散木奇歌集とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 和歌 > 歌集 > 散木奇歌集の意味・解説 

さんぼくきかしゅう〔サンボクキカシフ〕【散木奇歌集】

読み方:さんぼくきかしゅう

平安後期私家集10巻源俊頼自撰大治3年(1128)ころの成立。歌数1600余首。奇語俗語用いて独自の新風を展開。散木集。散木歌集


散木奇歌集

読み方:サンボクキカシュウ(sanbokukikashuu)

平安時代歌集源俊頼自撰家集


散木奇歌集

主名称: 散木奇歌集
指定番号 2431
枝番 00
指定年月日 1987.06.06(昭和62.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書 安貞二年八月藤原定家書写奥書
員数 1帖
時代区分 鎌倉
年代 1228
検索年代
解説文:  『散木奇歌集』は平安時代後期代表的歌人であった木工頭源俊頼一〇五-一一二九)が、晩年に自詠を集大成したもので、その構成勅撰集ならって春部以下、整然と立しており、また所収歌集の多い点などで注目される私家集である。
 この冷泉家本は、安貞二年(一二二八)、当時六十七歳であった藤原定家が帖首を自ら書き、以下を雇筆にて書写させた本で、体裁綴葉装型本、墨流しの原表紙定家の筆で「源木工集」と外題墨書している。本文料紙は斐交り楮紙で、内題を「散木奇謌什巻第一」(巻第二以下は「散木強謌(哥)集)」とする)と掲げ各巻「春部」等の部立があり、本文は半九~十二行、和歌一首行書きに書写している。各部の末には「已上九十首」のように所収歌数を記し、末には総歌数を「都合一千五百二十九首、加連哥定也」と記している(ただし、実際所収歌数は千五百十四首)。本文は首に二紙の遊紙をおいて第三丁表より書き始め一丁半余は藤原定家の筆にかかり、以下は別筆だが一人の筆になる書写認められる文中脱文の補入、集付等の注記墨書および朱書訂正等があるほか、ごく一部の歌には声点付されている。これらの書き入れ数人の筆になるが、藤原定家よるものも多い。帖末には安貞二年八月藤原定家書写一見奥書があり、家本先妣美福門院加賀自筆本)を失くしたので、その本からの写本である前亜相(前大納言)の本を借りて書写した旨を記している。
 この冷泉家本は、これまで通行の『散木奇歌集』の伝本くらべて、他の諸本巻第五収める祝部別離部、旅宿部を、巻第五第六第七分けるなど巻次構成異なり、また他の諸本で百二十首余を収める釈教部が本帖では二十六首のみであるなど異同多く、他の諸本系統異にする写本として、国文学研究上に注目される
重要文化財のほかの用語一覧
書跡・典籍:  教行信証  教訓抄  教訓鈔及続教訓鈔  散木奇歌集  文保百首  文殊八字法  文筆眼心抄

散木奇歌集

読み方:サンボクキカシュウ(sanbokukikashuu)

分野 和歌集

年代 平安後期

作者 源俊頼


散木奇歌集

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/19 06:17 UTC 版)

散木奇歌集(さんぼくきかしゅう[1])は、 平安時代後期の歌人源俊頼による10巻・1622首の自撰家集である[2]。彼が晩年に自詠を集大成したもので、その構成は勅撰集にならって春部以下、整然と部立しており、また所収歌集の多い点などで注目される私家集である[3]


  1. ^ 和歌データベース”. lapis.nichibun.ac.jp. 2021年1月6日閲覧。
  2. ^ 日本国語大辞典, ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,デジタル大辞泉,百科事典マイペディア,世界大百科事典 第2版,日本大百科全書(ニッポニカ),精選版. “散木奇歌集とは” (日本語). コトバンク. 2021年1月6日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 国指定文化財等データベース”. kunishitei.bunka.go.jp. 文化庁. 2021年1月5日閲覧。
  4. ^ 散木奇歌集 文化遺産オンライン”. bunka.nii.ac.jp. 2021年1月6日閲覧。


「散木奇歌集」の続きの解説一覧



散木奇歌集と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「散木奇歌集」の関連用語

散木奇歌集のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



散木奇歌集のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2024 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの散木奇歌集 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS