勝納ふ頭会場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 12:33 UTC 版)
テーマ館「オタルステージ」 - ルイジ・コラーニがデザイン。約3億5千万円をかけ、幅48m・奥行40m・開口時高さ27m・水量200トンの二枚貝を模したデザインで内側下部に博覧会のシンボルマークや花のオブジェ、重量140トンの自動開閉する貝の裏に縦36m・横21mのミラーをあしらい、噴水ノズル500本とストロボ60灯を設置し10分間の水と光のショーを展開、潮騒や海鳥の声やテーマソングを流しながら港町小樽に生きる喜びや明るい未来への決意を表現する。 サブテーマ館「’84おたるコネクション」 - 市章の六花を中心に道産カラマツ材を用いた三角屋根のパビリオン6棟の構成で小樽市と関わりのある地域を紹介する。オタルヒストリーロード - 小樽の歴史・文化をマルチスライドで紹介する。 ルートオタル - 利尻・礼文・稚内、新潟・舞鶴・敦賀といった日本海航路で繋がる都市を紹介、目玉として利尻町からタラ漁に用いられた川崎船模型を展示。閉幕後は小樽市内の西條木材産業(現・西條産業)が2棟を買取りニュージーランドレストラン・物産館として再利用された。 ルート・シリベシ - 後志圏の観光物産を紹介する。 ルート・ホッポーケン - 北方圏諸国の紹介やスウェーデンの住空間の展示を実施。 ルート・ナホトカ - 姉妹都市ナホトカ市を動物はく製20点などで紹介。 ルート・ダニーデン - 姉妹都市ダニーデン市10数社の企業参加による産業紹介。 サントリープラザ ルイジ・コラーニ広場 - ルイージ・コラーニのデザインしたオブジェや自動車等計25点を展示。 サントリー館 - 「21世紀の飲食文化」をテーマに、ビール樽とボトルの外壁とともにサントリーの魅力を展示し、生ビール等を販売するペンギンレストランやキャラクターショップも併設する。 雪印館 - 帆船「雪印号」をイメージし外部にアスレチックと館内に帆船の歴史展示を展開、後部にテント式のレストランも併設。 コミュニケーション館 - 放送衛星ゆり2号a模型やINS、文字多重放送、ケーブルテレビ、コンピューターなど最先端の情報通信技術を展示、本博覧会最大規模のパビリオン。NEC「NECパソコンプラザ」 - 9面マルチビデオによるゲームやパソコン体験、CATV等の技術を紹介。 松下電器 - 双方向CATVホテルフロントシステムを紹介。 NHK「NHKふれあいスタジオ」 - ニュースキャスター体験や記念写真コーナーを設置。 藤倉電線 - 21世紀の通信に欠かせない光ファイバーケーブルを紹介。 日本アマチュア無線小樽7.1クラブ - JA8YMSのコールサインで無線交信を実施。 くつろぎコーナー - 北海道新聞・道新スポーツ・北海道文化放送・FM北海道合同の休憩所。UHBテレビ・FM北海道ラジオの放映、北海道新聞のCTSシステム「DIPPER」の紹介、北海道新聞・道新スポーツの紙面掲示や報道写真展を実施。 北海道郵政局 - 「未来にとどけ、まごころメッセージ」をテーマにテレトピア構想やふるさと小包の紹介、世界の貯金箱展、北海道の切手と原画展、原辰徳やタモリなど著名人20名のメッセージを聞いて手紙を出す「スターへの手紙コーナー」等多彩な企画で現在と未来の郵政事業を紹介する。郵趣相談コーナー、郵便貯金会館紹介も実施。この他パンダのスタンプロボット、郵便番号自動読み取り機実演、血圧測定を始めとした体力測定、暑中見舞いはがき版画制作体験、宇宙通信衛星ETS-V、貯金・保険・年金の働き、小樽郵便局臨時出張所、鰊御殿ミニチュアを載せた郵便ポストも展開。 国際電信電話 - 世界各国の風景や人物写真による世界との繋がりを表した展示を内部に収めた直径3m・高さ6mのインテルサット衛星模型を中心に、衛星模型周囲に立体映像3Dスコープや小樽と世界各国の都市時刻を記録するワールドタイムスタンプ、国際自動ダイヤル通信のシミュレーション装置などを展開。 東芝 - コンピューターによるホームコントロールシステムやキャプテンシステム等生活に身近な近未来の技術を提案する。 日本アイ・ビー・エム - 漢字の誕生など文字のルーツに迫る「漢字とあそぼうゲームステージ」等を展開。またパソコンやワープロなどの最新技術を用いた情報紙「小樽電字瓦版」の編集室も設けられ、毎日の博覧会の出来事や北海道新聞から配信されたニュースなどを記し午後に編集・印刷し翌朝に各パビリオンへの配布や入場者向けに総合案内所・コミュニケーション館内にも用意を行い1日計3千部が発行された。 富士通 - 紙飛行機設計システムなど未来のコミュニケーションを紹介。 日本電信電話公社「INSポート」 - 直径10m・高さ5mの半円球カプセルを用いたスライドによるINSの紹介、カプセル周辺にテレビ電話・テレビ望遠鏡・コンピューター遊びを配置し未来の情報システムを体感させ、会場内の移動式衛星通信局から通信衛星さくら2号aを介し札幌北報話局と繋いでのファクシミリ通信も実演する。カプセル内では「鉄腕アトムのINS物語」を上映、テレビ会議システムなども展示。 エレクトロニクスワールド - 不二越の高さ2.5m・長さ4mジャンボ獅子舞等、音や電気や光など不思議な科学の世界をわかりやすく紹介し明日の豊かな暮らしを創造するエレクトロニクス技術を紹介する。 