同期速度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/04 20:31 UTC 版)
同期速度(どうきそくど、synchronous speed)は、交流を電源とする回転機(電動機や発電機)において、界磁に交流電流を印加したとき、固定子と回転子との間(ギャップ)に生じる回転磁界の回転速度をいう。
同期速度の式
同期速度 Ns (rpm) は、交流電源の周波数 f (Hz) と、磁極の数 p により決定する。
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かご形三相誘導電動機 量記号 s次元 無次元数テンプレートを表示非同期機において、同期速度と実際の回転速度 N (rpm)との差を相対速度(そうたいそくど)という。相対速度は回転子からみた回転磁界の回転速度でもある。
相対速度と同期速度との比を滑り(すべり、slip)という。量記号は s 。ひらがなで すべり と表記される場合も多い。
滑りの大きさによって、回転機の種類もしくは状態が判別できる。
- 滑りが0ならば、同期機である。
- 滑りが0でないのならば、非同期機である。
- 滑りが0よりも小さいのならば、発電機である。
- 滑りが0よりも大きく、かつ1よりも小さいのならば、電動機である。
- 滑りが1よりも大きいのならば、制動機である。
滑り周波数
誘導電動機において、回転子巻線に流れる電流の周波数を滑り周波数という。滑り周波数は、交流電源の周波数と滑りの積である。[1]
関連項目
脚注
参考文献
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