たる
た・る【垂る】
読み方:たる
[動ラ四]
「あさましう高うのびらかに、先の方少し—・りて」〈源・末摘花〉
「父の命はたくづのの白ひげの上ゆ涙—・り嘆きのたばく」〈万・四四〇八〉
[補説] 中世初期に「垂らす」が用いられるようになり、他動詞としては下二段の「垂る」と併用されるようになった。その影響で自動詞のほうにも変化が生じ、自動詞の四段「垂る」はしだいに用いられなくなった。現代では自動詞としては「垂れる」、他動詞としては「垂れる」と「垂らす」がある。
たる【×樽】
た・る【足る】
たる・だる
たる
方言 | 意味 |
たる | じゅうぶん・満足。「足(た)る」こと。 |
たる
樽
(たる から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/14 09:29 UTC 版)
樽(たる、イタリア語: Botte、フランス語: tonneau、英語: barrel または cask)とは、円筒形の容器の一種。西洋発祥の洋樽と日本発祥の和樽がある[1]。
- ^ a b c d 早川 清「洋樽について」『日本醸造協会雑誌』第77巻第3号、公益財団法人 日本醸造協会、1982年、140-144頁。
- ^ a b c d e 石村 眞一「桶・樽の出現と製作技術に関する進化」『技術と文明』第20巻第1号、日本産業技術史学会、2016年、41-58頁。
- ^ a b c d e “桶と樽”. 一般社団法人 難燃材料研究会. 2024年1月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 大田 伊久雄「ナラ材利用としてのワイン樽の生産と流通に関する研究」『愛媛大学農学部演習林報告』第51号、愛媛大学農学部附属演習林、2012年、1-13頁、CRID 1050564288697533056。
- ^ a b c d e f g h i 辻 謙次「グレーン・ウィスキーの樽貯蔵について」『日本醸造協会雑誌』第86巻第7号、日本醸造協会、1991年、481-486頁、doi:10.6013/jbrewsocjapan1988.86.481。
- ^ a b 鍛治雅信. “かわのはなし(6)”. 東京都立皮革技術センター. 2020年7月6日閲覧。
- ^ サントリー樽ものがたり
- ^ a b c 森本矗「一五世紀後期におけるダラム司教座聖堂 付属修道院のワインの調達と市場」『奈良史学』第8号、奈良大学史学会、1990年、18-58頁、CRID 1572824502459468544。
- ^ a b c 森島宏. “石油天然ガスのトリビア(その2)~ちょっとした疑問、質問にお答えします~”. 独立行政法人 エネルギー・金属鉱物資源機構. 2024年1月27日閲覧。
- ^ “参考資料 7 度量衡換算表”. 千代田精機. 2024年1月27日閲覧。
- ^ a b 神野善治「03 民具の名称について -共通名と基本形態-」『国際常民文化研究叢書6 -民具の名称に関する基礎的研究-[民具名一覧編]』第6巻、神奈川大学 国際常民文化研究機構、2014年3月、19-33頁、CRID 1570572702719709568、hdl:10487/12812。
- ^ “日本における木の文化”. 森林・林業学習館. 2024年1月26日閲覧。
- ^ a b c “「灘」と「樽」. 2019. Magazine KENZUI”. 甲南大学. 2024年1月27日閲覧。
- ^ a b “樽(容器)”, 日本大百科全書(ニッポニカ), 小学館
- ^ “菊正宗酒造:「鏡開き」減少でピンチ、酒だる文化を守れ 職人を育成−−神戸”. 毎日jp (毎日新聞社). (2013年5月29日). オリジナルの2013年7月17日時点におけるアーカイブ。 2013年6月29日閲覧。
- ^ 榎本利明:祝い酒 華を醸す「菰樽」◇産地の兵庫・尼崎で歴史研究、蔵元や酒店訪ね歩く◇『日本経済新聞』朝刊2017年3月2日文化面
- ^ “たる‐にんぎょう〔‐ニンギヤウ〕【×樽人形】”, デジタル大辞泉, 小学館
- ^ “たるにんぎょう【樽人形】”, 大辞林 (3 ed.), 三省堂, (2006)
- ^ “たる‐にんぎょう[:ニンギャウ]【樽人形】”, 日本国語大辞典 (2 ed.), 小学館, (2000)
- ^ a b 門奈 哲也、小野 修一郎「樽生ビール容器及びビール販売システムのLCA」『日本LCA学会研究発表会講演要旨集』、日本LCA学会、2006年。
たる
出典:『Wiktionary』 (2021/12/12 13:19 UTC 版)
動詞: 足る
たる【足る】
活用
関連語
翻訳
動詞: 垂る
たる【垂る】
活用
関連語
翻訳
- 英語: drop
名詞
たる【樽】
関連語
翻訳
動詞:足る
たる【足る】
ラ行四段活用 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
た | ら | り | る | る | れ | れ |
動詞:垂る
たる【垂る】
ラ行四段活用 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
た | ら | り | る | る | れ | れ |
たる【垂る】
ラ行下二段活用 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
た | れ | れ | る | るる | るれ | れよ |
発音
- た↗る
平安時代
- たる↗る
南北朝時代
- た↘る↗る
室町時代以降
- た↘るる
助動詞
たる
栨
椑
樽
「たる」の例文・使い方・用例・文例
- 刑事はその男が有罪だという確たる証拠を握った
- 経済学者は長期にわたる不況がほとんど終わりつつあると言っている
- 君はこのグループのリーダーとして断固たる態度をとるべきだ
- 目の下がたるんでいる
- ビールのたる
- その名前で思い当たることがある
- 彼女は人生の成功者たる運命を持っていた
- ワイン1たる
- 環境問題は社会のあらゆるレベルにわたる
- 惨たんたる失敗,惨敗
- 日本語の「甘え」にあたる英語は何ですか
- 彼らはその島のいたるところを探検した
- その会社は日本市場で確固たる足場を築いた
- 彼は確固たる信念をもっている人だ
- その人がお金を盗んだということを示す確固たる証拠は何もありません
- たるんだ腹
- いたるところでユーモアが光る芝居
- 50セントは半ドルにあたる
- 人生の厳然たる事実
- 彼にそうつらくあたるのはよくない
たると同じ種類の言葉
「たる」に関係したコラム
-
ブレイクアウト(break out)とは、為替レートが一定期間に一定の方向で推移していた状態から逸脱することです。ブレイクアウトの典型的なパターンとしては、FXで為替レートが長期間、上がったり下がった...
- >> 「たる」を含む用語の索引
- たるのページへのリンク