エホバの証人 カルト・セクト指定

エホバの証人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/14 09:34 UTC 版)

カルト・セクト指定

いくつかの政府はカルトまたはセクトと分類しているケースがある。例として以下の政府・議会報告が挙げられる。

住人による反対運動

日本の長野県下伊那郡松川町で発足された「松川町増野エホバ対策委員会」は「エホバ反対運動」において「エホバの証人がしつこく訪問してきて困る」という苦情に対処し、かつ「エホバの証人」による社会的被害の拡大を食い止めることを目的として、1998年には「エホバの証人・訪問お断り」ステッカーを2回にわたり計1万枚を自費作成し、近隣地域への無料配布を実施するなどした。それに対して地域住民から高く評価され、その他の地域からも同ステッカーに引き合いの申し込みが同委員会に寄せられた。また、この部落においては、教会(王国会館)の建設反対運動が活発に行われたが、最終的に建設された。

JW.ORG(公式サイト)

2020年12月時点では、手話言語を含めた1,027言語に翻訳されており、世界で最も多くの言語に翻訳されたサイトとなっている[56]。聖書に基づいた様々な教えやアドバイスが記されている。また本サイトから聖書レッスンの申し込みや世界的活動への寄付(クレジットカードデビットカードを使用)、出版物やビデオ、音楽のダウンロード[注 4]が可能である。

裁判・法的規制

バーネット事件

米国ウェストバージニア州で、星条旗への忠誠の誓いを拒んだ女性信者の姓にちなむ行政訴訟。

第二次世界大戦中の1943年6月14日米最高裁判所は「エホバの証人の子弟を放校する権利は教育委員会にはない」という判断を下し、勝訴が確定した。  

輸血拒否にかかる事案

1985年(昭和60年)6月6日、日本の小学生の男児(当時10歳)が神奈川県川崎市高津区交通事故に遭い、両親が輸血拒否したことにより死亡したとされる事件[6]では、男児の父親が新聞記者に「男児が病床で『生きたい』と語った」と証言したため(ただし現場を目撃した医療関係者は、これに否定的見解を示している)、「なぜ救うことができなかったのか」という批判がマスコミを中心として渦巻くことになった[33][57]

その後1988年(昭和63年)、裁判所は「輸血をしても命は助からなかった」と判断、略式命令が下され児童の両親は無罪、運転手が業務上過失致死罪で起訴され罰金15万円の有罪となった(川崎簡略式 昭和63.8.20)。2000年(平成12年)2月19日には、エホバの証人輸血拒否事件について最高裁判所は「宗教上の理由で輸血を拒否する意思決定を行う権利は人格権の一内容として尊重される」と認め、「無断で輸血を行った医師と病院はこれを侵害した」として患者の遺族(患者は一審判決後に死去)に55万円の支払いを命じる判決を下した。

なおこの事件では、マスコミ(特にTBSテレビ)による執拗なバッシングが行われた[証人 22]

神戸高専剣道実技拒否事件

神戸市立工業高等専門学校のエホバの証人の信者である生徒が、「必須科目であった体育での剣道の科目を履行しなかったことで、退学または留年処分になったこと」の是非が争われたケースで、1996年(平成8年)3月8日、日本の最高裁判所は、学校側が主張する剣道の必須性を退け、「格闘技を拒否された場合の代替措置を用意しなかったことは、学校側の落ち度である」と指摘し、「退学または留年処分は不当である」との判決を下し、勝訴が確定した。

性的児童虐待

2012年6月13日、米国カリフォルニア州のアラメダ上級裁判所(一審裁判所)[58]で行われた裁判で、当協会は約800億円相当の協会の資産の凍結を命じられ、賠償金280万ドル(22億円)の40%を支払うように命じられた。判決によると、エホバの証人の男性信者が当時9歳だった少女に1年の間性的虐待を加えているという通報を知りながら、罪を立証するには2人ないし3人の証人が必要との教理(コリントの信徒二13:1)が結果的に警察へ通報を妨げることになり、長老たちが決定した組織的な隠蔽であり違法との判決に至った。その後、エホバの証人側は同州控訴裁判所(二審裁判所)に控訴の後、原告側と和解した[59]。なお同様の被害が、イギリスオーストラリアで計1600人以上隠蔽されていたとの報告があり、国による調査や告訴が多数なされている[60][61][62][63][64]

