現代文化と女性とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 現代文化と女性の意味・解説 

現代文化と女性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 07:46 UTC 版)

日本の女性史」の記事における「現代文化と女性」の解説

ファッション 女性洋服学生制服から独身女性へ普及進んだが、既婚女性昭和初期まで主に着物だった。第二次大戦中モンペきっかけとなり、戦後既婚女性洋服増えていった。欧米式の化粧品は、1950年代から普及始まり1960年代使用急増した。「明るい」「清潔」「健康」などがキーワードとなり、バニシングクリームコールドクリームピンク系のファンデーション使用広まったその後重点口元をへて1960年代目元移動してゆき、1970年代からは眉が注目されるようになった流行モデル俳優の顔が意識されるにつれて形状変えやすい眉が重要性増していった。 メディア 戦前から続いていた女性雑誌加えて戦後には1946年に『主婦と生活』、1948年に『暮しの手帖』(前身は『スタイルブック』)などが創刊された。『暮しの手帖』では衣類家電食品など家庭の日用品品質試した国際比較をする商品テスト企画人気呼び長期連載となった戦後女性雑誌種類増え1983年には250誌となり日本史上最高を記録した性別に関する意識は、広告において表現される1961年から1993年放送されテレビCMの中で、ACC賞を受賞したCM調査したところ、性的なステレオタイプ描写減少していなかった。CM内の女性従属者で家の中におり、商品ユーザーであり、商品のよさを説明せず、安い商品をすすめ、年齢層若かった。これに対して男性は、家の外にいる有識者であり、商品説明を行う役であり、高い商品をすすめる年配者だった。33年間で女性の社会進出には大きな変化があったが、その変化CMには反映されていないことが判明した文学 戦時中作家行動は、戦後大きな影響与えた反戦表明して弾圧された者、戦争協力明示しなかった者、戦争協力積極的だった者がおり、葛藤作品反映させる作家葛藤明らかにしない作家などに分かれた戦争協力理由文学団体入会拒否される作家もいた。戦時中翼賛的な作品がもとで論争起きたが、これらの論争男性中心としており、女性戦後解放の中で活発化した。それまで男性作家作品多かったため「女流文学」という言葉使われたが、寿岳章子女性作家24作品データもとづき男性女性文体に差がないという結論出した戦時中抑圧下で子供時代すごした1930年代生まれ作家にとって、戦後解放感多彩な活動となって表れた短歌では、1949年女人短歌会が設立された。俳句は、戦中までは大半男性俳人だったが、戦後女性の参加増えていった。女性詩人同人誌女神』(1947年)を創刊して多く詩人輩出したGHQ検閲廃止以降原爆テーマにした作品増え1960年代には性文化の変化学生運動公害による環境問題影響与えたフェミニズム運動開始をへた1980年代に入ると、社会における女性位置意識する作品の他に、戦中まで少なかった性愛描いた作品、ライトヴァースとも呼ばれる口語体軽快な詩など作風増えていった。演劇では、1974年女性メンバーによる劇団青い鳥設立され現在の関心をもとにエチュード重ねて舞台表現しそれぞれ戯曲制作行った戦中までは少なかったタイプ作家活動できるようになり、年配から創作始め作家増えた小児麻痺影響により、足を使って執筆活動行った箙田鶴子は『神への告発』(1977年)を発表した幼少期からの困難や、女性障害者への差別当時障害者寮や医療における虐待語られている。ハンセン病患者でもある塔和子は、療養所生活の中で1950年代から詩作励み20冊の詩集発表した女性作家マイノリティ文芸作品世界的に注目される流れの中で、翻訳によって日本作家小説読者増えた多和田葉子献灯使』(マーガレット満谷(英語版)訳)や柳美里JR上野駅公園口英語版)』(モーガン・ジャイルズ(英語版)訳)が、全米図書賞翻訳部門受賞した音楽 最初期女性音楽家には、戦後活動続けた者も多かった松島彝自宅音楽教室ひらいて人々勉強機会提供した金井喜久子器楽曲の他に宝塚オペラ歌舞伎などの舞台音楽でも作曲し女性作曲声楽曲といわれていたイメージくつがえした外山道子は、ミュージック・コンクレート触発され留学し電子音楽作曲した吉田隆子反戦活動逮捕されてから病身となったが、戦後歌曲組曲作り与謝野晶子の詩をもとに『君死にたもうことなかれ』(1949年)を発表した。渡鏡子作曲家音楽学者双方活動し明治から昭和女性音楽家紹介した近代日本女性史第5巻 音楽』(1971年)を執筆した1946年デビューし1989年平成元年)に死去した美空ひばりは、戦後昭和時代代表する歌手とも呼ばれる1949年12歳映画デビューして1971年までに159本に出演し歌手とともに映画俳優としてスターだった。