新交通博物館 - 陸・海・空・宇宙に渡る北海道の未来交通システムを体験展示を交え紹介する。明日の北海道の交通網 - 未来の北海道の交通網を電飾を用い表現、川崎重工業のKV-107IIヘリコプター模型を設置。 日産自動車 - スカイラインシルエット等実車展示やPRパネルを展示。 日本国有鉄道「FRONTIER STATION」 - 弁慶号・C62・新幹線等の明治時代から現代に至る列車を模型や写真で紹介する他青函トンネル掘削現場や未来の都市間鉄道の模型やイラストによる紹介も行う。博覧会記念国鉄入場券の販売も実施。 新日本海フェリー - フェリー写真の大型パネルやSHKラインの航路図電光パネル等を展示。 全日空「ルイジ・コラーニの世界」 - 未来の交通機関を自然の形に近づけたルイジ・コラーニの作品を展示。このうちサメと飛行機をイメージした「フライングシャーク」が閉幕後、小樽市水道局中央下水終末処理場に設置されている。 くらしの百科館 - 21世紀の暮らしを支えるエネルギー・食糧・ファッション等を紹介し、ソーラーシステム・食文化の将来像・地場産業紹介といった生活に身近な話題も取り上げた。ニッカウヰスキー「マイルドニッカワールド」 - マイルドニッカのTVCMに登場したロボットや製品ショーケース等を展示。 ミズノ - スポーツクイズなどで新しい時代のスポーツ感覚を表現する。 ほくさん「AQUA21」 - ルイジ・コラーニがデザインした衛生機器等を展示。 ホクレン「メロディーランド」 - 遠足前夜の台所で炊飯器・冷蔵庫・野菜・卵・パン・ガスレンジ・やかん等が競って歌い踊るコンピュータと空気圧制御による8分間の人形劇「キッチンミュージカル」を上演、歌は友竹正則・淀かおるを起用。閉幕後はルスツ高原に移設。 大高酵素 - 健康食品を一同に集めた展示。 北海道電力「ほくでんサークルビジョン」 - 映像ゾーンでは9面マルチスクリーン映像で北海道やアフリカの自然や動物の映像を上映し、展示・体験ゾーンでは小樽の風物や人物の組写真、パソコン5台によるエネルギークイズ、原子力発電の現状紹介を展開。 合同酒精 - ボトルを用いたシンボルモニュメントや製品展示を展開。 北海道ガス「北ガスガリバーランド」 - バルーンロボットやTVカメラ体験コーナーを展開。 カネイ小川「おもちゃランド」 - タカラ、トミー、レゴの玩具を紹介。 小樽関連企業コーナー - 日本農産工業、北海道水道機材、北海道林屋製茶、旭商、光合金製作所が出展。 サッポロビール直営レストラン「ライオン」 - 工場直送の生ビールや魚介類、和洋中の料理等新鮮な本場の味を提供するテント式のレストラン。 三菱サイエンスプラザ - スペースシンクロビジョン、人間ジャイロ等立体的な展示を中心に体験する科学の世界を楽しく紹介する。三菱自動車のスタリオン4WDラリー仕様とミニキャブバン、キリンワールドレストラン、スタンプロボットも設置。 お祭り広場 - 鉄骨造縦40m・横30m・高さ10mのステージと客席1000席を設ける。テレビ番組収録や芸能人ステージ、地元団体や郷土芸能等計350団体が出演。 ポートバザール - 小樽市内の商社61店による物販。シー・アベニュー(海洋通り)、ハーバー・アベニュー(港通り)、ピア・アベニュー(ふ頭通り)、ビーチ・アベニュー(海岸通り)、オーシャン・アベニュー(大洋通り)、ベイ・アベニュー(入江通り)、フィッシュ・アベニュー(魚通り)、キャナル・アベニュー(運河通り)の8区画に分けて展開されシー・アベニューにはセルフサービス式のレストコーナーを設けた。 プレイランド - 北海道初のスタンディングコースターや観覧車などを設置。札幌市のエイト・レジャー物産が運営。スタンディングコースター(全長450m・最高時速75km・定員20名 東娯製) シーパニック(東娯製) 大観覧車(高さ50m、ゴンドラ36基・泉陽興業製) スーパースイング バイキング「グレートポセイドン」(32人乗り・泉陽興業製) クレージーホープ(明昌特殊産業製) ジェットスター モンスター(明昌特殊産業製) スリラー館 ミラーハウス バッテリーカー ミニ鉄道「銀河鉄道」 プレーランド フアフアトランポリン カーニバルコーナー フアフア惑星 ゴーカート(明昌特殊産業製) ツイスター(明昌特殊産業製) ダイノラマ360(明昌特殊産業製) 閉幕後は大観覧車・グレートポセイドン・スーパースイングが夕張市の石炭の歴史村、スタンディングコースターがルスツ高原カントリーランドに移設。 メインゲート - 全長170m。事務局 会議室 警察官詰所 警備センター バスロータリー サブゲート(会場東側) 総合案内所 サービスセンター 海上タクシー乗り場 レストプラザ 駐車場一般車:北ブロック1210台・南1687台・西148台 関係者用:Aブロック200台、Bブロック65台 VIP用:20台 東駐車場(主にバス・大型車用):バス130台、普通車253台
※この「勝納ふ頭会場」の解説は、「'84小樽博覧会」の解説の一部です。
「勝納ふ頭会場」を含む「'84小樽博覧会」の記事については、「'84小樽博覧会」の概要を参照ください。
- 勝納ふ頭会場のページへのリンク