デフォルト機体およびアレンジ機体
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「超鋼戦紀キカイオー」の記事における「デフォルト機体およびアレンジ機体」の解説
キカイオー / 『鋼鉄巨神 キカイオー』 パイロット:轟ジュンペイ(とどろき -) 声 - 遠近孝一 本作のメインを飾る無変形の人型スーパーロボット。ストーリー毎に細かい違いはあるものの、主にジュンペイの父・轟守(- マモル)と祖父・轟源三(- ゲンゾウ)の二人が制作に関わっている。 オリハルコン合金という非常に硬い金属とキカイオーのエネルギー源「超次元機関」により、物理法則が通用しない空間を作り出すためさらに頑丈さが増している。 設定上は相手が超次元機関に対する対抗手段を持たないとキカイオーを破壊することは不可能なため、源三の弁通り、ほとんど無敵のスーパーロボット。 そのため、キカイオーが大きく関わるストーリーではゴルディバス軍の唯一の脅威とされている。 各種格闘攻撃のほか、腕を飛ばすパンチ、胸部から放射する熱光線、口から放射する竜巻などの武器を使う。 ファイナルアタックは背部のウィングが合体変形した武器・覇王剣を持って繰り出す「覇王剣・覇王雷鳴斬(「覇王雷鳴斬」とも)」。 パイロットのジュンペイは私立富士美学園に通う16歳の高校生。サオリという幼なじみがいる。正義感の強い熱血漢で、他のシナリオで脇役として登場する場合もほぼ同様の性格だが、ボロン編ではポリンに振り回されサオリに誤解される女運の悪い「特異点」という役割かつポリンと同じく物語の中心人物となっている。キカイオー編 ストーリー - ジュンペイの町が突如謎のロボットに襲われ、祖父の轟源三博士が深手を負う。敵の狙いは轟博士がかつてジュンペイの父・守と地下工場で密かに開発していた無敵のロボット・キカイオーであり、祖父は最期の力でジュンペイにそれを託す。ジュンペイはキカイオーを操り、地球征服を狙うゴルディバス軍団の打倒を誓う。本作のシナリオ全編の中でも王道を行くストーリーとなっている。このキカイオー編のみ途中のシナリオ分岐条件が複雑になっており、多くの分岐ルートが絡み合い、最終的に3種類のエンディングへ派生する。 また、第一話と特定ルートの第四話と第五話でバトル勝利時のタイムの末尾が7だとラファーガが乱入する追加シナリオがある。乱入シナリオはストーリー上で条件を満たした時に一度だけ発生する。 ディクセン / 型番:FX-004S / 『特務機兵 ディクセン』 パイロット:ナカト・ファーランド / ハルマ・フロックハート 声 - 中原茂 / 鷹森淑乃 無変形の人型リアルロボット。光線銃や光剣、随伴する3機のビーム砲装備の無人機「A-サテライト」などを用いて戦う。ファイナルアタックは「ファイナルシュート」。 パイロットの一人、ナカトは16歳の元SHTO軍訓練生だったが、脱走し敵である連合軍側に所属する。もう一人のパイロットのハルマはバトルスクールの生徒の天才少女。ストーリーモードは、パイロットがナカトかハルマの選択により、設定やシナリオ展開が全く異なるものになる。 他ストーリーで登場するディクセンは名無しパイロット以外はほぼ全てナカトが担当することになる。ハルマはポリンの分岐ルートでしか登場しない。ディクセン・ナカト編 ストーリー - SHTO軍訓練生だったナカトはある日、軍の極秘最新兵器ディクセンを持ち出し軍を脱走。追っ手から逃れ、敵である連合軍の練習艦ノーザンライツに拾われる。ナカトの正体は戦争を起こした張本人であるSHTO軍の首相の息子であり、彼は父に敵対して連合軍の兵士となる。分岐ルートも含め、他のシナリオではラストボスとなるゴルディバスが登場しない。また、敵パイロットのイェールとシャドーレッドの設定が他シナリオと大きく異なる。 ディクセン・ハルマ編 ストーリー - 軍事教育機関バトルスクールで日々戦闘シミュレータによる訓練を重ねる、類まれな戦闘適性を持つ天才少女ハルマ。外宇宙からの脅威・自動機械群に対抗するため、ハルマは戦いに駆り出される。このシナリオのみ分岐ルートが存在せず、ストーリーは1通りのみ。また、彼女の敵は全てシミュレータまたは自動機械のため、敵パイロットが乗っていない。 