冷泉家本の概要とは? わかりやすく解説

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冷泉家本の概要

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/19 06:17 UTC 版)

散木奇歌集」の記事における「冷泉家本の概要」の解説

1987年6月6日に、京都冷泉家時雨亭文庫伝えられ写本国の重要文化財指定されている。 この冷泉家本は、安貞2年1228年)、当時67歳であった藤原定家が帖首を自ら書き、以下を雇筆にて書写させた本で、体裁綴葉装型本、墨流しの原表紙定家の筆で「源木工集」と外題墨書している。本文料紙は斐交り楮紙で、内題を「散木奇謌什巻第一」(巻第二以下は「散木強謌(哥)集)」とする)と掲げ各巻「春部」等の部立があり、本文は半九~十二行、和歌一首行書きに書写している。各部の末には「已上九十首」のように所収歌数を記し、末には総歌数を「都合一千五百二十九首、加連哥定也」と記している(ただし、実際所収歌数は千五百十四首)。本文は首に二紙の遊紙をおいて第三丁表より書き始め一丁半余は藤原定家の筆にかかり、以下は別筆だが一人の筆になる書写認められる文中脱文の補入、集付等の注記墨書および朱書訂正等があるほか、ごく一部の歌には声点付されている。これらの書き入れ数人の筆になるが、藤原定家よるものも多い。帖末には安貞二年八月藤原定家書写一見奥書があり、家本先妣美福門院加賀自筆本)を失くしたので、その本からの写本である前亜相(前大納言)の本を借りて書写した旨を記している。 この冷泉家本は、これまで通行の『散木奇歌集』の伝本くらべて、他の諸本巻第五収める祝部別離部、旅宿部を、巻第五第六第七分けるなど巻次構成異なり、また他の諸本で百二十首余を収める釈教部が本帖では二十六首のみであるなど異同多く、他の諸本系統異にする写本として、国文学研究上に注目される

※この「冷泉家本の概要」の解説は、「散木奇歌集」の解説の一部です。
「冷泉家本の概要」を含む「散木奇歌集」の記事については、「散木奇歌集」の概要を参照ください。

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