アレルギー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 03:51 UTC 版)
アレルギー疾患の検査
アレルギー疾患を調べるための検査としては血清TARC、アレルゲン特異IgE(RAST)、プリックテスト、経口誘発試験、リンパ球幼若化試験やリンパ球刺激試験、パッチテストなどが知られている。
TARCは病勢を反映して変動するため、重症度判定や治療効果判定に用いられることもある。プリックテストやRASTはI型アレルギーに対する試験であり、それ以外の機序で起こるアレルギーである、接触性皮膚炎、薬剤熱、血小板減少症、スティーブンジョンソン症候群などでは全く役に立たない。さらにRASTは陽性であっても臨床的な症状と一致しないことが多いため注意が必要である(関係のない項目のRASTを行うと逆に混乱する)。
リンパ球幼若化試験(LTT)やリンパ球刺激試験(LST)は主に薬物アレルギーを調べるための試験でありI型アレルギー以外の機序の場合も有効である。
パッチテストはIV型アレルギーを調べるための検査である。染髪の際に行うのが最も有名である。
脚注
参考文献
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岡田正人『レジデントのためのアレルギー疾患診療マニュアル』医学書院 ISBN 4-260-00145-0
関連項目
- 免疫学 - 分子生物学 - 生化学
- セリアック病
- 慢性活動性EBウイルス感染症
- 医療識別票 - アレルギーや病歴、服用中の薬などの情報を伝えるタグ
- アトピービジネス - アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患の患者をターゲットとした悪徳商法
- 仮性アレルギー ‐ ヒスタミンなどのアレルギーを発症させた際に過剰分泌される化学伝達物質を過剰摂取した場合に起きるアレルギー類似症状。直接アレルギーの化学伝達物質を摂取するため、アレルゲン耐性に関係なく過剰摂取した人全員にアレルギーと同様の症状が現れる。仮性アレルギーを起こす物質は、仮性アレルゲンという。
- 交差反応性 - クラゲに刺されまくると納豆アレルギーに、ダニなどに噛まれるとAlpha-gal アレルギー(肉アレルギー)になりやすい。
- 衛生仮説 - 幼少期における特定の微生物(例えば腸内細菌叢や蠕虫など)への曝露が免疫系の発達につながり、結果としてアレルギー性疾患から身を守るという仮説。
- 食品不耐性 ‐ アレルギーと同じ食物有害反応。
- アレルゲン特異IgE
外部リンク
- ^ “アレルギー疾患およびアトピー性疾患の概要 - 12. 免疫学;アレルギー疾患”. MSDマニュアル プロフェッショナル版. 2023年7月9日閲覧。
- ^ 多田富雄、萩原清文『好きになる免疫学』講談社、2001年、81頁。
- ^ “Yes, it's possible for cats to be allergic to humans – and each other” (英語). www.sciencefocus.com. 2024年2月23日閲覧。
- ^ “Japanese Journal of Allergology”. 社団法人 日本アレルギー学会. 2017年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/sukoyaka/column/202208_1/#:~:text=50%E5%B9%B4%E5%89%8D%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AF,%E9%80%B8%E8%A9%B1%E3%81%8C%E4%BC%9D%E3%82%8F%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
- ^ https://toyokeizai.net/articles/-/169816
- ^ 平成22年度リウマチ・アレルギー相談員養成研修会テキスト 第1章 アレルギー総論 厚生労働省
- ^ 斎藤博久 (2005). “アレルギー用語の世界統一案解説”. 小児科診療 68 (8): 1379-1383 .
アレルギーと同じ種類の言葉
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