現代文化における受容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 08:48 UTC 版)
般若心経は、サブカルチャーも含めた現代文化でもモチーフとしてよく使われる。 1970年代のSF漫画『ザ・ムーン』では、少年たちが般若心経をとなえることで巨大ロボットを動かした。 漫画家の桑田二郎は、少年漫画から転向、多くの般若心経に関する本を著した。 2002年放送開始のテレビ番組『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』のトリビアNo.258「カラオケボックスで『般若心経』が歌える」で、タイトーの通信カラオケ機器に入っている「般若心経」のカラオケビデオにあわせて、曹洞宗桃源院の僧侶6名が読誦するビデオが放送された。 2006年10月27日放送の『タモリ倶楽部』にて、みうらじゅんが提唱する『アウトドア般若心経』完読会を実施。みうらは『般若心経』278文字を、家を出て(これを「出家」と称す)、経文の文字のある市街の看板等の文字を写真に撮り(これを「写経」と称す)、経文の完成を目指すことを『アウトドア般若心経』と定義した。2007年10月には書籍化もされた。 2010年9月には、J-POP風の伴奏を付けボーカロイド・初音ミクに読誦させた動画『般若心経ポップ』がニコニコ動画に投稿され、約2日で10万再生、約2週間後には60万再生に達し人気を博した。その後、派生動画として伴奏がバラード風のものなどが投稿され、それらを集約したコンピレーション・アルバムも発売された。また派生動画のひとつ『般若心経ロック』には、視聴者のコメントと言う形で般若心経の現代日本語訳が投稿されている。 2010年10月、松島龍戒が般若心経とシンセサイザー演奏をクロスオーバーさせた楽曲をYouTube に投稿。2013年1月には般若心経などのお経を音楽でアレンジしたCDを発表。 2017年、 群馬県太田市の郷土料理店「新田乃庄」の般若心経を書いた「ほうとう」が「食べる般若心経」として話題に。 2018年、キッサコ(薬師寺寛邦の僧侶ボーカルプロジェクト)がアルバム「般若心経」をリリース。 2019年の米国の映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の楽曲Ghidorah Theme (キングギドラのテーマ。Bear McCreary・作)で、般若心経の読誦の音源を断片化し、再編集して使用。 2019年5月、椎名林檎がアルバム『三毒史』に収録の「鶏と蛇と豚」の冒頭で般若心経の読経を使用。 2020年、禅僧・赤坂陽月がYouTubeに「般若心経ビートボックスRemix」を投稿。 タトゥーとして般若心経を自分の体に彫り込む人もいる(ロックミュージシャンの雅-MIYAVI-など)。
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