インフルエンサー
インフルエンサーとは、SNSなどを通じて情報発信し、それによって多くのフォロワーに影響を与えている人物を指す言葉。インフルエンサーは、流行・トレンドの発信源として多大な影響力を持っており、企業のマーケティング戦略においても重要視されている。
インフルエンサーの語源
インフルエンサーは、英語の influence(影響を及ぼす)に、「~する人」という意味の接尾辞 -er を足して、「影響を及ぼす人」という意味合いを示す言葉である。ちなみに、英語の influence には名詞と動詞の用法があるが、接尾辞 -er は名詞・動詞どちらの品詞にも結合する。influence の語源はラテン語の influere に遡る。根源には「中に流れ込む」という意味合いがある。さながら奔流のように多くのモノやヒトを巻き込んでいくようなイメージで捉えてよい。
「インフルエンサー」と「インフルエンザ」の関係
なお、いわゆる流行性感冒・インフルエンザ(influenza)は、もともとは influence と同語源のイタリア語である。外来語としてのイタリア語表記が、流行性感冒を意味する固有名詞的な単語として、英語の中で定着したというわけである。インフルエンサーとは具体的に何を指すのか
インフルエンサーと呼ばれる人の大半は、インスタグラム(Instagram)をはじめとするウェブ上のソーシャルメディア(いわゆるSNS)上で、インフルエンサーとして活動している。インスタの他にもツイッター(Twitter)、フェイスブック(Facebook)、ユーチューブ(YouTube)、ティックトック(TikTok)、それにアメブロ(AmebaBlog)その他のブログメディアなどが、インフルエンサーの活動・情報発信の場として活用されている。どのサービスも、一般消費者が情報発信を行える場(すなわちソーシャルメディア)である、という点において共通している。
インフルエンサーは「インスタグラマー」や「ユーチューバー」とは何が違うのか
ソーシャルメディア上で多大な人気を獲得しているアカウントは、各サービス名に -er を加えて「インスタグラマー」や「ユーチューバー」などのように呼ばれることも多々ある。こうした呼び名の先駆といえば「ブロガー」だろう。「インフルエンサー」と「インスタグラマー」等の呼び名が指す対象は、実際のところ重複する部分がかなりある。
「インフルエンサー」と「インスタグラマー」の違いは、前者(インフルエンサー)がマーケティング的な観点に基づく言葉であり、後者(インスタグラマー)は当該サービスにおける立ち位置という観点に着眼した言葉である、といえる。
インフルエンサーの具体例は? 例えば誰がインフルエンサーなのか
よく知られたインフルエンサーの名前を挙げるとすれば、たとえば国内ではタレントでインスタグラマーの渡辺直美、ユーチューバーのヒカキン(Hikakin)などが筆頭に挙げられる。海外では歌手のアリアナ・グランデ、同じく歌手のテイラー・スイフト、ジャスティン・ビーバー、サッカー選手のネイマールやクリスティアーノ・ロナウドなどが世界的なインフルエンサー(およびインスタグラマー)として知られている。インフルエンサーは「多くの人に影響を与える」ための前提として「多くの人に向けて情報を発信する」という条件が必要不可欠である。つまり自分の投稿を目にしてくれるフォロワー(YouTubeならチャンネル登録者)の数が多くなければ話にならない。そのため、インフルエンサーとして活動する前から名前や顔が知られている有名人(たとえば芸能人・芸人・タレント・歌手・俳優・スポーツ選手・文化人など)は、SNSにアカウントを開設する前にファンが居たりするわけで、インフルエンサーとして立身する条件としては一般人よりよほど有利といえる。
とはいえ、あらかじめ名前が世に知られている人物でなければインフルエンサーにはなれない、というわけでは全くない。魅力的な情報の地道に発信し続けてファンを増やしていき、無名の一般人と同じ条件からインフルエンサーとして名を馳せるに至ったインフルエンサーも大勢いる。(ヒカキンはその代表例である)
そして、マーケティング戦略という観点から捉えた場合には、むしろ芸能人やスポーツ選手といった名声のある人物よりも、比較的小規模ながら純粋にインフルエンサーとして世に知られている人物の方が、かえって重視されることが多々ある。なぜかというと、より一般ユーザー(一般消費者)に近い立ち位置の「中小インスタグラマー」の方が、自社商品のプロモーション活動に一役買ってもらえる可能性が高いためだ。
どうすればインフルエンサーになれるか
インフルエンサーとして世に認められ活躍する(あわよくば儲ける)ために必要なことは、「多くの人を感化させる魅力的なコンテンツを世に発信する」ということに尽きる。セオリー(定石)は皆無、と割り切る。もしセオリーがあったとしても、それがセオリーとして確立される頃には既に陳腐化しており、有効な手法ではなくなっているに違いない。
できるだけユニークな(独自の)発想・観点で、親しみやすく、共感を得られるような、しかも斬新な、人々の心をグッとつかむような事を、発信する必要がある。こんな抽象的な、ほとんど言わずもがなの課題を、実際どう具体化すればよいのか? それは誰にも教えられない。ただ自分なりの方法を見つけた人がインフルエンサーとして成功を収めているという事実があるのみだ。
なお、インフルエンサーのSNS上の活動は、少なくともSNSの利用方法は、基本的には、インフルエンサーでない一般のSNSユーザーと同じである。事業として「インフルエンサー業」に取り組んでいるという人もいるでしょうけど、多くは本業の傍ら全く無関係に、または本業の一環・副産物として、活動していると考えてよい。
そういう(本業が他にある)人も、肩書きとして「インフルエンサー」を名乗っている場合はあるかもしれない。しかし「インフルエンサー」は一種の称号のようなものであり、自ら名乗るようなものではない。
インフルエンサー