子役時代から性別問わずに役を演じ成長してからも男装女装使い分けて女性男性双方から人気集めた舞台・映画テレビ 日本女性初のアカデミー賞受賞者は、ジャズ歌手俳優ミヨシ・ウメキナンシー梅木)だった。ウメキ『サヨナラ』1957年)でアメリカ兵婚約する女性演じアカデミー助演女優賞受賞した。これはアジア人俳優として初のアカデミー賞受賞でもあった。ブラジル日系2世映画監督チズカ・ヤマザキ(英語版)は、1908年ブラジル渡った日系移民女性苦難テーマに『ガイジン英語版)』(1980年)を制作しカンヌ映画祭特別賞など40近い映画賞受賞したNHK連続テレビ小説『おしん』(1983年-1984年)は、明治末から昭和にかけて生きた女性主人公として平均視聴率50%記録し国外で70カ国以上で放送され、最も観られた日本ドラマとなっている。2019年ベルリン映画祭では、HIKARI監督による『37セカンズ』が、史上初のパノラマ観客賞国際アートシネマ連盟(CICAE)賞のダブル受賞をした。脳性麻痺女性成長物語という形式をとりつつ、他人との協力自己表現親子関係など身近で普遍的な問題描いて高く評価された。 美術 戦後女性芸術家増加しカテゴリー横断する作家増えた草間彌生増殖反復自己消滅テーマとして絵画彫刻写真小説詩集発表し、オブセッショナル・アートやサイコソマティック・アートと呼ぶ作品世界展開した石岡瑛子グラフィック・デザイナーアート・ディレクターとして活動し日本人初のグラミー賞をはじめ、アカデミー衣裳デザイン賞ニューヨーク映画批評家協会賞カンヌ国際映画祭などを受賞したほか、オリンピック2008年北京大会衣装デザインもした。 国公立美術館4館を対象とした調査では、2019年時点男性作家作品78%から88%を占める。全国55館の美術館職員は、学芸員女性74%と多いが、館長男性84%を占めていた。芸術祭あいちトリエンナーレ2019年)では、日本初試みとして参加する芸術家男女比半々にすることが企画された。その結果男女混在カンパニーのぞいた総数63組のうち32組が女性となり、過半数女性占めたスポーツ 日本オリンピック参加1952年ヘルシンキ大会から復帰となり、選手72名のうち11名が女性だった。1964年東京大会では355名のうち61名となり、特に女子バレーボールでの金メダル獲得女性スポーツ社会的向上に影響与えた1960年代から国際オリンピック委員会(IOC)は議論重ね女性選手女性役員増加推進した女性選手増加続けたが、役員男性大半占める状態が続いた2004年から2012年にかけて、オリンピック日本選手女性比は50%前後だったが役員12%から15%であり、同年パラリンピック女性選手40%、女性役員30%とオリンピックよりも参加比が高くなった。IOC2005年女性役員参加比の目標数値20%としたが、日本オリンピック委員会JOC)の女性評議員2014時点61名中3名、2020年東京大会組織委員会43名中6名と達成できていないスポーツ界におけるハラスメントとしては、女子柔道強化選手への暴力問題2013年)が起き組織体質明らかにされた。伝統競技女性に関するトラブルでは、2018年大相撲巡業がある。舞鶴市市長急病により土俵倒れた際、救命処置をする女性土俵から下りることを行司求めたため問題となり、日本相撲協会理事長謝罪をした さまざまなスポーツ分野女性参加が進むにつれて記録生まれていった。また、差別対すアスリート連帯進んでいる。女子テニスアジア人初のシングルス世界ランキング1位(2019年)を獲得した大坂なおみは、ブラック・ライヴズ・マターデモ参加しスポーツ界ジェンダー平等目指すプレイ・アカデミーを設立したノーベル賞 核兵器廃絶活動をしている国際NGO核兵器廃絶国際キャンペーンICAN)は、2017年ノーベル平和賞受賞したICAN発足から中心メンバー1人として参加し、自らの被爆体験語ってきた女性サーロー節子がいる。

※この「現代文化と女性」の解説は、「日本の女性史」の解説の一部です。
「現代文化と女性」を含む「日本の女性史」の記事については、「日本の女性史」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「現代文化と女性」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「現代文化と女性」の関連用語

1
日本の女性史 百科事典
0% |||||

現代文化と女性のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



現代文化と女性のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本の女性史 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS