アオハダとは? わかりやすく解説

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あお‐はだ〔あを‐〕【青肌】

読み方:あおはだ

髪の毛、ひげなどをそったあとの青々と見える肌。

モチノキ科落葉高木山地自生樹皮外皮薄くて灰白色内皮緑色卵形雌雄異株初夏、緑白色の花が集まってつき、秋に丸くて赤い実を結ぶ。材は細工物利用。まるばうめもどき


アオハダ


樹形はあまり大きくはなりませんので、一般には板の形や丸太で見ることはなでしょう。しかし、あとで述べるように、細工物などには使われていて、知らずに、手に触れることもあるのではないでしょうか
分布広く北海道本州四国九州さらには朝鮮中国見られます。この属の樹種は数が多くまた、我々の目に触れ易い処に生育していますので、アオハダと同じよう使われている可能性があるでしょう

木材
辺材心材の色の違いはほとんどありません。ときに、部分的に濃色になることもありますが、ほとんど白色で、どちらかというと象牙のような光沢色調持っていて、特徴のある材面を持つ木材いえますまた、板目面をみると、黒い胡麻のような模様点々見えるのがこの属の木材の特徴です。肌目は精で、やや重硬~重硬で、気乾比重は0.65~0.75です。加工はしやすく、狂い少ないといわれています。

用途
器具ろくろ細工による玩具、とくに東北地方ではこけしの材料にすることがあります。こけしをさがすとき、もともと、こけしには淡色木材を使うのですが、そのなかでも、一際目立って白く象牙のような光沢をもつこけしがあったらこのアオハダかこの属の木材使ったものと考えてよいでしょう木材白さ使って寄木細工木象眼などにも用いられます。


青肌

読み方:アオハダ(aohada)

モチノキ科落葉高木園芸植物

学名 Ilex macropoda


青膚

読み方:アオハダ(aohada)

モチノキ科落葉高木園芸植物

学名 Ilex macropoda


青膚

読み方:アオハダ(aohada)

大豆栽培品種


青膚

読み方:アオハダ(aohada)

ツクバネガシ別称
ブナ科常緑高木園芸植物

学名 Quercus sessilifolia


アオハダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 22:00 UTC 版)

アオハダ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ニシキギ目 Celastrales
: モチノキ科 Aquifoliaceae
: モチノキ属 Ilex
: アオハダ I. macropoda
学名
Ilex macropoda Miq. (1867)[1]
シノニム
和名
アオハダ(青膚、青肌)、
マルバウメモドキ[1]、ホソバアオハダ[1]

アオハダ(青膚[3]・青肌[4]学名: Ilex macropoda)は、モチノキ科モチノキ属落葉小高木ないし落葉高木和名「アオハダ」の由来は、樹皮(表皮)を剥ぐと、緑色の内皮がでることから「青膚(あおはだ)」の名がついた[5][4]。別名、マルンバウメモドキ、ホソバアオハダ。

特徴

日本の北海道本州四国九州と、朝鮮半島中国に分布する[5]。低地[3]や山地の明るい場所に生える[5]

落葉広葉樹小高木[3]から高木で、高さ10 - 15メートル (m) になる[5]樹皮は灰白色から灰褐色で、滑らかで皮目が多数あり、内皮は緑色をしている[4]。枝は短枝がよく発達し、古い葉痕が並んで節くれる[4]互生し、葉身は長さ4 - 7センチメートル (cm) の広卵形で、葉縁に浅い鋸歯がある[5]。短枝に数枚の葉が束になっとつくことが多い[3]葉脈は、葉の表面ではくぼみ、裏面では突出する[3]。秋に紅葉し、澄んだ淡い黄色に色づく[3]

花期は5 - 6月[5]雌雄異株[5]。緑白色の花を咲かせる。果期は秋(9 - 11月)。雌株につく果実は球果で、直径7ミリメートル (mm) ほどで赤く熟す[5]。赤い果実は、冬まで残ることも多い[4]

冬芽は円錐形で芽鱗6 - 8枚に包まれており、枝先の仮頂芽と互生する側芽はほぼ同じ大きさである[4]。葉痕は半円形で、維管束痕が1個つく[4]

植栽として庭木にされるほか、木材は器具材に利用される[5]。若葉は食用となり、ゆでて和え物おひたしにし、またの代用として使用されることもある[6]

脚注

  1. ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Ilex macropoda Miq. アオハダ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月13日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Ilex macropoda Miq. f. stenophylla (Koidz.) Sugim. アオハダ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2022年12月13日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 林将之 2008, p. 59.
  4. ^ a b c d e f g 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 39
  5. ^ a b c d e f g h i 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 250.
  6. ^ 本山荻舟『飲食事典』平凡社、1958年12月25日、3頁。

参考文献

関連項目




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