ゆあつ‐ブレーキ【油圧ブレーキ】
読み方:ゆあつぶれーき
油圧ブレーキ
液体(ブレーキフルード)を利用して各輪に平均した制動力を伝えるブレーキで、もっとも一般的に採用されている。これに対しワイヤやリンクで作動させる機械式ブレーキ(パーキングブレーキに採用)や、トラックなどに使われているエア式ブレーキなどがある。ブレーキペダルを踏むとマスターシリンダーで油圧が発生し、ブレーキホースやブレーキパイプを経由して各車輸のホイールシリンダー、キャリパーのピストンに伝達される。ピストンは油圧に押されブレーキシューやパッドを押す力となって制動力となる。油圧は踏力に比例して発生し、すべての経路に均一に伝達されるため安定した制動力が得られる。
ディスクブレーキ
ディスクローターと呼ばれる金属製の円盤を使ったブレーキのこと。ディスクローターはホイールに取り付けられ、タイヤが回転すれば一緒に回転するようになっている。そしてディスクローターを挟み込むパーツがキャリパーとブレーキパッド。キャリパーはディスクローターを挟み込むように取り付けられるが、この状態ではディスクローターと接触することはない。そのため、通常バイクは何の抵抗もなく走ることができる。そして、いざ止まろうと思ったときにブレーキレバーをにぎると、ピストンによってキャリパーの中にあるブレーキパッドが押し出されディスクローターと接触。摩擦によって減速する。 さらに、ブレーキパッドが押し出される仕組みを説明すると、ブレーキフルードという液体を介してブレーキレバーをにぎったときの力がキャリパーに伝えられる。中間にあるブレーキホースの中には目一杯このフルードが入っているので、ブレーキレバーをにぎれば液体はキャリパー側に押し寄せられ、それがキャリパー内のピストン(円筒)を押し出し、パッドをディスクに接触させるのだ。 このブレーキシステムのことをディスクブレーキと呼び、通常はドラムブレーキと対比して使われる。
【関連用語】ブレーキ キャリパー ドラムブレーキ ブレーキシュー/ブレーキパッド ホイール ローター
ブレーキ
(油圧ブレーキ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/29 06:56 UTC 版)
ブレーキ (Brake) は、移動する物体の減速、あるいは停止を行う装置である。これらの動作を制動と呼ぶため、制動装置ともいわれる。
注釈
- ^ プロペラ機で可変ピッチプロペラを搭載している機体はプロペラのピッチ角度を逆の角度に変えてプロペラの発生する推力を逆にする。
- ^ 大型機や高性能機のブレーキ系統にはアンチスキッドシステム(自動車で言うABS)が組み込まれていて、各車軸に車輪速度センサーが取り付けられており、車輪が回転すると電気信号が発生し、それがハーネスを通してアンチスキッド制御装置に送られ、それを元に制御装置が信号をスキッド制御弁に送られ、スキッド制御弁が可動してブレーキの油圧をコントロールするシステムとなっている。
- ^ この系統はフラップ・エルロン・スポイラーなどの操縦装置や地上走行中(タキシング)に機体の向きを変える降着装置(ランディングギア)の操向装置(ステアリング)にも使用される
出典
- ^ 発電制動(直流制動)法とは|よくある質問(FAQ)|三菱電機 FA 2017年8月13日閲覧
- ^ a b 三相誘導電動機 CRANE-CLUB 2017年8月13日閲覧
- ^ プラッギング(逆相制動)とは何ですか?|よくある質問(FAQ)|三菱電機 FA 2017年8月13日閲覧
- ^ “電磁調理器にも利用される“渦(うず)電流”とは?”. 電気と磁気の?(はてな)館 (TDKマガジン). TDK. 2017年8月13日閲覧。
- ^ “インダクションブレーキとその応用” (PDF). 日立評論 (1964年10月). 2017年8月17日閲覧。
- ^ “永久磁石式リターダ”. 新日鐵住金. 2017年8月13日閲覧。
油圧ブレーキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 05:34 UTC 版)
油圧作動のものについても研究されている。 液体は気体に比べてエネルギー密度が格段に高いという特徴があり、高い応答性、小型軽量化が図れる。三菱重工による空圧ブレーキとの比較では、以下のような差があるという。油圧の駆動源となる油圧ポンプの大きさは、圧縮空気を生産するコンプレッサの1/60となり、オイルタンクの大きさも油の場合7Lで済むが、空気の場合空気だめ100L必要である。ブレーキの立ち上がりも早く圧縮空気の1.2秒に対して、0.3秒で作動するという。 かつて、1970年代末に日本で軽快電車として高性能路面電車が研究開発された際には、装置全体のコンパクト化が実現できることとブレーキ管の結露による腐食対策から、電気指令式ブレーキのブレーキ作用そのものは従来通り空気圧で行うものの、その場で空油変換弁による圧力変換を行って基礎ブレーキ装置は油圧キャリパーによるディスクブレーキ搭載としたことがあった。
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