アレルギー
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アレルギー | |
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アレルギー疾患のひとつ、蕁麻疹の様子。 | |
分類および外部参照情報 | |
ICD-10 | T78.4 |
ICD-9-CM | 995.3 |
DiseasesDB | 33481 |
MedlinePlus | 000812 |
eMedicine | med/1101 |
MeSH | D006967 |
GeneReviews |
アレルギーが起こる原因は解明されていないが、生活環境のほか、抗原に対する過剰な曝露、遺伝などが原因ではないかと考えられている。アレルギーを引き起こす環境由来抗原を特にアレルゲンと呼ぶ。ハウスダスト、ダニ、花粉、米、小麦、酵母、ゼラチンなど、実に様々なものがアレルゲンとなる。
喘息をはじめとするアレルギーの治療に関して、欧米の医師と日本の医師との認識の違いの大きさを指摘し、改善可能な点が多々残されていると主張する医師もいる[2]。
アレルギー疾患と自己免疫疾患
自己免疫疾患はアレルギーと異なり、自己の持つ抗原に対して免疫反応が起こる疾患である。内因性のアレルゲンによるアレルギー反応が病態となっている点が異なるが、その機序は同一である。
- アレルギー疾患
- 外部からの抗原に対し、免疫反応が起こる疾患。ただしその抗原は通常生活で曝露される量では無害であることが多く(たとえば春先の花粉そのものが毒性を持っているわけではない)、不必要に不快な結果をもたらす免疫応答が起こっているといえる。アレルギー性疾患とも言う。
- 代表的な疾患としては アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)、アレルギー性結膜炎、 アレルギー性胃腸炎、気管支喘息、小児喘息、食物アレルギー、薬物アレルギー、蕁麻疹があげられる。また、最近になって柑橘類の匂いや、ガムなどの香料の匂い程度で喘息、顔面紅潮などの1型アレルギー症状を示す病態が注目されている。
- 自己免疫疾患
- 自己の体を構成する物質を抗原として、免疫反応が起こる疾患。特定の臓器や部位の障害、炎症をもたらしたり、全身性の症状を呈する場合がある。
- 代表的な疾患としては関節リウマチといった膠原病や円形脱毛症があげられる。
歴史
医学の父と呼ばれるヒポクラテスが「牛乳が嘔吐、下痢、じんま疹を起こす」という言葉を残し、食物アレルギーついて記述がある[3]。
戦後にアレルギーが増加した理由は工業化の大気汚染や人工的なスギの植林も影響している[4]。
最近[いつ?]では先進国で患者が急増しており、日本における診療科目・標榜科のひとつとしてアレルギーを専門とするアレルギー科がある。
- ^ 多田富雄、萩原清文『好きになる免疫学』講談社、2001年、81頁。
- ^ “Japanese Journal of Allergology”. 社団法人 日本アレルギー学会. 2017年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/sukoyaka/column/202208_1/#:~:text=50%E5%B9%B4%E5%89%8D%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AF,%E9%80%B8%E8%A9%B1%E3%81%8C%E4%BC%9D%E3%82%8F%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
- ^ https://toyokeizai.net/articles/-/169816
- ^ 平成22年度リウマチ・アレルギー相談員養成研修会テキスト 第1章 アレルギー総論 厚生労働省
- ^ 斎藤博久 (2005). “アレルギー用語の世界統一案解説”. 小児科診療 68 (8): 1379-1383 .
- ^ アレルギー疾患・喘息発症に関わるサイトカイン支配 (PDF) 国立成育医療センター
- ^ エンドトキシンの抗アレルギー作用経路を特定 国立成育医療センター
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