インフルエンサーとは、「影響者」、つまり多くの人に影響を与える情報発信者という意味で用いられる語。とりわけブログやソーシャルメディアを通じて情報を発信し多くのフォロワーを感化するような人物を指して用いられる場合が多い。
インフルエンサーという表現は、ウェブマーケティングの用語として用いられはじめて一般にも普及しだした表現といえる。ブログやSNSなどのソーシャルメディアが台頭して浸透して数千数万規模のフォロワーを擁する者が登場、その者の言動により数千数万規模の一般ユーザーがなびくという動向を前提に、インフルエンサーという表現がマーケティング界隈で重要なキーワードとして確立された。
インフルエンサーの発信する情報を巧みに活用するマーケティング手法を「インフルエンサーマーケティング」という。
インフルエンサーと位置づけられる人物の業種や属性は多種多様である。タレントやスポーツ選手その他の著名人はインフルエンサーとなりやすいが、特定分野の碩学といえる専門家・知識人、素人なんだけれど情報発信量が旺盛で内容に注目されることの多い素人などもインフルエンサーとなり得る。
インフルエンサー は英語の influencer に基づく表現といえる。英語の influencer は influence(影響を及ぼす)+ er(人)である。なお、冬期に流行しやすいウイルス性流行性感冒こと「インフルエンザ」は influenza であり、別種の語義ではあるが、もともと同語源の語である。influenza はイタリア語がそのまま(固有名詞的な扱いで)英語に導入された語である。その意味では日本語における「ゼリー」と「ジュレ」あるいは「チョッキ」と「ベスト」と「ジレ」のような関係に近い。
インフルエンサー【influencer】
インフルエンサー
インフルエンサー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 05:40 UTC 版)
インフルエンサー(英: influencer)とは、世間に与える影響力が大きい行動を行う人物のこと[1][2]。その様な人物の発信する情報を企業が活用して宣伝することをインフルエンサー・マーケティング(SNSマーケティング)と呼んでいる[2]。従来の有名人やタレントといった知名度があって多数のフォロワー数を持つインフルエンサーと比べ、フォロワーが相対的に少なく万単位に満たない場合や、得意とする分野・ジャンルに特化した発信している場合は、マイクロインフルエンサーと呼ばれる場合がある[3]。
注釈
出典
- ^ a b c 『インフルエンサー』- 日本大百科全書ウェブ版
- ^ a b c 『ワンクリック解説 インフルエンサー・マーケティング 1』 - 日経産業新聞 2010年1月7日 3ページ
- ^ キーワード解説 「マイクロインフルエンサー」 日経デジタルマーケティング, 2017/03号, 34ページ
- ^ influencerとは - weblio
- ^ 『ワンクリック解説 インフルエンサー・マーケティング 3』 - 日経産業新聞 2010年1月15日 3ページ
- ^ 『週刊ダイヤモンド 97巻 9号』- 133-136ページ
- ^ “INSTA LIKE | インスタのフォロワーを増やす” (英語). INSTA LIKE | インスタのフォロワーを増やす. 2018年10月9日閲覧。
- ^ 奥谷海人 (2017年11月6日). “Access Accepted第554回:インフルエンサーマーケティングという魅力的な綱渡り”. 4Gamer.net. 2017年11月6日閲覧。
- ^ 三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2017」
- ^ 日本経済新聞 電子版 2018/2/27 6:30「人事は見ている? 就活生のSNSお悩み解決!就活探偵団2019」
- 1 インフルエンサーとは
- 2 インフルエンサーの概要
- 3 概要
- 4 企業での活用
インフルエンサー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 08:46 UTC 版)
「インフルエンサー (曲)」の記事における「インフルエンサー」の解説
※この「インフルエンサー」の解説は、「インフルエンサー (曲)」の解説の一部です。
「インフルエンサー」を含む「インフルエンサー (曲)」の記事については、「インフルエンサー (曲)」の概要を参照ください。
インフルエンサー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 08:46 UTC 版)
「インフルエンサー (曲)」の記事における「インフルエンサー」の解説
(センター:白石麻衣・西野七瀬) 3列目:新内眞衣、井上小百合、寺田蘭世、北野日奈子、伊藤万理華、星野みなみ、斉藤優里、樋口日奈、中田花奈 2列目:若月佑美、高山一実、生駒里奈、生田絵梨花、松村沙友理、桜井玲香 1列目:秋元真夏、堀未央奈、西野七瀬、白石麻衣、齋藤飛鳥、衛藤美彩 今作は前作の「サヨナラの意味」から2人多い21人選抜で、発売時点ではグループとして過去最多である。福神は1列目と2列目を合わせた12名が「十二福神」となった。寺田蘭世は初選抜、中田花奈は6thシングル「ガールズルール」以来11作ぶり、樋口日奈は8thシングル「気づいたら片想い」以来9作ぶり、斉藤優里は12th「太陽ノック」以来5作ぶりの選抜復帰。生駒里奈は12th「太陽ノック」、桜井玲香は15th「裸足でSummer」以来の福神復帰[要出典]。堀未央奈は8th「気づいたら片想い」以来、秋元真夏は初の1列目となった。 前作「サヨナラの意味」限りで卒業した橋本奈々未と、このシングルの期間中は活動休止した中元日芽香以外の17人は前作から引き続き選抜入りした[要出典]。
※この「インフルエンサー」の解説は、「インフルエンサー (曲)」の解説の一部です。
「インフルエンサー」を含む「インフルエンサー (曲)」の記事については、「インフルエンサー (曲)」の概要を参照ください。
インフルエンサー
- インフルエンサーのページへのリンク