SNSの利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 08:51 UTC 版)
『ワシントン・ポスト』記者クレア・ウィルモットは、11月4日以降、この戦争に関する情報発信を行うTwitterアカウントが多数開設されたと報じた。多くはティグレ州においてインターネットが遮断される中で、紛争の実態を国際社会に知らせるためのアカウントであると考えられたが、中にはエチオピア政府により開設されたとみられる、フェイクニュースやヘイトスピーチを行うアカウントも存在した。研究者たちは、信頼のおける情報が少なく、偽情報が出回りやすくなっていると懸念を示した。エチオピア政府は、政府を信頼のおける情報を発信する唯一の機関だと位置づけ、情報統制を行おうとした。21年2月、ある政府寄りの団体は、国内、あるいは海外の支持者に対し、「TPLFのフェイクニュース」と戦うよう呼び掛けた。 政府はこうした手法で戦争を正当化しようとしたが、2月5日時点で政府寄りのツイートはそうでないツイートよりも少なかった。BBCニュースは、誤解を招くような投稿がエチオピア政府、TPLFの双方により行われていると報じた。また、専門家によると、両勢力は共にインターネット上で「コピペ戦術」として、新規アカウントの作成、ツイートの複製、インフルエンサーの動員を組織的に行っている。双方ともにインターネット上で偽情報を流し、さらに多くの誤解を引き起こした。ウィルモットは、実際の住民の声と情報操作によるものの区別がますますつきにくくなっていると報じた。
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