ろ

人名用漢字] [音]ロ(漢) [訓]やぐら

船を操る太い棒。ろ。「櫓拍子

物見やぐら。「櫓上」


ろ【×櫓/×艪】

読み方:ろ

和船をこぎ進め用具の一。ふつうをかく脚部と手で握る腕部とを、への字形継いである。脚部にあけた入れ子の穴を、船尾取り付けた櫓杭(ろぐい)にはめて支点とし、腕部につけた櫓杆(ろづく)とよぶ突起船床とを早緒(はやお)で結び、押し引きしてをかき、推進させる。「—をこぐ」

櫓/艪の画像


デリック

読み方でりっく
【英】: derrick, drilling mast
同義語: ドリリング・マスト  櫓  

ドリリング・リグ構成する象徴的要素。櫓{やぐら}。鋼製古く木製)の部材より成りそのなかでドリル・パイプケーシングなどの揚げ降ろしが行われる。近代的な大型ドリリング・リグ場合、デリックは 1.5 百万ポンド上ものつり荷重に耐えるべく設計されている。高さは約 42m 。デリックとは元来、スタンダード・デリックのことを称しマスト区別する用語として用いられていたが、今日ではそれらを総称して使われることが多い。前者はいくつかのセクションクレーンあるいは他の手段で下から順次積み上げて組み立て方式であるのに対し後者は既に組み立てて地上であるいは車載水平になっているものを、油圧あるいはドローワークス直立させるという簡便な方式である。したがってマスト場合地理的条件などが許せば次の掘削地点までの移動に際して、やぐらを解体することなく運搬できるという大きな利点がある。

ドリリング・マスト


読み方:ヤグラ(yagura)

(1)矢・武器を納めておく倉。兵庫
(2)室町時代以降軍船上に設けられ攻防用の構築物

別名 矢倉


作者鈴木光司

収載図書アイズ
出版社新潮社
刊行年月2005.5

収載図書アイズ
出版社新潮社
刊行年月2008.1
シリーズ名新潮文庫


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/26 02:14 UTC 版)

(やぐら)とは日本古代よりの構造物・建造物、または構造などの呼称。矢倉矢蔵兵庫などの字も当てられる。


  1. ^ 西ヶ谷恭弘編著『城郭の見方・調べ方ハンドブック』東京堂出版 2008年


「櫓」の続きの解説一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 15:53 UTC 版)

江戸城」の記事における「櫓」の解説

三重櫓6棟、二重櫓10棟、平櫓4棟多門櫓26江戸城幾度にも渡る火災によって焼失し現存する伏見櫓富士見櫓・巽櫓なども大正期関東大震災の際に損壊した後、解体して復元されたものであるため、櫓の構造など考察するにあたっては、明治初頭撮影され写真絵図指図文献などが用いられている。 幕末まで現存していた二之丸の蓮池三重櫓、蓮池二重櫓の二棟は明治初年接続する箪笥多聞櫓火災延焼し焼失した江戸城の櫓は櫓門含め白漆喰塗籠壁(寛永度天守除く)に、幕紋の足利二つ引現す2本の長押形を施し破風妻壁には銅板青海波模様張っていた。初重に出張設けて石落としとしているものが多い。これらの特徴一部は、幕府関与した二条城小田原城などの城郭にも施された。 初重平面6間×7間か7間×8間を標準的な規模として、大坂城名古屋城にも同様に用いた1871年明治4年)に記された『観古図説』には、二重櫓の初重平規模最小で4間四方書院二重櫓)、最大で8間×9間(乾二重櫓)、三重櫓は6間×7間から8間×7間のものが記されている。 多聞櫓嘗て本丸二ノ丸の殆どを囲っていたが、時代を経るごとに本丸西側では塀へと置き換わっていった伏見櫓2019年5月4日撮影多聞櫓伏見櫓挟んだ反対側にもある) 富士見櫓(2019年5月4日撮影本丸富士見多聞櫓

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 01:14 UTC 版)

熊本城」の記事における「櫓」の解説

建物は、漆喰壁に柿渋塗り下見板張りの黒い外観特徴である。天守以外の櫓や門の屋根には反り少なく破風には直線かむくりが付けられている。多重櫓はすべて望楼型である。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 15:16 UTC 版)

広島城」の記事における「櫓」の解説

左から、表御門・平櫓・多聞櫓太鼓櫓外郭櫓台跡。 「櫓 (城郭)」も参照 藩政時代における広島城特徴として、広さ90万平メートル広大な城域取り囲むように88基の櫓が置かれたことが挙げられる。『広島藩覚書帖』による各曲輪の櫓基数は、本丸23基、二の丸5基、三の丸17基、外郭43基。上記通り特に西側増強し本川旧太田川)に沿って11基もの櫓が二重建てられその間を塀で結ばれている。 1624年寛永元年)の地震1854年嘉永7年安政南海地震の際に、櫓が崩れた記録残っている。 明治以降になりこれらは取り壊されたことと、被爆により、江戸時代以前から現存する櫓は存在していない。ほとんどの櫓の位置は現在不明であるが、近年の発掘調査によりいくつか判明している。 二の丸の平櫓・多聞櫓太鼓櫓および表御門は、1989年平成元年)から行われた改修の際に再建されたものである施工砂原組。これらはつながっており、全部の櫓内部見学できる城址公園以外で櫓の位置がわかるものとして、本川左岸側空鞘橋東詰南側にある「外郭櫓台跡」の捨石遺構がある。1979年広島県教育委員会発掘調査し、刻印入った石垣発見されている。 平櫓・多聞櫓太鼓櫓御門 平櫓内部

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発音(?)



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