ディクセン エクスペリメント / 型番:FX-004EX パイロット:シャドーレッド 声 - 池田秀一 ディクセン編に敵として登場し、追加キャラクターとしてプレイヤーも使用可能(ストーリーモード不可)。カラーリングだけでなく、頭部のデザインが若干異なり(カメラがゴーグル状から「眼」に変更されている)、武器のリーチや威力、ジャンプ等の機動力が強化されており、ディクセンの上位互換となっている。 この他、一部のシナリオに敵として登場する一般兵用のディクセン量産型(DX-001A)は、カラーリングが緑色で、戦闘中にパイロットが表示されないこととサテライトが無い点を除き、通常のものと性能は同じ。ハルマ編ではデモでライードがこの量産型に搭乗しているが、使用はできない。 パルシオン / 『戦え! パルシオン』 パイロット:カイ / ケイ 声 - 子安武人 / 長沢美樹 ガイナン星人が創り出した半生物半機械の巨大な生体鎧。携帯電話のようなアイテムで召喚し、同化して操作する。 「宇宙空手」など格闘攻撃がメインだが、トゲの付いた光輪を投げ付けたり、交差した手から光線を出したりする。追い討ち攻撃では倒れた相手を食っているようにも見える。ファイナルアタックは「オーバー・ザ・ギャラクシー」。設定上は他にも同型または類似の「鎧」が存在し、パルシオンは名匠の作で、それらの中でも特に優れた性能を有している。 パイロットのカイ(男性)とケイ(女性)はどちらも23歳の地球防衛軍BIT隊員(登場するのは片方のみ)。ただし、カイは過去の記憶を失っているが、ケイは自分が宇宙人であることを自ら隠して地球人として生きているという違いがある。ストーリーモードは、パイロットがカイとケイのどちらでも基本設定はほぼ同じだが、分岐シナリオでそれぞれ異なる展開になる。 他のシナリオでは、ツインザムV編とラファーガ編でパルシオンそのものが宇宙人として登場する(こちらのパイロットはカイだが顔出しはしていない)。ボロン編ではケイが愛の伝導者としてジュンペイの前に現れる。パルシオン編 共通ストーリー - 地球が謎の巨大獣に襲われ地球防衛軍BITが出動。激しい戦闘の中、BIT隊員である主人公は逃げ遅れた少年ゴローを助けに向かうが、そこへ敵が襲いかかる。絶体絶命かと思われたその時、光と共に謎の巨人パルシオンが現れた。二人とも、ディアナ17との戦いでストーリーの分岐が発生する。 カイ編 - 不確かな記憶のままパルシオンの力で戦うカイ。しかし記憶を取り戻し、元はゴルディバス軍団の戦士カイネス・パルシオンであったが、記憶を失う前に戦った地球の守護者ディアナ17が最後の力を振り絞ってパルシオンの力を封印し、地球人の心を持って生かされていたことを思い出す。分岐によってはかつての悪の心を取り戻し後述のダークパルシオンとなる。 ケイ編 - 地球人として平穏に生きるため、二度とパルシオンの力を使わないと誓ったはずの宇宙人ケイラム。いずれ地球を去らなければならないことを覚悟しながら、彼女はパルシオンの封印を解いて戦い続ける。分岐シナリオでは過去の地球意思トレムノンと対決する。 ダークパルシオン パイロット:悪の心に目覚めたカイ 声 - 子安武人 追加キャラクターとして使用可能(ストーリーモード不可)。カラーリングが異なる以外、性能はほぼ同じ。ストーリーモードでは、通常のパルシオンでのカイ編の分岐シナリオで一時的にカイの機体がこの姿に変化する。ストーリーモードでパルシオンから一時的に変化する場合と、直接ダークパルシオンを使用した場合でロゴに僅かな違いがあり、後者では「パルシオン」としか表示されない。 この他、ストーリーモードでの敵専用機としてシャドウパルシオンも登場するが、こちらは実質的にダークパルシオンのパイロットが表示されない版であり(ロゴも「パルシオン」のみ)、性能面も同等。 ワイズダック / 型番:GZ-56 / 『重装甲陸戦兵器 ワイズダック』 パイロット:ゴンザレス隊 ゴンザレス(声 - 郷里大輔) トーマス(声 - 子安武人) リッキー(声 - 遠近孝一) ヘルマン(声 - 池田秀一) アービン(声 - 中原茂) 5人乗りの歩行戦車。パラシュートミサイルや地雷、クローなど、リアル志向の実弾系兵器を使用する。ファイナルアタックは「フルメタルハンター」。勝利時のデモには、ランチャーから花火を打ち上げるというパターンもある。 