集目録とは? わかりやすく解説

集目録〈藤原定家筆/〉

主名称: 集目録〈藤原定家筆/〉
指定番号 2433
枝番 00
指定年月日 1987.06.06(昭和62.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1巻
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文:  藤原定家がみずから書写あるいは校訂に関わったと考えられる私家集の名を自筆書き上げたのである
 切紙楮紙二枚料紙とし、首に「集目録」と内題書き本文前後段に大別し各行二段書名掲げている。前段には「光孝天皇」以下天皇族等の家集十一件を天皇八、親王三、歌合一の順に列記し、ついで行を明けて後段には「菅家」以下七十三名貴族官人僧俗等の家集名を貴族官人四十一、僧侶四、女流家人二十八(ただし「あまのてこら」を含む)の順に書き上げ、さらに巻末には「西行四帖」以下十二件(官人三、僧侶一、その他八)を小字にて追記している。本文巻末追記に至るまですべて定家晩年の筆と認められるが、文中には加筆注記などのほか、擦消の跡がみえる。
 ここに掲げられ家集は、平安から鎌倉時代前期までで、光孝天皇大江千里から藤原俊成後京極良経などの定家身近な人々に至るが、これらのうち「菅家道真)」「御子大納言長家)」「小弁」などは、いずれも現在伝本みえない家集である。また、人麻呂、赤人らの万葉歌人集名がないこと、平安時代前期歌人のものが少ないことなどの特徴あげられる
 定家がこの集目録を書き上げた時期目的詳らかではないが、文中には「源木工頭」(散木奇歌集)など定家書写本独自の書名有するものがみられること、「発心和歌集」以下三十集余は定家書写本もしくは校訂本存在確認されそのほかに定家本存在したこととが知られるものがあるので、本目録は定家自身書写校訂に関わったか、あるいは蒐集した私家集名を書き上げたものと考えられる鎌倉時代初期における私家集存在状況を示すとともに定家歌学研究の跡を伝えて国文学研究注目される
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書跡・典籍:  陸放翁詩集  陽成院歌合  随佛念誦要訣  集目録  雑筆集  雑阿含経  雙観無量寿経



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