二村山とは? わかりやすく解説

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ふたむら‐やま【二村山】

読み方:ふたむらやま

愛知県豊明市沓掛の山。一説に、岡崎市の山ともいう。[歌枕

くれはどりあやに恋しくありしかば—も越えずなりにき」〈後撰・恋三〉


二村山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/23 18:26 UTC 版)

二村山(ふたむらやま)は、愛知県豊明市にある標高71.8メートルのである。


注釈

  1. ^ 豊明市沓掛町森元(座標)。
  2. ^ 石柱も石碑も近年建立されたものと思われる。
  3. ^ 1981年(昭和56年)7月10日起工、1984年(昭和59年)3月30日給水開始[9]
  4. ^ 豊明市間米町峠下(座標)。
  5. ^ 鎌倉街道と直接の関わりはないが、濁池北岸の数カ所で、石鏃を主とした縄文時代石器が採取されている[11]
  6. ^ かつては「カラー磴(ざか)」と呼ばれるやや派手な色彩のコンクリート舗装であり、土砂の流出などを防ぐ工夫がなされていた[13]。現在は自然で落ち着いた色合いの舗装に改修されているが、防災の工夫は先代を踏襲している。
  7. ^ 中島郡(なかしまのこおり)、海部郡(あまのこおり)、葉栗郡(はぐりのこおり)、丹羽郡(にわのこおり)、春部郡(かすがべのこおり)、山田郡(やまだのこおり)、愛知郡 (あいちのこおり) 、知多郡(ちたのこおり)。
  8. ^ ただし、山田郡ではなく愛知郡に属していたとする説もあり、この場合、二村山を含めた現豊明市域に相当する地域が和名類聚抄にある愛知郡の構成郷のいずれに属していたかを検討する必要が生じてくる[15]。また、寛文年間(1661年-1672年)に成立した尾張藩撰の地誌である『寛文村々覚書』によると江戸時代初期における豊明市域では、愛知郡鳴海庄の所属として沓掛村[16]・孫目村[17]、知多郡英比(あぐい)庄の所属として落合村[18]・大脇村[19]、知多郡大高庄の所属として阿野村[20]が各々割拠している[21]
  9. ^ 郷に収まりきれなかった里を指す[23]
  10. ^ 街道沿いにあって伝馬5疋を置いている[23]
  11. ^ 神領地を指す[23]
  12. ^ 豊明市沓掛町宿(座標
  13. ^ 馬津駅は現在の津島市、新溝駅は現在の名古屋市中区古渡町付近であるといわれる。
  14. ^ 豊明市間米町付近。
  15. ^ 豊明市二村台7丁目(座標)。
  16. ^ 行政上の正式名称は「かみたね」であるが、地元では「かみたね」と呼び慣わされることも多い。近隣には下高根(しもたね)という字も存在する。駒山(豊田市牛地町)の山頂に立地する廃寺臨済宗妙心寺派「小馬寺」には「応永二四年高大根郷」の銘を持つ鰐口が存在し、これが元々は上高根に鎮座する住吉社末社熊野社から伝わったものといわれているため、上下高根がかつて高大根(たかおおね)郷に属していたこと、そして「たかおおね」が後年「たこね」に転訛したことも容易に推測しうるのである[28]。なお、駒山の小馬寺は現在は2012年現在廃寺になっているようで、鰐口も以前より所在不明である。
  17. ^ 豊明市沓掛町上高根(座標)。行者堂の建つ盛り土の中から発見されたもので[29]、複弁蓮華文の軒丸瓦のほか、平瓦、丸瓦、須恵器灰釉陶器山茶碗などが採取されている[30]
  18. ^ 名古屋市天白区平針付近。
  19. ^ 名古屋市緑区白土付近。
  20. ^ 豊明市沓掛町若王子付近。
  21. ^ 知立市八橋町付近。
  22. ^ 『古代東海道と両村駅―豊明市出土の平城宮式軒丸瓦の提起する問題―』(梶山勝、名古屋市博物館紀要より(2000年(平成12年))[32]
  23. ^ 豊明市沓掛町天白(座標)。
  24. ^ 『和名類聚抄』写本のうち「高山寺本」では「雨村」と記して「布多旡良」と訓じている[36]
  25. ^ 前代の飛鳥時代の表記法では「布多良」になるという[37]
  26. ^ ただし現在に残る地名が古代からそのまま引き継がれているわけではなく、現在の集落の所在地が古代の集落の所在地そのままであるとも限らない。
  27. ^ なお、鎌倉街道の鳴海宿の所在地が東海道五十三次のひとつである鳴海宿と異なることに注意されたい。その所在地は古くから議論があるが、大まかには名古屋市緑区鳴海町嫁ケ茶屋から伝治山にかけての高台付近にあったといわれる[40]。東海道の鳴海宿は現在の名古屋鉄道名古屋本線鳴海駅の北東付近にあたる。
  28. ^ 山田郡十九座のひとつである川島神社[43]
  29. ^ 現存しないが、若宮という字名が現在でも残っている。
  30. ^ 「まやど」が駅制時代の馬宿であったか、宿制時代の馬宿であったか、あるいは両時代を通じての馬宿であったか、いずれもはっきりしていない[25]
  31. ^ 田楽ヶ窪は正確な所在地は不明なものの二村山山麓にあったとされ、現在でも沓掛町に田楽ヶ窪という字名が残っている。おおよそ現在の藤田医科大学病院の所在地にあたる。
  32. ^ 豊川市御津町金野藤久保(座標)。
  33. ^ 豊橋市高師本郷町付近。
  34. ^ 座標
  35. ^ 中野煥著『遊二村山記[野薊集]』による。1781年(天明元年)頃に訪れた二村山の様子が漢文で記されている[70]
  36. ^ 後年、その姿を不憫に思った老女が胴体の上に小石を乗せたといわれ、現在でも小石が頭部の代わりとなっている[72]
  37. ^ とりわけ名古屋駅周辺の超高層ビル群や名古屋テレビ塔を眺望することは困難である。
  38. ^ 現在の愛知県あま市上萱津・下萱津付近。
  39. ^ 現在熱田神宮が鎮座する熱田の地は、中世には伊勢湾の最奥部にあって海上交通の要所であった。宿駅の成立は中世後期だといわれるが、熱田神宮の門前には早くから集村が形成されていた可能性が高い[97]
  40. ^ 現在は埋め立てられて市営勅使グラウンドなどが立地している。

出典

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  2. ^ 市史総集編 2007, pp. 89.
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  16. ^ 市史資料編補四 2000, pp. 837.
  17. ^ 市史資料編補四 2000, pp. 836.
  18. ^ 市史資料編補四 2000, pp. 828.
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