唯一ジャンプが不可能で、ジャンプボタンを押すと代わりに地雷を設置する。 パイロットは5人チームのゴンザレス隊だが、ストーリーモードではゴンザレス隊に補充兵として配属されてきた新兵のアービン・クロフォード二等兵が主人公として描かれる。他の隊員は、隊長である叩き上げ軍人のゴンザレス軍曹を始め、眼鏡を掛けた理論派の操縦兵トーマス伍長、ヘッドギアを付けた乱暴者の砲兵リッキー一等兵、帽子をかぶった無口な通信兵ヘルマン上等兵。ワイズダック編 ストーリー - 最前線で戦争に明け暮れるゴンザレス隊。そこに配属された新兵アービンは戦争の非情な一面を知ることになる。ストーリー展開は戦争映画などを強く意識しており、分岐によってアービンの運命が大きく変わる。第2話で特定の選択肢を選び、第3話で条件を満たすと別ルートに進めるが、その時の結末は悲惨なエンディングである。DC版では該当のエンディングのグラフィックが一部アーケード版から差し替えられている。 ワイズダック オルソロッソ / 型番:GX-56R1 パイロット:シャドーレッド 声 - 池田秀一 追加キャラクターとして使用可能(ストーリーモード不可)。ダッシュ移動などの機動力がアップしている。カラーリングは赤で、機体上部に「ツノ」が追加されている。 ディアナ17(セブンティーン) / 『機鋼天使(アーマードエンジェル) ディアナ17』 パイロット:天宮レイカ(あまみや -) 声 - 根谷美智子 天宮財閥制作の女性型忍者ロボット。攻撃のたびにハートマークが飛び交ったり、決めポーズが多いのが特徴。ファイナルアタックは「ダンシング・エンジェル・レボリューション」。なお発表当時のゲーム雑誌『ゲーメスト』などでは「17」の読みは「セブンティーン」であり「ワンセブン」ではないとの注釈があった。 パイロットのレイカはお嬢様学校の鳳凰学園に通う17歳。天宮財閥令嬢で、普段はお淑やかな性格だが、ディアナ17に乗る際は(ゲーム中で主に見せている)凛々しく激しい性格に変わる。他のシナリオでもほぼ同様に「正義の味方」という立場で登場する。基本的に初めはレイカ自身の正体を隠し、ロボットの名で「人呼んで美と正義の使者、ディアナ17!」という名乗りを上げる。 パルシオン編では、パイロットこそレイカのままだがストーリー中に顔出しせず、ディアナ17本体が地球の守護者「ディアナ」として登場。カイとケイでそれぞれの関係が違うが、どちらもディアナ自身が意思を持った存在であるかのような描き方で、特にカイ編ではパルシオンの力と記憶を封印したり、消滅したカイを地球人として蘇らせるなど、他編のディアナ17には無い神秘的な能力を持っている。ディアナ17編 ストーリー - 美少女ロボット・ディアナ17を操るレイカは、次々と腕のたつロボットたちに戦いを挑み、仲間に加えていく。その目的は地球を狙う魔神大帝の野望を阻止することにあった。分岐シナリオでは彼女のクラスメイトを中心とした話に移行してストーリーが途中で終了し、エンディングは「次回予告」の形式となる。 ラファーガ / 型番:YF-37 / 『Strategic Variable Fighter ラファーガ』 パイロット:サイモン・ハーバード 声 - 子安武人 ファイターモード(ヘリコプター)、スピナーモード、ソルジャーモードの3形態に変形する可変戦闘機。形態により戦い方がそれぞれ異なる。ファイナルアタックは「トランスフォーム・タクティクス」。 パイロットのサイモンはエリート軍人。通常のパイロットはサイモン固定だが、アーケード版のストーリーモードでは敵として通常のラファーガにアムリッタが搭乗することもある。サイモン隊の所属は基本的にSHTO軍だが、他のシナリオで登場する場合はナカトと同じ連合軍扱いになっている場合もある。ラファーガ編 ストーリー - SHTO空軍のエースパイロットであるサイモンはある日、謎の敵機体から一人の少女を救出する。イエールと名乗るその不思議な少女を保護したことにより、彼の周辺で変化が訪れる。第2話で40秒以内にアーマーを破壊されずにストレート勝ち、なおかつファイナルアタックを決めたか否かでストーリーの分岐が発生し、イエールの結末も変わる。 