二村忠臣とは? わかりやすく解説

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二村忠臣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/22 07:52 UTC 版)

二村 忠臣
二村忠臣(1924年)
選手情報
国籍 日本
競技 投擲競技
種目 円盤投やり投砲丸投
大学 東京高等師範学校[1]
生年月日 1898年????[2][1]
出身地 大分県[1]
没年月日 1966年????[2]
地域大会決勝 極東選手権(1921・上海)
極東選手権(1923・大阪)
国内大会決勝 日本陸上競技選手権大会
獲得メダル
陸上競技
日本
極東選手権競技大会
1923 大阪 砲丸投
1921 上海 五種競技
編集 

二村 忠臣(ふたむら ただおみ[2]1898年[2] - 1966年[2])は、日本陸上競技(投擲)選手。専門は投擲競技

経歴

大分県出身[1]

1919年(大正8年)の日本陸上競技選手権大会において、円盤投で27m76の記録で優勝[3]

1920年(大正9年)11月の日本陸上競技選手権大会においては、男子やり投で48m45[4][5]砲丸投で11m21[6][7]の日本記録を出して優勝、また円盤投で29m84の記録を出して2連覇を遂げた[3]

1921年(大正10年)の第5回極東選手権競技大会上海[1]、1923年(大正12年)の第6回極東選手権競技大会大阪[1]に、投擲競技の日本代表選手として出場した[1]。第5回大会では五種競技の代表にも選ばれており、2位入賞を果たした[8]。第6回大会では砲丸投に45フィートの記録で優勝した[9]

1923年(大正12年)に、東京高等師範学校(東京高師)体育科を卒業した[1]

1924年(大正13年)のパリオリンピックには、日本代表団に見学員として同行(所属は東京高師)[10][注釈 1]

1925年(大正14年)、大日本体育協会(体協)が組織改革を行い、野口源三郎らが主事を更迭された際、これに代わって薬師寺尊正(YMCA)とともに主事に就任した[注釈 2][11]

1933年(昭和8年)時点では、「国民健康保持増進」を目的とする財団法人「奨健会」に所属し、「一般国民の合理的身体鍛錬の普及」に努める[1]

主な著書

  • 『スローイング』目黒書店(日本体育叢書 第4篇)、1922年
  • 『名選手之面影』一成社、1925年
  • 『オリンピツク陸上競技投擲技の研究』更新出版社、1925年
  • 『歩行と体育 : 健康増進競歩研究』更新出版社、1925年
  • 『アルス運動叢書 第5 投擲』アルス、1928年

脚注

注釈

  1. ^ 『日本スポーツ人名辞典 昭和8年版』では、「第8回国際競技大会(巴里)」に日本代表として出場したとある[1]
  2. ^ 前年の1924年(大正13年)に発生した、学生競技者団体の体協との対立(13校問題)などを背景とする。田代菊之助参照。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j 日本スポーツ協会 1933, p. フの部1.
  2. ^ a b c d e 二村忠臣 (1898-1966)”. webcatplus. 2023年7月18日閲覧。
  3. ^ a b 過去の優勝者・成績 男子円盤投”. 日本陸上競技連盟. 2023年7月18日閲覧。
  4. ^ 日本学生記録の変遷 男子やり投”. 日本学生陸上競技連合. 2023年7月18日閲覧。
  5. ^ 過去の優勝者・成績 男子やり投”. 日本陸上競技連盟. 2023年7月18日閲覧。
  6. ^ 日本学生記録の変遷 男子砲丸投”. 日本学生陸上競技連合. 2023年7月18日閲覧。
  7. ^ 過去の優勝者・成績 男子砲丸投”. 日本陸上競技連盟. 2023年7月18日閲覧。
  8. ^ 渡邊爲藏『國民年鑑 大正11年 3版』民友社出版部、1921年、662-665頁https://dl.ndl.go.jp/pid/1173548/1/387?keyword=%E4%BA%8C%E6%9D%91%E5%BF%A0%E8%87%A3 
  9. ^ 第六回極東選手権競技大会記録」『アスレチックス』第2巻第7号、大日本体育協会、1923年7月、159頁。 
  10. ^ 藤瀬武彦 2021, p. 99.
  11. ^ 森川貞夫 2000, p. 30.

参考文献




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