アセスメント
アセスメントとは、アセスメントの意味
アセスメントとは、対象を客観的に調査、評価すること。「人材アセスメント」ならば、個人の能力や性格に合った役割を与えるために前もって人材を評価するという意味で使われる。人材のほかには、「環境」や「リスク」などの単語と組み合わせる場合もある。環境に与える影響やダメージ、起こり得る事故を事前に洗い出し、被害を最小限を抑えることが目的となる。介護や福祉におけるアセスメント
介護や福祉、保育の現場にはアセスメントシートというものがある。介護や福祉では利用者やその家族がどのような支援やサービスを必要としているのかを、ケアマネージャーがアセスメントする。その内容をまとめたアセスメントシートは、介護施設で適切なサービスを提供することを目的に使われる。血圧や体温などのデータによる客観的な情報だけでは解決できない、利用者が抱える不安や痛みなどの主観的な問題を解決するために用いられている。保育の現場のアセスメントシートは、虐待やネグレクトから子どもを守るため使われている。子どもと接している保育士が気付いた事や虐待の可能性がある状態を記録し、子どもの命と心を守るために用いられる。2004年に作成された子どもを虐待から守るのためのチェックリスクを見直し、2018年に「子どもを守るアセスメントシート」が完成した。
アセスメント
アセスメント(英: assessment)とは、調査にもとづいた評価を行うことである。特に、開発が環境に与える影響を評価すること、あるいは社会福祉や人事評価においてその対象となる個人について調査することを指すことが多い。「アセス」と略称する。サ変動詞化して「アセスメントする」の形になる。特定の分野で用いられる専門的な用語である。
用例:「アセスメントを行う」「子どもを適切にアセスメントする」「環境アセスメント」「防災アセスメント」「発達アセスメント」
環境の分野では、開発の影響を評価することのみならず、事業の決定およびその後の監視や情報公開などを含めた一連の手続きを含めて「アセスメント」ということもある。
「アセスメント」は英語assessmentに由来する語である。assessmentは、評価することを意味する動詞assessの名詞形で、金額の査定やさまざまの評価などを意味する。国立国語研究所の「『外来語』言い換え提案」では、「アセスメント」をわかりやすく言い換える場合は、その意味するところに応じて「影響評価」「事前評価」「再評価」「評価」「査定」などとすることが提案されている。
「アセスメント」の言い換えに用いられる「評価」は、ものの善し悪しを判断すること全般に用いることができる日常的な語で、判断による価値そのものを指すことができる。一方、「アセスメント」は主に環境、福祉、人事の分野でのみ用いる専門的な用語である。また、「アセスメント」が価値そのものを指すことはできない。したがって、「評価が高い」「評価が定まる」とは言えるが、「アセスメントが高い」「アセスメントが定まる」とは言えない。
「評価」と同じく「アセスメント」の言い換えに用いられる「査定」は、合否、金額、等級などあらかじめ決められた基準が存在するものを決定することを意味するが、「アセスメント」は環境に与える影響のような絶対的な基準が存在しないものについて調べて評価するという意味合いが強い。したがって、「金額の査定」「成績の査定」とは言えるが、「金額のアセスメント」「成績のアセスメント」とは言いにくい。
(執筆:稲川智樹)
アセスメント
査定
使用過程車を中古車として取り引きする場合や、遺産相続などで車両の価値を評価する際に、年式、損耗度などを評価、クルマの価値を決めること。各車の流通価格データをもとに標準査定価格をまとめた月刊のガイドブックをベースに、車両の程度に応じて減点・加点して評価額を算出する。遺産相続などでのクルマの財産的評価は査定協会が発行する査定証で時価が証明される。
アセスメント
アセスメント
一般的には、設定された基準に照らした質的・量的測定を指す。高等教育の質保証の文脈においては、教育機関、教育プログラム、授業科目、学生等が測定の対象となる。それらの測定の中で、学修成果の測定が重要な要素となる。学修成果のアセスメントとは、目標となる学修成果を明確にし、それに対して学生がどの範囲と水準まで獲得したかを把握する取組みである。測定手法の例としては、定期試験などの直接評価と、卒業生への状況調査や学生に対する満足度調査などの間接評価が挙げられる。また、その機能により、診断的評価(学修前の予備知識、スキルの評価)、形成的評価(学修過程の学力向上や理解度の評価)、総括的評価(学修後の目標達成状況の評価)などに分類できる。関連用語:アクレディテーション、オーディット
Generally, qualitative and quantitative measurement in light of established standards. In the context of quality assurance of higher education, the things being measured include educational institutions, academic programs, courses, and students. Among those, the measurement of learning outcomes is an important element. The assessment of learning outcomes clarifies what the intended learning outcomes are and then ascertains the extent to which students have attained those goals. Methods of measurement include direct assessment such as periodic examination as well as indirect assessment such as surveys of the status of graduates and satisfaction surveys of students. Assessments are classifiable by their features, including diagnostic assessment (of background knowledge and skills before learning), formative assessment (of academic development and understanding in the course of learning), and summative assessment (of the status of goal achievement after learning).
評価
アセスメント assessment
全体 ★☆☆☆ 60歳以上 ★☆☆☆
地元は環境に配慮した空港づくりを求め,陸上ルートの実機テストや,
- 「アセスメント」が単独で用いられる場合の多くは,開発事業が環境にどのような影響を与えるかを査定し評価する「環境アセスメント」を指しており,「影響評価」はその場合の言い換え語である。
- どのような評価を行うかによって,適切な言い換え語が変わってくる場合があり,「事前評価」「再評価」などが最適になることがある。特に複合語にその傾向が強く,複合語例に示すように,評価の内容や方法に応じて個々に工夫する必要がある。
- 文脈によっては,単に「評価」「査定」と言い換える方が分かりやすい場合もある。
- 「アセス」という略語も見かけるが,分かりにくく,そのままの形で用いることは避けた方が良い。
アセスメント
(assessment から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/26 03:51 UTC 版)
アセスメント(英: assessment)
- ^ 『介護職員初任者研修テキスト 第3巻 こころとからだのしくみ』介護職員関係養成研修テキスト作成委員会、一般財団法人 長寿社会開発センター、2014年3月、初版第4刷、357頁。
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