ラファーガアムリッタ(アムリッタ専用機ラファーガ) / 型番:YF-38A パイロット:アムリッタ 声 - 松本梨香 ドリームキャスト版で新たに追加キャラクターとして使用可能(ストーリーモード不可)。DC版ではストーリーモードで敵として登場するアムリッタの搭乗機もこれに変更されている。カラーリングが赤くなっている以外、性能は変わらない。 パイロットのアムリッタはサイモンの部下で、彼に対して密かに想いを寄せており、シナリオ展開によっては遠まわしに告白するもフラれてしまう。またボロン編では八つ当たりを受ける、ディクセン・ナカト編では戦死するなど、どちらかといえば損な役である。ドリームキャスト版ではプレイヤー使用可能なパイロットキャラクターになったため、専用のグラフィックとボイスが追加された。 ツインザムV / 『夢幻合体 ツインザムV』 パイロット:ユメノ大地(- ダイチ)&ユメノ空(- ソラ) 声 - 松本梨香&飯塚雅弓 2機の戦闘機の組み合わせにより、性能が変化する合体ロボ。ツインザム1(ファイヤーフォーメーション)は巨大な斧と熱エネルギー、ツインザム2(プラズマフォーメーション)は巨大なハンマーとプラズマを纏った両手のドリル、ミサイルを駆使して戦う。それぞれの形態へは、ゲージ使用技の「チェンジクロス・ツインザム」を使用することにより、いつでも移行することができる。ファイナルアタックは「ファイヤースラッシャー」(ファイヤーフォーメーション時)と「プラズマドリルインパルス」(プラズマフォーメーション時)。初期の設定では3機に分離・合体する予定だったが、処理が複雑なため見送られた。 パイロットのユメノ姉弟は、弟の大地が10歳、姉の空が11歳の小学生。大地はやんちゃで暴走しがち、空はしっかり者で男勝りな性格で、空は大地をよくいじめている。二人の母親は既に故人。 なお、ツインザムVのストーリーの舞台が夢の世界という都合上、他のストーリーで大地達が登場する場合はツインザムVは現実の存在となっている。ツインザムV編 ストーリー - ユメノ姉弟はある日、ロボットに乗って戦うという全く同じ夢を同時に見る。その日から二人は同じ夢を続けて見るようになり、やがて彼らは夢の世界に取り込まれてしまう。ストーリー開始前にどちらの形態で始めたかによって第1話の冒頭と一部会話、アイキャッチのボイスが変化する。また、どちらの形態で勝利したかで分岐するポイントがあり、第1話で第2話の対戦相手とタイトルが変化し、第4話で大地か空、どちらの夢の世界かというストーリーの分岐(大地編・空編)が発生する。このシナリオでは姉弟を除く他の登場人物たちが全て「夢の世界の住人」となっているのが特徴。 ボロン / 『魔法の国のポリンちゃん』 パイロット:ポリン 声 - こおろぎさとみ 魔法でガラクタから作ったギャグロボット。特大ドリル、鉄球、シャベルに、果ては打ち上げ花火や新幹線までも武器として使う。1ゲージ使用で、ガード不能の自爆技を繰り出すことも可能である。ファイナルアタックの「わくわくボロン劇場」は、相手毎にリアクションが異なる。なお、原材料(ダンプカーやショベルカー、ガスタンク、銭湯の番台と煙突、新幹線、ビルなど)は、戦闘の度に近所から勝手に調達しているという。 操縦者であるポリンちゃん(本名:ポリアルム・ド・ポリンティン)は魔法の国ディルクルム出身の8歳の少女。荒唐無稽で無邪気で、愛のパワーにより無茶を押し通す性格で周りにパニックを撒き散らす。魔法で一時的に17歳の大人の姿に変身することもできる。番組名は唯一機体ではなくパイロット名になっている。他のシナリオではゴルディバス軍団の手先として登場することが多い。ボロン編 ストーリー - 突如、轟ジュンペイの目の前に現れた魔法少女ポリン。ジュンペイが「厄介事を引き付ける特異点」だという理由で、半ば強引に一方的に彼を守るために居候することになる。このシナリオはパロディ色の強いギャグシナリオで、登場するほぼ全てのキャラクターが女性で、分岐ルートに至ってはジュンペイ以外の男性が一切登場しない。ラストボスのゴルディバスは本シナリオでは彼女の「親」であるという設定になっているが、ストーリー分岐によってはその性別さえもポリンの「父」か「母」かに変化する。DC版では一部の過激なシーンが変更された。
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