兵役拒否に対する処罰

兵役や国家に対する忠誠の拒否などで処罰されたものある。

エホバの証人は「彼らはそのつるぎを打ちかえてすきとし、そのやりを打ちかえてかまとし、国は国にむかってつるぎをあげず、彼らはもはや戦いのことを学ばない」(イザヤ書2章4節)という聖書の記述に従っているためであるが、当該国の軍事当局から見れば従軍拒否などはあくまでも法令違反とされる場合がある。代表的な事例として、ナチス・ドイツにおいて兵役を拒否したためにより強制収容所に送致され多くが処刑された出来事などが挙げられる(「エホバの証人とホロコースト」参照)。2017年現在でも一部の国々で同様の事例が存在する[証人 23]

韓国では、これまで良心的兵役拒否が認められていなかったため、兵役拒否は法に基づき処罰されてきた。この処罰を受けた人は、1954年から2018年まで約2万人に上った。その99.2%がエホバの証人の信徒とされる[65]。しかし、2018年11月1日、韓国の大法院(最高裁判所)は良心的兵役拒否が犯罪ではないとの判決を下し、合計65人のエホバの証人が釈放された。[証人 24]

ロシアでの活動禁止措置

ロシアの法務省は、エホバの証人を「過激主義団体の一つである」と認定し、布教活動および集会を禁じる措置を行っている。エホバの証人が配布したある小冊子に、作家レフ・トルストイの言葉が引用され、ロシア正教会の教理が「迷信で呪術的」と記載されていたのを司法省が問題視したという[66]。法務省はこれに先立ち、同団体内での「過激主義的な行動」の兆候をつかんだと発表していた[67]。ロシア政府は「憎悪を煽り、市民の人間としての尊厳を軽んじている」と非難、訴状には「この団体は国家を尊重せず、あらゆる市民的な結びつきを弱らせ、国の安全を破壊する」と記されていた。エホバの証人側はロシア連邦最高裁判所に撤回を求める裁判を起こしたが、最高裁は法務省側の主張を支持し、エホバの証人は2017年4月よりロシア国内の活動を禁止されている[証人 25]。この弾圧に対し、国際宗教自由委員会(USCIRF)の議長でイエズス会の司祭トーマス・J・リースは「ロシア政府の今回の措置は、同国内でのエホバの証人の法的存在を抹消することを目的としているようだ。USCIRFは、この平和的な宗教団体に対する弾圧を止めるよう、ロシア政府に要請する」[66]と声明を発表した。




注釈

  1. ^ 2017年9月1日 - 2018年8月31日。エホバの証人の奉仕年度をアメリカの年度に合わせている為である。
  2. ^ もっとも、神の名をどう発音するかではなく、神の名を敬意を込めて用いることが重要である。例えば人名を挙げると「マイケル」という名前は言語によって綴りも発音も変わる(ミッシェル、ミゲル、ミヒャエル、ミハイル等)。
  3. ^ 破門に相当する。
  4. ^ ダウンロードはakamaihd.netサーバを通して行われる。

出典

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  14. ^ 「義なる者たちは地を所有し,そこに永久に住む」
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  27. ^ 「神は目に見えない方であり、神を崇拝する人は聖なる力と真理に導かれて崇拝しなければなりません。」(ヨハネ4章24節);「子供たち、偶像から身を守りなさい。」(ヨハネ第一5章21節);「偶像によって汚されたものと性的不道徳と締め殺された動物と血を避けるよう書き送ることです。」(使徒15章20節);「神の神殿と偶像にどんな接点があるでしょうか。神が言った通りです。『私は彼らの中に住み、彼らの中を歩く。そして私は彼らの神となり、彼らは私の民となる」。(コリント第二6章16節);「ですから、愛する皆さん、偶像礼拝から逃げ去ってください。」(コリント第一10章14節);「ですから、性的不道徳、汚れ、奔放な性欲、有害な欲望、また貪欲つまり偶像崇拝に陥らないよう、地上の体の各部をいわば殺しなさい。」(コロサイ3章5節)
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    (上記書籍の文庫版:佐藤典雅『カルト脱出記 エホバの証人元信者が語る25年間の記録』、河出文庫、さ37-1、河出書房新社、2017年ISBN 978-4-309-41504-8
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  72. ^ マツリ新作「HUMINT」&元二世信者の自伝マンガ、ヤンマガサードで始動 - コミックナタリー

エホバの証人の公式サイト・出版物など

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  24. ^ 韓国で良心的兵役拒否ゆえに投獄されていたエホバの証人が全員釈放される - エホバの証人公式サイト” (2019年3月7日). 2019年4月28日閲覧。
  25. ^ ロシアの最高裁はエホバの証人に不利な判決を下す - エホバの証人公式サイト” (2017年4月20日). 2017年9月21日閲覧。





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