リトル・ペブル
聖シャーベル修道会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 01:31 UTC 版)
「リトル・ペブル」の記事における「聖シャーベル修道会」の解説
オーストラリアのニューサウスウェールズ州に本拠地があり、修道会の幹部と信者が共同生活を送る宗教団体である。 修道会の活動の中で特徴的なのは、聖母マリアの幻視の神秘体験に基づいた無数の終末論的予言である。カトリック信者や信者以外の人、マスコミや政治指導者に対し世界の破滅を煽るかのような予言を出している。 その中には日本の沈没や、隕石の落下、大規模戦争の勃発、ヨハネ・パウロ2世の禅譲によるリトル・ペブル本人の教皇即位といったものが存在する。しかし、これらは実際には起こっておらず、アメリカ同時多発テロ事件や、インドネシアスマトラ沖地震、ヨハネ・パウロ2世の逝去とベネディクト16世の生前退位など、彼が活動して後に世界各地で起こった大事件の殆ど全てを予言できていない。これらは多くの者が、彼の主張の信憑性を否定する根拠の一つとなっている。 「聖シャーベル修道会」の会則では、第三会員以上に進むためには、全財産を共同体に寄付するか、家族・知人に譲ってからでなくてはいけない。このような多額の寄付を強要する行為が、世間からカルト的とみなされる原因の一つになっている。 これらの問題点に鑑み、ローマ・カトリック教会はリトル・ペブルの主宰する運動全てを認めていない。カトリック教会は、彼の運動に対し異端・カルトと評価し、2002年に司教声明を通じて公に解散を請求し、またカトリック信者に対してはこの運動と一切関わりを持たないように、世界各国で呼びかけている。
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