箍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 00:52 UTC 版)
箍(たが)は、桶や樽など結物の部材を固定するための輪をいう。
概要
ヨーロッパで用いられている伝統的な洋樽では、箍にセイヨウハシバミ(ヘーゼルナッツ)の枝が用いられている[1]。
北部パキスタンのシムシャール村の博物館に収蔵されているバター製造用桶の箍には、乾燥していないセイヨウネズの枝が用いられ、加工時に乾燥して縮むことで引き締まる[1]。
日本の伝統的な桶や樽の箍には、竹たが、銅たが、真鍮たがなどがある[2]。江戸時代には、箍屋(たがや)という桶の箍を修理する専門の職人がいた[3]。
画像
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寿司桶の箍
慣用句
- 箍が緩む
- 箍を外す
脚注
- ^ a b 石村 眞一「桶・樽の出現と製作技術に関する進化」『技術と文明』第20巻第1号、日本産業技術史学会、2016年、41-58頁。
- ^ “秋田杉桶樽”. 大館市. 2024年1月28日閲覧。
- ^ “特別区議会議員講演会 江戸時代の清掃事情”. 公益財団法人特別区協議会. 2024年1月28日閲覧。
関連項目
箍
「箍」の例文・使い方・用例・文例
箍と同じ種類の言葉
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